kizukuriとkizukuriリンク機能

通り心を簡単に取り入れられるHOUSE-ST1。この機能は秀逸で複雑な通り心の建物では重宝します。しかし他のソフトではなかなか追従してくれません(涙)。

しかしkizukuriには若干面倒で制約はあるのですが、kizukuriリンクという機能が搭載されています。JWWの外部変形機能を使った変換なので、JWWがないと出来ません。そして外部変形の知識も若干必要です。しかしわかっているならHOUSE-ST1より多機能なことができますね。

通り心、通り芯名だけでなく柱も読み込むことができます。まあバックに意匠図を下図にして描くみたいなことはできないので、使い勝手や機能はHOUSE-ST1のほうが上ですが、通り心だけでもかなり効果があります。

ちなみに、通り心だけをレイヤ0に描いて、通り心だけを読み込むこともできます!!これは一番手軽ですね。まあHOUSE-ST1でも出来ますが・・・。

それにしてもJWWの外部変形は便利ですね。最近開発者が減ってほとんど新しい物が見られなくなったのですが、手軽に作れるのでいいですね。テキストエディタとちょとしたツールだけで作れますし。

HOUSE-ST1で4号建築物の壁量計算

HOUSE-ST1は木造構造計算ソフトですが、グレー本準拠なので、他のグレー本準拠の構造計算ソフトと同じく、46条壁量計算はできます。

しかしながら4号専用モードがなく、他のソフトより4号用の計算書を作るのは面倒です。品確法で良いならある程度省略出来るのですが非常に見づらい帳票のためやめたほうが良いです。では、簡単に計算書をつくるこつを・・・「木造構造計算にチャレンジ」より、抜粋。

・必要項目だけ入力
・見つけ面積は数字で入力(別に見つけ面積を構造計算と同様に入れてもOK)
・柱・耐力壁の他に、それぞれの下にある梁・土台、小屋の梁をサイズ指定なしで適当に入れる。
・計算で法規計算、許容応力度計算をしない、接合部をN値計算にする、で計算。
・出力を1章、3章、5章、8章の壁量計算で必要な項目だけ出力。

面倒なのは、梁や土台を入れなければならないこと。しかし梁・土台は計算しないので適当で大丈夫です。サイズも適当で構いません。

せめて梁を入力しなくても壁量計算ができ、4号計算書出力用のモードがあれば便利なんですけどねえ。まあチェックリストを作ってやれば、大して面倒ではないのですが。3月から建築士法改正で保存帳票に壁量計算書が必須になったので、皆様要注意です!!

 

HOUSE-ST1の金物出力の改善

私のオリジナルマスタで、HOUSE-ST1の計算を行った方から、「どうやったら金物表記を調整できるの??」と質問を受けたので、ここで回答。

通常、HOUSE-ST1の柱頭柱脚の金物出力はホールダウン10kNは「2」、ホールダウン20kNは「5」と表示され、直感的ではありません。HOUSE-ST1の開発者は実務者のことを理解しようとはあまりしないようです。書き換えが出来ればいいのですが、デフォルトは不可!!そのくせ告示で合板耐力壁が加わっても未だ加えてくれません・・・。

まあグチは置いておいて、方法はああります。まずデフォルトの金物のチェックボックスを全部はずし、新たに使う金物をセットすればokです。

オリジナルマスタの例。こんな感じにすれば、構造計算時の金物表記はKN表記になります。意匠屋さんや現場に説明しやすくなりますね。巨大なN値は無視しています・・・。

金物図の表示もこんな感じです。

本来は標準で名称を変更できればいいのですが工夫すれば何とかなりますね。私は実務で、実際の金物名を仕様に入れています。これだと施工に渡すときも楽なので。

また、金物を意図的にサイズアップする場合は、図面で修正せず、入力の「柱接合部」で直接入力し、構造図と計算書の差異がないようにしています。

構造計算ソフトは工夫次第でいろいろ便利になります。なまあずショップ楽天市場店で販売している「木構造計算にチャレンジ」や「HOUSE-ST1 Ver7.5なまあずショップ限定セット」では、このようなテクニックが満載の「なまあずステーション」の利用権が付属しています。便利なマスタや、実務向けのサンプル、動画マニュアルなどいろいろダウンロードできますよ(最近、HOUSE-ST1も、なまあずステーションのことも書いていなかったとクレームが来たので、ついでに宣伝です)。

 

HOUSE-ST1 Ver7.5.1.8アップデート

構造システムの木造構造計算ソフトのHOUSE-ST1がアップデートされています。12月以来ですが、軽微なバグフィックスです。

木造構造計算は、中高層が流行し始めましたが、ソフトウェアの進化が少ない年度でもありました。ストラデザインも久々に気合いの入った新バージョンを出してきましたし、他社も動きがありそうです。すでに新製品・新バージョンを出せば売れる時代は終わり、よりシビアな目でソフトウェアは見られるようになりました。サボっているとすぐに、シェアを失う、なんてこともこれからはおこってきそうな感じです。

HOUSE-ST1のエレコム5ボタンマウスの設定

JWWに続きHOUSE-ST1も。基本はJWWと同じでいいと思います。戻る・進むがマウスでできると便利なので。

HOUSE-ST1はなぜかキーボードショートカットがほとんど設定されておらず、コマンドのマウス割当が本当に不便です。本当は計算実行などを割り当てたいところですが・・・。計算や実行はF5に割り当てていたソフトが多いので、このあたりは配慮して欲しいところです。

同じくHOUSE-DOCも同様にできます。kizukuriは戻る・進むが元々ないので、すべて計算(F5)を割り当てておくと楽ですよ。

HOUSE-ST1での深基礎設計

KIZUKURIを使った後に、HOUSE-ST1を使うと基礎が楽ですね。整形な建物だと無敵です!!しかしHOUSE-ST1にも弱点があって、複雑な形状の計算は難しいのです。

特に土圧を受ける深基礎などはお手上げです。もちろん荷重などは計算できるので楽には変わりがないのですが。少々の段差なら経験で・・・ですが、1m近くになってくくると通常の配筋で大丈夫か?不安になります。またそれが取り付くスラブも・・・です。

やはりここは構造計算で!!と思い周囲を見てみると・・・RCチャートとExcelの組み合わせが多いですね。なまあずは、RCチャート+カルキングでした。もちろん単純なので、Excelだけという方も多いです。最近はチャート1枚という手抜きは通らないご時世なので、ExcelやWordで説明を加えています。もちろんDocuWorksなどで追記ということも多いです。

なまあずステーションでダウンロードできる「もくツール」の時期バージョンには深基礎の設計を追加する予定です。基本部分はHOUSE-ST1で計算し、部分深基礎を追加計算書として添付するためのツールです。ちなみに構造システムのKT-SUBでは地下外壁の計算というズバリなツールがあるため、面倒な方はこれを使ってみるのがいいかもしれません。

 

災害対応住宅としての混構造のすすめ

台風19号を待つまでもなく、台風15号の被害も大きく、ビルダーさんからはさっそくいままで相談もなかった耐風等級2の相談が。地震に比べて風はガラスが割れたり、雨樋がやられたり、屋根が剥がれたり・・・ということで、ただ風圧力を増やして検討すれば安全な建物が建てられる・・・といった類いのものではないと思うのですが。そのうえ、洪水などにも強い家は??などと無理難題をおっしゃる・・・・。

そんななかでお勧めしたいのは、1階を壁式鉄筋コンクリート造にし、2階を木造として混構造住宅。

それならRC造2階建てで良くね?と思うかもしれませんが、鉄筋コンクリートは重いので、2層にするとかなりの確率で地盤改良・杭基礎になってしまいます。また地盤改良・杭基礎になった場合の費用も上がり気味です。

その点1階RC造2階木造は、適度に軽いですし、1階はRC造なので水に浸かっても躯体は安心、流される心配もほとんどありません。また2階は実質木造平屋なので、スパンを飛ばせるので、広々した開放的なリビングを作ることができます。もちろん地震にも強いです。風にも全体重量が重いので比較的強く作ることができます。

欠点としては構造設計しにくいことと、サッシなどが、RC部分で使えるものが木造ほど多くないことなどあります。今後も異常気象は減らないでしょうし、床上浸水が心配な地域では、浸水する可能性は0ではないわけで、このような混構造で作っておくというのも良いのではないでしょうか?

そーなると、構造計算しなければならないのですが、幸い混構造の中でも壁式RC造と木造の組み合わせは意外と簡単です。構造計算の中で一番習得しやすいのは壁式RC造だからです。そして木造部分は平屋同然なのでこちらも簡単です。あとは混構造的な経験と知識ですが・・・それも鉄骨と木造の混構造に比べて100倍簡単です。

そして、お馴染みHOUSE-ST1とHOUSE-WLの組み合わせなら、荷重を簡単に持ってこられるので手軽で簡単ですね。価格は2本分なので高いですが、混構造の構造計算の外注費って高いですから、2件くらいやれば元が取れますから。

HOUSE-混構造パックは、HOUSE-ST1とHOUSE-WLのセットで、価格も一本ずつ買うよりお買い得です。なんとか50万円を切る価格も魅力です。なまあずショップ楽天市場店で購入の方には、漏れなく特典がつきます(期間限定ではありませんが、突然終了になる場合があります)。混構造をお考えの方は、是非このセットをご購入ください。

HOUSE-ST1 Ver7.5.1.5公開

木造構造計算ソフトHOUSE-ST1 Ver7.5.1.5が公開されました。

軽微なバグフィックスがメインで新機能の搭載などはありません。

早いものでHOUSE-ST1のVer7がでてから、約2年半。すぐにグレー本改訂で7.5になりましたが、グレー本対応以外は大きく変わっていません(まあ同一バージョン内で計算方法が違うというのは違和感を感じますが・・・)。

終わったことは仕方がないのですが、中大規模木造に対応するよりは、HOUSEシリーズらしく、本体の価値向上を目指して欲しかったな、と思います。WOOD-STも出てしまったので、各ソフトの立ち位置が本当にわからなくなっています。特にWOOD-STは狭小木造住宅の設計にも向いているわけで・・・。

もっとも私個人は、HOUSE-ST1の利用率が上がり、KIZUKURIの利用率が下がっているのも事実。惜しい部分が多いのですが使い勝手が良いソフトであるのは変わりがありません。木造構造計算ソフトは、木造耐震診断ソフトと異なり決定打があるソフト(=完成度の高いソフト)は今のところありませんので、どのソフト会社も主流になるチャンスは十分にあります。また木造耐震診断ソフトは、今後旧耐震の建物は急激に減りますのでシェアをわざわざ取りに行くのは疑問が残りますが、木造住宅は減る可能性はありますが、非住宅木造は増えていますので、将来性もあります。なのに、木造構造計算ソフトはどこもそれほど主力となろうという作り方になっていません。構造ソフトが今さら・・・と言われながらも参入してきたのはそんな感じがあったからでしょう。我々ユーザーは良いものを利用します。特に木造構造計算ソフトはRC一貫などよりも価格が安く、ある程度の設計者は複数のソフトを買うことに躊躇はありません。よってシェアが一気に・・・という可能性はまだまだあるのです。そして数もある程度出ることは間違いありません。ということでがんばって欲しいところです。

HOUSE-WLとHOUSE-ST1で混構造の構造計算のお手伝い

まあヒマだったので友人のこの連携を手伝うことに。

HOUSE-ST1の仕様がいろいろ駄目駄目なので、WL側である程度合わせる必要があるのですが、慣れてしまえば簡単です。

まずHOUSE-ST1で混構造として入力、計算モデルを作成します。建物概要で1階をRC造にすれば、1階RC,23階木造のような混構造が可能です。

上記は1階RC、2,3階RCです。もちろん地下室+地上2階もできます。

ちなみにこの組み合わせで混構造ならではの注意点は、アンカーボルトの計算が・・・の件。このようなことは仕様を確認すればわかることです。メーカーHPのFAQにも書かれています。

この組み合わせで優れているのは、HOUSE-ST1側では混構造の計算のためのちょっとの工夫は必要かもしれませんが、ほとんどがHOUSE-WL側で操作を完了出来る点です。HOUSE-ST1の作業フォルダを指定するだけで(通常はいりません)、HOUSE-WLのほうから読み込んでくれます。それにしてもサンプルのあるフォルダと保存フォルダが違うのはどうにかして欲しい。今回もそこから質問がありました(汗)。

HOUSE-WLで1階部分を入力し(画面は適当なサンプルです)、コマンドでHOUSE-ST1のデータを読み込むようにしているところ。HOUSE-ST1側で何かエクスポートする必要がないのが便利です。その代わり直前の計算中の・・・という条件はつきます。そのため読み込むファイル名を確認できます。指定はできません・・・。

読み込み対象ファイルというのが出てきます。恐らく作業用フォルダで直前の作業や計算を読み取ってきているのだと思います。

注意事項は、原点が一緒なら問題ないのですが、HOUSE-ST1は庇を入力しているのでそのままでは原点があわないこと。上の例では80づつずれているので、このような指定にします。

このように、柱の位置に軸力が落ちてきます。ちなみに読み直すと自動で新しいデータに更新できるので、最初に適当な計算結果で試し、HOUSE-ST1の計算が固まり次第再び転送する・・・という使い方ができます。意外と便利で手軽です。

もっとも課題もあり、果たしてそのまま読み込むだけで良いのか?(今回も最終的に数字を触らなければならなかったです)とか上記のように梁もなくスラブだけで・・・などとやっても見た目上計算が出来てしまうことなど。またHOUSE-WLはBUSなどと同様2次部材構造計算ソフトを含有していないので、通常はKT-SUBなどがないと計算が面倒なことなどもあります。

混構造の構造計算要望は減ってきていますが、それ以上に混構造の構造屋さんが減ってきているような気がします。意外とファジーな部分もあるので、今まで確認通っていた手法が通らなくなったりもします。きちんと理論立てて計算したいものです。