木造構造計算」タグアーカイブ

HOUSE-ST1 Ver8.0.0.6アップデート

木造構造計算ソフトHOUSE-ST1がアップデートされています。

軽いバグフィックスの他、画面の拡大縮小をキーボードでできるようになりました。さらにカーソルで画面を動かせるので、これは快適ですね。HOUSE-ST1はグラフィカルなインターフェイスでマウス操作しやすいのですが、キーボード操作があまり考えられていないのが難でした。せっかくなので

F5で計算、F6で計算結果表示とか、表示階の変更や、軸組図ウインドウの表示軸変更をキーボードでできるようにしてくれると助かります。また「入力」と「ツール」は比較的行き来するので、将来的に入力にまとめてほしいところです。

ちなみに、HOUSE-ST1は標準のリボンメニューを採用しているので、リボンメニューのショートかとは使えます。

AltキーやF10キーを押すとメニューのショートカットが表示されます。そのキーを押せば実行されます。タブも切り替えられます。

例えばF10(またはAlt)を押せば、キーボードでタブを切り替えたり、コマンドを実行できます。覚えていると切り替えが楽ですよ。ちなみにExcel等とファイルのショートカットが違ったりと、あまりこの機能を重視して設計していないのが気になりますが・・・・

HOUSE-ST1 Ver8.0.0.2

HOUSE-ST1のアップデートが続きます。でも年内はこれで最後でしょう。プログラマ、サポートの皆様お疲れ様でした。

細かいバグフィックスがたくさんです。まあ大きな問題はないようですが、もうしばらく実用では様子を見たいところです。わたしのほうでもマニュアル作り中に大きな問題は見つかっていません。めり込みの部分の修正は評価が分かれそうです。ここまでするなら寸法の下に材種が入った方、よりスッキリしたのでは??なんて思います。個人的には、ここにホゾなどあったほうがチェックは楽でした。まあ慣れの問題だと思うのですが。

KIZUKURI Ver8 ファーストインプレッション 目玉機能2つは???

はい。届きました。メールで認証等届くのに、20日発売が25日発送になって26日届くのはどうなの??とは思いましたが、普通のユーザーは検証してから利用すると思うので、これはこれで問題ないかと。

さて、今回のバージョンの最大の目玉は「斜め壁」です。届いてから気がつきましたが、この機能は他社のものを凌駕するつもりは毛頭なく、とりあえず感が強いです。そもそもkizukuriの仕様では作り替えない限り難しいのは周知の通りですからね。

まず制約から。斜めに配置できるのは耐力壁と壁のみです。

『えっ?????』

という感じです。つまり「土台」も「梁」も「線荷重」も配置できません!!

サンプルを見ると仕様がよく分かります。

ということで計算できるのは、直交座標に置き換えた耐力壁の「剛性」と「せん断耐力」のみです。この時点で期待してたユーザーは大きく裏切られることになります。なので見たまま計算するのがウリのkizukuriが見たまま計算出来ません。何せ土台はXY直行方向のみで、壁のみ斜めなので。余計混乱するような気がします。床は四角く表示されます。そして金物の計算も対応できずN値計算での対応となります。う~ん。混乱する(笑)。斜め壁の梁上の柱、耐力壁は苦労しそうです。ちなみに斜め方向の筋かいも入れられません。面材の倍率は入力出来ますが、倍率が伏図に表示されません。斜め通り数も制約があり、複数設けられるが、外周部のみに配置できるようです。

あと、私の環境だけかもしれませんが、斜め方向を入れると計算速度が著しく落ちます。またプログラム自体が落ちることを何回も確認しています。過去のバージョンではあまり見ない現象です。初期バージョンとはいえ、ちょっと使うのを躊躇してしまいます。

というわけで、今のところあまり期待しないほうが良いでしょう。将来に期待です。

次がCAD下図。これも他社のを想像していると、いろいろ裏切られます。

CAD図面上に原点の○を入れて読み込む方式です。原点を明示できるのでズレにくく良い方法です。JWWを読み込めるのも良いです。しかし、CADの再現度はイマイチですし、レイヤも選べません。ちなみにON・OFFはF6キーでできます。最初は戸惑います・・・。

CADできれいな車の絵だったのですが、下絵だとこのように省略されます。恐らく簡易的にJWWを読み込んでいるのだと思います。

とりあえずVer8の目玉機能は、こんな感じです。大きな一歩ですが、これからkizukuriを買おうとする新規ユーザーを取り込むには、いささか厳しい内容だと思います。既存のユーザーなら試行錯誤しながら使おうと思えるレベルで、一部の作業を省力化できますが、ソフトの入力に手慣れていて構造計算をそれほど知らない方には、結構厳しいかもしれません。

まあ他にも新機能はあります。今回は衝撃的だったので、次回に良い機能は残しました・・・。youtubeやネットラジオ「Catfishなおうち」でも紹介していこうと思っています。

 

「Catfishなおうち」第9回配信(2020年10月20日配信)

「Catfishなおうち」はポッドキャストのシステムを使ったネットラジオです。主に構造系のことをつぶやいていきます。ブログ、なまあず日記styleのネットラジオ版です。

「Catfishなおうち」第9回をお送り致します。第8回はこちら

今日は、ちょっと愚痴が多いです。そして木造構造計算ソフトHOUSE-ST1 Ver8の紹介です。

 

週刊建築ニュース:マンションの販売下落

特集:HOUSE-ST1 Ver8の4つの目玉

ネットラジオ「Catfishなおうち」
・収録・提供 なまあず日記style(スタジオKatamachi:東京都府中市)
・メインパーソナリティー DJしろなまず 週刊建築ニュース ちなみ(AITalkより)
・バックミュージック 「Gunshot Straight」 MusMus
・CM なまあずソリューション

木造で構造計算する意味は建物のバランスを正確に把握することにもある

KIZUKURIからHOUSE-ST1に構造計算ソフトを移行すると、偏心率が見やすいということが大きいです。KIZUKURIの場合数字だけ出ていますから(印刷帳票にもでていますが画面上では確認できない)。重心と剛心の位置、偏心率0.15や0.3の限界ラインも表示してくれます。

さて、意匠設計者の壁量計算書をたくさん見せてもらいました。大雑把に壁量を計算しただけのもの以外に、偏心率を限りなくゼロに近づけて、きちんと設計していますアピールをしてくる方も多かったです。疑問なのは偏心率の計算の仕方。壁量計算レベルではそんなに高い精度がでないので、あまり意味がないかと。

それが構造計算だと精算できます。重量をきちんと入れられるからです。もっとも追加荷重のようなものなので、棟先の高さまでは補正されていません。そのあたりは応力解析ソフト系と異なりやはり万全とはいきません。

これは2段階に屋根が落ちる片流れのモデルです。HOUSE-ST1では3D表現できるものの、母屋下がりなどは表現できません。なので重量で補正はしてあります。このモデルの場合は妻側壁が階並みに大きく荷重が重いのに対し、母屋下がり側は荷重が非常に少ないです。このようなモデルでは重心は大きく移動します。それにともない剛心距離も均等な平面モデルに比べて変わってきます。

クリックで拡大

2階の偏心率です。赤は重心です。やはり大きく左に寄っています。。それに対し剛心は右に寄っています。そのため偏心率が許容されるエリア(緑のエリア)が左に寄っていて、偏心率が大幅に悪化しています。このモデルは左右で耐力壁の強さは同じですので、重量バランスが変わらなければ建物真ん中ラインに重心は来るはずです。さて、この時点での偏心率は0.127。建物の偏心率としてみた場合悪くない数字ですが、0と思って設計していたら衝撃的でしょうね。もっとも母屋下がりした時点で、水平剛性の確保はどうするんだとかツッコミどころが多いのですが・・・。

クリックで拡大

1階の偏心率です。やはり重心が左に寄ってしまっているのですが、その影響は軽微です。よって偏心率も0.31とかなり良い数値となっています。2階の重量が均等に載っているため、妻壁の影響が割合的に軽減されたからでしょう。それでも重心位置はずれています。今回のような単純なモデルならこの程度で済むかもしれませんが、実際は間取りで壁の位置はかなり流動的です。この程度の動きでも影響が出てこないとは否定できません。

最近、ネット上でも雑誌でも耐震性は耐震等級3が必須みたいな流れや、木造2階建てで構造計算しないのはありえない、とか言われています。ちょっと過激すぎ、とは思います。しかし実務で普段から構造計算していると、耐震診断3や構造計算という言葉が1人歩きしているようで、もっと、その内容を伝えないと理解されないな、と感じてしまうのです。

なのでまずは、このようにわかりやすい構造計算ソフトを導入して自分なりに建物を入力してみることをお勧めします。建物の挙動がわかりやすくなります。今までは数字でしか出ていませんでしたが、HOUSE-ST1でもCEDXM転送に対応しましたので、手軽に無料の建物振動アニメーションを作れるWallstatに転送できます。転送して揺らしてみると、上記のようなことを実感するために追加の事項が必要で、その事項をきちんと入力すると、意外と揺れが変わってくることに気がつきます。これは構造技術者でなくても体感できるので良い方法だと思っています。

Wallstat利用者に、変形した屋根形状の荷重を補正せずに利用している人を見かけます。確かに屋根の形状入力は解析に関係ないのですが、今回の建物のように重量バランスが悪い物は補正しないと駄目です。あくまで営業的に使うならともかく、技術的に良い物を作ろうと模索するのであれば、構造計算から学んで、Wallstatで再現してみるといった作業が大切なんだと思います。

HOUSE-ST1の新規購入はこちら

2020年10月発売のHOUSE-ST1 Ver8の新機能をまとめたハンドブック(PDF)はこちらでダウンロードできます。

HOUSE-ST1 Ver8ファーストインプレッション

2020年10月新発売の木造構造計算ソフトHOUSE-ST1 Ver8のファーストインプレッションです。

今回は、大きな法改正も計算マニュアルの変更もない時期のバージョンアップということもあり、機能アップや、使い勝手のブラッシュアップがメインです。なのでバージョンアップをしないという選択もあるので、珍しくレビューを多く求められています。たぶん買うかどうか?判断しにくいということでしょう。

告示の変更により、構造用合板の倍率がCN釘を使った物が加わりましたが、前バージョンではなぜか?加えませんでした。このことの批判は多かったのですが、今回無事にデフォルトで使えるようになりました。

新機能がどのようなものがあるかは、別途ハンドブックにまとめましたので、興味のある方はこちらでPDFダウンロードしてみてください。

一通り使って見て感じたのは、無駄にアイコンの色などが変わったことは置いておいて、メニュー体系がブラッシュアップして飛躍的に使いやすくなったことです。バージョンアップのたびにメニューが加わり、非常に複雑になってきていましたが、ようやく整理されて使いやすくなりました。これは既存のバージョンになれた方は「あれ?」と思うかもしれませんが、最終的には作業しやすく感じると思います。新規の方はより使いやすいソフトだと感じると思います。

また長年計算時に、いちいち設定がでてくる独特の計算実行を改め、計算条件を別途にすることにより、直接チェックに入れるようになりました。元に戻す方法も用意されており元が良い方にも配慮されています。ちょっとの差ですが、スピーディーに計算できるようになりました。ルート2への切り替えやJIS A 3301の切り替え、出力記号や検定計算の数の設定なども、計算条件でできるようになったので快適です。ルート2に変えると帳票も自動で変わるのも便利です。

入力自体の改良は、梁交差部を越えて配置すると自動で分割され梁が配置される機能(kizukuriなどではお馴染み)など入力がある程度で小幅なブラッシュアップに留まります。ただ梁壁入力画面に、梁や壁のプロパティを表示・非表示などを切り替えられる機能(WOOD-STではお馴染み)がつきました。特に外壁・内壁を表示できるようになったので今までよりチェック・編集が簡単になりました。

一番の改良は構造計算結果の画面でしょう。今まででも構造計算ソフト界随一の部分でしたが、更に更に改良されました。ユーザーインターフェイスも一新され、更に使いやすくなりました。。描画属性の変更も行えるようになりましたし、ページを回転して確認できるようにもなりました。CAD変換なども詳細マウス操作モードにより、各項目からできるようになりました。またクリップボード転送も簡単になり、Excelに手軽に転送できるようになりました。こういう機能って項目により限定されたりするのですがその制約がありません。一般事項の建物概要なんかもクリップボードは項目毎に転送できます。CADもページ毎に転送できるようです。非常に便利に追加検討書や図面を作成することが出来ます。

クリップボードを介してExcelに転送。きちんと項目毎になっている。

CAD変換。枠や文字や表もCADデータに変換できる。

また出力できる帳票も増えました。ルート2がらみが強化されていますが、計算ルート判定や、プリチェックメッセージ一覧も同時に出力出来るようになりました。ルート判定、エラーやワーニングのチェックが楽になりましたね。今までみたいに他の画面を参照しなくてもチェックできるのは、思いのほか快適です。あと、柱頭柱脚の金物図が、他社のように各階柱頭柱脚でも出力出来るようになったのは便利です。これでCAD出力すれば、簡単に金物図が作成できます。ここまでやると、構造図を作成するコマンドを実装したほうが良いレベルまで来ています。まあ機能を駆使してオリジナル帳票を作る方が楽しいかもしれませんが。

目玉のCEDXM機能は非常にシンプルで設定がないので、機能としては楽なのですが、逆に制約もあります。またその割に変換出来る項目が多く、各階の地震力荷重なんかも転送できますので、Wallstatに自動で入力されたりもしてビックリします。転送出来る項目のON・OFFが欲しい所です。プレカットとは他のCAD同様大きくシステムが違うので、限定的な転送になりますので、実質Wallstatへの転送がメインだと思います。恐らく専用ではありませんが、ある程度想定した作りになっているので、Wallstatを使う場合も大きな武器になりそうです。また各要素をCEDXMに転送できたり要素を読み込めるわけで、例えばKIZUKURIにデータを転送したり、逆にkizukiriデーターを読み込んだり出来るのは面白いです。もちろん梁・サイズ・耐力壁などですが意外と楽しいです。もちろんアーキトレンドの梁伏図もCEDXM変換すれば使えます。複数のソフトを持っている場合、意外と活用の幅が広がるかと思います。

そんな感じで文字で説明するといろいろあるのですが、キャッチーではないのでわかりにくいのも事実なので、非常にわかりにくいです。また期待されたペントハウス対応や、斜め軸、構造図自動作図、同社HOUSEシリーズとのデータ互換など実現しなかったのも事実でやや物足りないのも事実です。しかし初めて触った人にも、既に旧バージョンを使いこなしている人にも意味のあるバージョンアップです。ここには書き切れない新機能もたくさんある(新機能ハンドブック参照)ので、特に旧バージョンをお持ちの方はバージョンアップしてみてください。後悔はしないと思います。

※なまあずショップ楽天市場店&なまあずソリューション共同企画

HOUSE-ST1 Ver8ハンドブック(新機能編)をダウンロードされた方で、なまあずショップ楽天市場店でHOUSE-ST1 Ver8を購入(バージョンアップも含む)された方には、ハンドブックのCDEXM編と構造図作成編をプレゼント!!新機能編の最終ページにあるキーワードを購入時の備考欄に記入ください。追ってパスワードを送付いたしますので、ハンドブックをダウンロードしたページからダウンロードください。両ハンドブックは10月下旬完成予定です。

 

HOUSE-ST1の見つけ面積のテクニック

木造構造計算ソフトのHOUSE-ST1は、見つけ面積をCADライクに入力すると自動で算定してくれるので便利です。しかしCADメーカーなのに、この部分の操作性は至ってよくありません。補助線を引いて描くのはいいのですが、途中で形が変わったから・・・とかでその線の意味がわからなくなったりします。その画面上では寸法が測れないので。何かと気が利かないのに意見はメーカーに行っていないのでしょうか?

しかし、ツールの「距離」コマンドが、立面図でも使えます。わざわざタブを移動しなければなりませんが。↓私の場合、クイックアクセスツールバーに追加しています♪

座標と面積コマンドの間の「距離」コマンドを使います。

あとは、通常と同じ操作です。この通り補助線も拾えます。知らなかった方は是非活用を!!

HOUSE-ST1の下図や補助線は、何かの拍子にズレます。立面図の補助線は、通常画面で通り心を前か後ろに増やすとズレます。操作性が悪い部分なので是非改良して欲しいところです。また、上記のように距離コマンドでは㎜表記なのですが、平行複写では㎝です。本当に統一して欲しいところです・・・。

KIZUKURIとHOUSE-ST1との基礎の計算の差異。どっちが有利?

[word_balloon id=”1″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true” font_color=”#222222″]構造計算ソフト毎に結果が異なるのはなぜ??[/word_balloon] [word_balloon id=”2″ size=”M” position=”R” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true” font_color=”#222222″]ソフト毎の計算方法の差異などもあるので、結果が変わってくることがあるんじゃ。まあ同じ計算ソフトでも構造設計者が違えばモデル化などでも差異がでるので結果が変わってくることは普通にあるが・・・。[/word_balloon] [word_balloon id=”1″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true” font_color=”#222222″]じゃあ、KizukuriとHOUSE-ST1ではどっちが有利なの???[/word_balloon]

同じグレー本準拠とは言え、計算方法は結構違うので、結果が変わってくることがあります。同じ物件を同じ設計者が同じモデル化でやってみても違います。構造設計者が違えば、その差異もバラバラでしょう。

しかし興味がありますよね??特に基礎に関しては一貫でできるHOUSE-ST1とKIZUKURIでは大きな差が出来るはずです。簡易な木2モデルで実験をして見ると、やはりKIZUKURIのほうが有利にでるようです。

というのは、私がKIZUKURIで計算するとき、接地圧を出すための面積は基礎底盤の実面積なのに対し、HOUSE-ST1は床面積(芯寸法)だからです。狭小だと大きな差になります。まあ普段から芯寸法で割っている人は差がないのですが。

狭小でスラブの短辺が3m以上の場合、スラブの配筋がHOUSE-ST1と私の手計算では大きく変わってきます。別にHOUSE-ST1が間違っているわけではないのですし、地中梁に比べて計算方法が違うわけでもないのですが、意外と大きいところです。

逆に端部の引き抜きが伴う部分の地中梁はHOUSE-ST1のほうが通常は有利に出ます。まあKizukuriの部分計算(青本に載っていた方法ですよね??)より実状の応力(単純梁だけど)で検討しているので当たり前といえば当たり前なのですが。逆に短めのの内部梁などは大きく出やすいです。

とはいえ、根拠だって全部部材の計算をしてくれているHOUSE-ST1のほうが、安心して計算を出せることには変わりがありません。審査機関に変な質問を食らうケースも少ないです(あくまで基礎だけ。上階は・・・)。整形の場合は計算速度も速いですし、根拠資料を作る必要もなので、確認申請の計算書を早く作れます。基礎だけみると明らかに楽ですね。ただ複雑な基礎は無理なので、その場合の手間はKIZUKURIと同様です。

HOUSE-ST1は、アンカーボルトの計算を省略条件で抜けられるのがいいですね。まああまり求められることもないですが。

※上記は、しろなまずが試した1つのモデルでの結果と感想です。そもそも木造の基礎の計算は構造技術者間で大きな違いがある部分の1つです(いろいろな方法があるということです)。必ずそうなるとは限りません。まあ細かく書くといろいろアレなので・・・。

木造構造計算ソフトの三次元可視化について

ストラデザインの最新バージョンでは、これまで有償だった3次元可視化ツールを標準装備としました。この機能は非常に優秀で(個人的にストラで一番利用していた機能ですね)グラフィカルに部材の弱点がわかりました。

木造構造計算の主要なソフトのうち、kizukuri以外は何らかの形で3次元を実現しています。やはり3次元で確認できるのは大きいので標準搭載は正しい方向だと思います。母屋下がりなど屋根の形も再現し、そのまま天空率や斜線検討ソフトに転送できたりしたら便利だと思います。

これからの課題は、梁の勝ち負け、金物やアンカーボルト、筋かいの干渉、配筋までグラフィカルに確認できるようになることです。そしてきちんと図面化できることです。ここまではさすがに実現している会社はありませんが出来たら頭1つ抜け出るので、ぜひ挑戦していってほしいところです。

ストラデザインもペントハウスに対応し、kizukuriやMOKUZO.Designerなどに追いつきました。都市部ではペントハウス採用は多いので、安全に設計するためにも機能搭載は必須だと思います。グレー本だけに縛られずにユーザーが欲しい必要な機能を搭載していこうという姿勢が大切だと思います。