WOOD-ST 木造集成材等建築物の構造計算ソフト2017年9月発売予定

建築技術の7月号の特集は、熊本地震以降の木造軸組構法住宅。今日初めて目を通したのですが、そこに、WOOD-STなる木造集成材等建築物の構造計算ソフトの新発売情報が。しかも構造システムから・・・。

その広告によると、仕様規定ルート(4号建物)からルート1,2まで幅広く利用できるそうです。しかも在来軸組工法のほかに、ラーメン架構を全体または一部に持つ、壁とブレースが混在する建物や、スキップフロアのある建物も形状通りにモデル化し、構造計算を行えるそうです。またメーカー製金物のデータベースを用意しているようですので、おそらくテックワンP3プラスのような金物も比較的簡単に使えるのではないかと思います。

一枚しか写真がありませんが、 HOUSE-ST1に画面が酷似しています。そしてHOUSE-ST1の適用範囲外の建物はWOOD-STに転送できるようです。ということで上位互換のようです。

価格などは出ていません。もちろん販売価格も載っていません。販売店にも何も情報が来ていません(少なくとも某ショップの店長は知らないそうです)。HOUSE-ST1 Ver7になって学校など中大規模に対応したので、果たしてすみわけはどうするのか?かなり疑問です。それならHOUSE-ST1を正式にルート2に対応するのか?と思ったのですが。某ショップでは

そして書き方からして任意形状ではなさそうです。また上位バージョンなのに対応できるのが3階まで。現在、木造耐火4階が少しずつメジャーになりつつあり、構造屋さんが対策に苦慮している時期というのに、なぜ????という感じです。少なくとも学校建築よりは需要はありそうなのに(汗)。

しかし、このクラスの建物でラーメン架構を利用できたり、スキップフロアの需要は大きいはず。狙いどころがニッチに見えますが東京などの狭小地での構造設計に適した機能を実装できれば面白い存在になるかもしれません。

発売はもうすぐのようです。詳しい情報が出てきましたら、このブログでも紹介していきたいと思います。

ST-Bridgeの使い道ある?

一時期、BIMとの連携で明るい未来を見せてくれようとした、IFCとST-Bridge。意外とダメダメだったということが見えてきて、最近あまり話題になりません。特にST-Bridge。互換性や実用性を考えると何のための企画なのか?と頭を抱えてしまいます。構造計算ソフトに専用のコンバーターをかましてBIMへ、というのが主流のようです。

今回もASCALからI-ARMに転送してみましたが、正直何かしようとは思えませんでした。GLOOBEも同様です。こちらもいろいろ考えて行けばいいのでしょうけど、そこまでの情報もありませんし、時間もありません。結局大手設計事務所やゼネコンなどのようにきちんとした仕組みを作るか?個人的マンパワーで不満点を払拭して(したつもりになって)付き合っていくしかないようです。

もっとも時間がかかるにしろ、今後もST-Bridgeは開発していくようですし、ソフトウェアの対応も変わってくると思うので、気長に待つとしましょう。

ARCHITREND ZEROのwallstat連携 計算編

さて、先ほどのデータに梁・土台を適当に入力して計算して見ました。

wallstatのバージョンは3.3.9です。

今回は実験なので、同一サイズの梁を適当に入れてみました。

試計算を行ったら、実計算です。このソフトの2つの難関。1つはモデルを作るのが難しいこと、2つは計算が長いことです。この程度の部材数でも10分以上かかります。

今回はCore i5-7500 3.4GHz メモリ8GBと建築では普通のスペック(通常パソコンよりは高いスペック)で挑戦。ブログなどを書きながら計算させました。少なくともと、ボケーってしてディスプレイ前に座っているなんてできません!!

10分経過するとイライラです。電話応対、メール応対などを済ませながら過ごします・・・。

15分で計算終了です。

この程度で15分ですから、複雑な大作は・・・ということです(ごめんなさい梁を入れ直す前の画像なのでちょっと間違えています)。別パソコンを用意したいところです。もちろんきちんとアニメーションしてくれました。

このモデルは筋かいを極端な形で入れている実験モデルなのですが、どの筋かいに大きな力が働いているか?などわかりやすいです。普段気がつかないことも揺らしてみるとわかったりします。これが正解!!ということではないのですが、良い指標となります。本舗でも本格的に設計のために使っていこうと思っています。

 

 

ARCHITREND ZEROのwallstat連携

早速試してみました。

簡単なプランをアーキトレンドで意匠図だけ書いてどこまでできるか?検証します。

構造図を描かなくては意味がないのでは?と思うかもしれませんが、構造図オプションを持っていない人も多いはず。そんなわけで、様々な方法を想定しているのかもしれません。

注意しなければならないのは、通り芯を入れること。入れないと変換できません。また筋かいなども先に入れておくと良いでしょう。部屋と筋かいと通り芯を入れて、CEDXM形式に変換します。物件選択メニューのなかにありますので、お間違いなきよう。

変換したらwallstat studioを起動しファイルメニューからインポートを実行し、CEDXMファイルを読み込みます。読み込んだ結果がこれ・・・

柱と筋かいが変換されていますね。ちなみにこれは1階

2階は、床が変換されているみたいですね。

構造オプションがなくてもここまで読み込めるので、省力化は図れるはずです。あとは梁等を入れて仕上げます。

アーキトレンドから変換すれば簡単に振動アニメが見られる!!という幻想ではありません。もちろん構造図があれば梁なども入っていますからより理想に近づくと思います。構造図・構造計算がなくても、ここまで変換できるので、使って見る価値は大です。

ちなみに、振動アニメを製作する時間はかなり長いので、覚悟して挑戦してみてください。

ARCHITREND ZERO Ver4の構造系の変更

アーキトレンドは木造構造系に非常に強力な機能・オプションを持っています。

今回のアップの目玉はやはり、wallstat連携でしょう。これは今までもあったプレカット連携のためのCEDXMデータ書き込みに、wallstatに変換しやすいように機能を追加したものです。残念ながらそのままで実用的な機能、とはいえませんが、大分楽になりますね。 wallstatは、私が使用始めた頃に比べて安易に使える環境を整えつつありますが、このソフトの仕様や構造的知識を知らないで使うと思わぬ結果になってしまうので、もしwallstat連携を利用する際はよく学習してから利用しましょう。

構造計算は、ツーバイフォーで、東京デンコーの2x4壁式との連携に対応したことが大きいです。かなり作業を省力化できますね。

在来の構造計算では、新グレー本2017に対応が大きいです。短期めり込み対応は、土台プレートだけでなく、添え柱にも対応。存在応力による低減にも対応したので効率的な設計が望めます。実装の仕方も非常にスマートでバージョンアップして初めて新グレー本2017に対応しようとするユーザーも安心して利用できます。

 

ARCHITREND ZERO Ver4

ついに利用できるようになりました。昔はアーキトレンドは冬にupするようなイメージがありますが、完全に夏になってしまいましたね。どんどんバージョンアップ間隔が短くなっているようなイメージが(爆)。といっても年会費制ですからあまり関係ないのかも。インストールも既存ユーザーはネットで簡単にできますし。

今回も3Dカタログを前面に出したバージョンとなっています。既存の利用料も普通の設計事務所等では辛いのに、そちらを下げずに3Dカタログの金額が上澄みされると、最早、使い続けることが難しいですね。それだけの価値はあると思うのですが、外皮性能計算連携だけでも月額1000円取られるし、他にAプラン・Bプラン・・・。負担が大きいです。VRといいい、魅力的だが高額なオプションが増えたような気がします。

それを除けば、省エネ、耐震を中心に更に使い勝手が向上しています。毎年良くこれだけ魅力的な内容をアップできるものです。プログラマの皆様の努力はともかく、ユーザーからの声の吸い上げをきちんと行っているからだと思います。

昨年度のアップが根本的な使い方にも関わる内容だったのに対し、今年はそのようなことはない落ち着いた内容ですので、素直に新機能を楽しめますね。

個別に関しては、またレポートします。

HOUSE-ST1と3Dアーキデザイナーの連携

まあ、誰も考えそうにないことを試すのが、なまあず日記styleということで・・・大半の人は興味がないと思いますが、やってみました。

HOUSE-ST1のパースは3DDWGに変換できます。これを他のソフトに持っていって編集できます。そこで3DDWGを読み込めるメガソフトの3Dアーキデザイナーで何かできないか?試してみました。

まずは、HOUSE-ST1の3DDWGファイルを用意して、3Dアーキデザイナーを新規で起動し、3Dモードに切り替え、HOUSE-ST1で作った3DのDWGを読み込みます。

意外と簡単に読み込めてしまいます。ちなみに位置を変えたり回転させて構図を決めたり、レンダリングコマンドも実施できます。

レンダリング後。ちなみに、外壁、屋根は認識しているらしく仕上材も変更出来ます!!もっとも開口部は共通なのでどうすべきか悩むところですね。実際はDWG編集を3DCADで行ってから持ってくると意外と使えます。果たしてそこまでする必要があるかは謎ですが。

3Dアーキデザイナー10 Professionalファーストインプレッション

メガソフトの3Dアーキデザイナー10 Professional(以下アーキデザイナー)をインストールして使って見たので簡単にレビューします。

このソフトに興味がある人なら、3D住宅プレゼンソフトのベストセラー、3Dマイホームデザイナーシリーズは触ったことがあるはず。私もかなり昔から使っています。手軽に間取りを入れてパース化できるので、一般の方でも簡単に使えますし、プロでも素早くプレゼン資料を作るのに重宝している人が多いと思います。

簡易構造診断

使って見ての一言で表すと「大きな建物にも対応した3Dマイホームデザイナーシリーズの上位バージョン」です。まったく新しいソフト!!と思って使うと拍子抜けします。恐らく長年培った操作性はそのままに、より高度なことができるようなソフトを開発した、ということなのでしょうか?つまりマイホームデザイナーシリーズを使える人ならマニュアル無しで使えます!!その点は心配なく!!

3DDXFを使ってForm・Z Freeへ転送したところ。きちんと形状が伝わる。

動作もキビキビしています。少なくとも大型案件に対応するために速度を犠牲にした、ということはないでしょう。私の環境(Core i5-7500 メモリ8GB SSD ビデオカード無し)でも、住宅レベルならストレス無くパース化できます。福井のBIMのGLOOBEの恐竜級重さを体験した後なら、羽が生えた感じがします。建築ピボットのBIMのI-ARMを使った後だと、若干重く感じます。まあ違う用途ソフトですので比較にはなりませんが・・・。

一方、CADに変換して図面の下図程度・・・と考えている人にとっては、マイホームデザイナーシリーズとこちらも大差ないです。2DCAD変換に過度な期待を持っている方は注意が必要です。あくまで下図。そのまま図面できるわけではありません。その分手軽に3Dパースが描けるのがポイントなのですから、そこは割り切りが必要です。

逆に3D変換もDWGにも対応したので、他ソフトでの利用も視野に入れられます。Form・Z(Freeバージョンも)で、読み込んだらほぼ正確に形状はインポートできました。果たしてどのような使い方ができるか?今後考えます。もっともモデリング機能も充実しているので、本来ならこのソフト内で完結させるのが正しい使い方でしょう。

使ったことが無い人にはわかりにくいのですが、解像度は高ければ高いほどいいです。少なくともXGAとか古い4:3の解像度のディスプレイだと著しく操作感が落ちます。横長タイプが必須ですね。やはりフルHDクラスは欲しい所です。

さて、すっかりわかりにくくなってしまったメガソフトの建築関連ソフト群ですが、果たしてどのような人が買うべきか?若干迷います。

マンションなどなら別にCADでもいいじゃん!という人もいるでしょうし、BIMという選択肢もあります。低価格に抑えたいなら、3Dマイホームデザイナーを工夫して使えばある程度のことはできますし、PROバージョンならかなり表現力がupします。

アーキデザイナーは、初期プレゼン、打合せで、住宅だけでなく、店舗、共同住宅など幅広く行う設計者、営業担当を対象にしていると思うのですが、そのような営業担当・設計者はそんなに多くないはず。そうなると機能面では、マイホームデザイナーの上位バージョン的なので、加わった新たな機能に魅力を感じるか?という点で購入するかは決まりそうです。とはいえ試しやすくわかりやすく、お得感満点のクラウドライセンスは魅力的であり、サポート料金も発生しませんので、どうせ買うなら良い方を!と思っている方にお勧めです。

今後も使い続けて、気がついたことがあればブログに書いていきます。また特設ページも設けてまとめていきます。

 

 

新耐震基準の木造住宅の耐震性能検証法と耐震診断ソフト「HOUSE-DOC」での検証

新耐震基準の木造住宅の耐震性能検証法と耐震診断ソフト「HOUSE-DOC」での検証http://www.kozo.co.jp/topics/tpi_20170711/index.html

株式会社構造システムのホームページにアップされていますね。今年は新耐震基準の木造住宅の耐震診断についてのターニングポイントとなる年かもしれません。

先日発表された新耐震基準の木造住宅の耐震性能検証法により、従来「旧耐震」が主な対象であった木造住宅も、新耐震基準について診断を行っていく方向性ができました。実際、木造耐震診断を数多く行ってきたなまあず本舗でも、もはや半分以上が新耐震の診断の依頼です(助成金を伴う診断を除く)。なので遅すぎるくらいです。

このページでは木造耐震診断ソフトHOUSE-DOCでの入力方法にも言及されています。完全対応というわけではないですが、比較的簡単に対応できそうです。

3Dアーキデザイナーと3Dマイホームデザイナーとの違いと用途

たぶん3Dマイホームデザイナーの利用者なら興味のあることです。少なくとも操作の重さ以外に私はあまり欠点を感じないマイホームデザイナーの上位に当たるこのソフトの必要性には疑問を覚えていました。しかしWEBにある情報を見る限り、単なる上位というだけでなく、CADやBIMとの棲み分けも考えられているソフトに見え、非常に魅力的に映ります。

肝心な部分ですが、マイホームデザイナーのデータを読み込むことができるのが大きいですね。逆はできないのは仕様上仕方の無い部分です。

CADなどとの親和性が高くJWWやDRA-CAD、AutoCADなどとも問題なさそうです。プレカットも見据え、CDEXMにも対応しています。SketchUPも最新の2017に初期から対応しています。IFCなど今後どうなるんだろうか?とか興味はありますが、現時点では過不足無さそうです。

機能面での違いは、高層マンションや大規模な商業施設など、マイホームデザイナーでは難しかった部分に対応できます。もちろん1戸建て住宅には強いことをアピールしているので、マイホームデザイナーなしで乗り換えて運用できそうです。パーツ類も相変わらず多いですし、プレゼンボードなどの機能も内包していますので、オプション価格がほとんどかからないのも魅力です。

クラウドライセンスなら、住宅素材ダウンロードや、レンダリング、3Dプレイスなどのオプションも無料で利用できます。全体的な価格設定が高いのでは?と思うかもしれませんが、フルセットと考えればむしろ安かったりします。またクラウドライセンスなら3台のパソコンを切り替えて使えます。そうやってみると買い切りはあまり得ではありませんね・・・。

福井のアーキトレンドと方向性が似ているような気がしますが、あそこまで実務的ではありませんし、これだけで全て、というパッケージにはなっていません。必ずCADとの組み合わせが必要になってきます。ただ、その段階までもっていくのに、CADやBIMが必ずしも便利なわけではないので、このような中間的商品には必ず需要があると思います。

汎用のプレゼンソフト・3Dと考えれば、SketchUPやFormZなどとレンダリングソフトを組み合わせれば、それなりの価格になりますし、使いこなすのも難しいです。3DCADと考えれば、DRA-CADやVectorWorks、AutoCADなどがありますが、こちらも価格が高い上、プレゼンだけに絞ると建築的な知識も必要ですしコスパも悪いです。BIMは、施工などとの一致性などはいいですが、汎用性では劣りますし、操作性も難しいです。住宅向けと考えればアーキトレンドなどの住宅専用CADが近いのかもしれませんが、やはりCADですからね。

もっとも新商品だから、実際は見てみないとなんとも言えません。大きな物件を扱うため、スピードもアップしているはずですが、そのあたりで印象は大分違うでしょうね。ちょっと資金不足で買えるかどうか?わかりませんが、今後も応援していきたいソフトです。