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木造の許容応力度計算のWEB講習会

公益財団法人 日本住宅・木材技術センターといえば、グレー本。木造構造計算のマニュアルを作っているところですが、新型コロナもあってWEB講習会(動画配信)が始まりました。

といってもグレー本の、ではなく、「演習で学ぶ 入門 木造の許容応力度計算ワークブック」の講習です。まあやることは同じ。木造住宅の構造計算をWEBで学べるのだ。

と思って、クリックするとなぜかない(2022年5月11日現在)。まあ何かのトラブルやメンテナンス中なのだろうな?とおもったら、他にもWEB講習が。木造構造系では、ひとりで学べる中層木造建築の構造計算演習もあります。前編だけなら1万3千円。高いか安いかはその人次第ですが、まあまあ良心的。そしてそのページの上を見ると・・・運営しているのは公益財団法人建築技術教育普及センター!!まさかあそこが!建築教育動画プログラムの提供を始めるとは・・・。さすがに建築士の件はできませんからね。

今後、構造に限らず、計画系や設備系も増えていきそうです。面白そうな講座が増えていくことを望みます。

動画プログラム一覧(建築技術教育普及センター)

Catfishなおうち 「DJしろなまずの今年の住宅木構造10大ニュース」

Twitterのスペースで先行公開した2021/12/25クリスマス放送のボットキャスト版です。

特集

「DJしろなまずの今年の住宅木構造10大ニュース」

Twitterのスペース機能を利用して先行公開しました。そのデータは以降の放送で活かしていきたいと思っております。

音楽:<MusMusさん>

 

マジカルCatfishなおうち

現在、ネットラジオ再開に向けて機材等整えている(実はパソコン移行のときに、ネットラジオ環境を整えていなかった)最中です。整い次第再開します!


さて、今回のそれに先立ちyoutubeチャンネルのほうも拡充。マジカルCatfishなおうちを開始しました。本業が動画部品作成でyoutuberではないので、雑多な内容しかチャンネルに登録していませんが、マジカルはyoutubeっぽくシリーズ化していく予定です。

昨日のブログで書いたとおり、歳をとると頭が固くなりがち。常識を疑うことから開始します。

第1回は、思い切り壁を強くしたら、北面に耐力壁がまったく無くても大地震に耐えられるか?です。外周3方向には6.5倍の耐力壁を設置し、一面は全く耐力壁がない・・・建築士の常識なら、4分割法NG、偏心率NGは計算するまでもなくわかりますので、設計しないでしょう。では、実際に地震が来たらどうでしょうか?

前面に耐力壁がない平屋の例。瓦屋根で立派だが地震には弱そう。しかし部分的に壊れてはいますが、新潟県中越沖地震で倒壊しませんでした。このような建物は意外とあるのでは内でしょうか?

世の中には弱そうでも大地震で壊れなかった建物がたくさんあります。なぜ????。今回はその謎に迫ります。HOUSE-ST1で計算した偏心率はなんと0.5以上!!基準法では0.3以下に抑えなければならないので、こんな数字は見たことがありません。しかし平屋の車庫などでは十分ある仕様です。もちろんそれらは構造計算されていないのですが。Wallstatを使って模擬地震波でこのモデルを揺らし実際に壊れるか???ということを検証しました。熊本地震の地震波も利用しています。果たして結果は??前半は入力を延々とノーカットでやっているので、HOUSE-ST1の入力初心者にも良い動画かもしれませんが、不要な方は後半だけぱぱっと見てください。重要な部分はかなりコンパクトにまとまっています(汗)。

SS7に木造ラーメン機能追加

ユニオンシステム株式会社のホームページによると、同社一貫構造計算ソフトSS7に、木造ラーメン計算機能を搭載すると発表しています。5月予定とのことなのでそろそろでしょうか?私が聞いていた情報よりも早いですが。これによりRC造やS造との平面および立面混構造が可能になります。

それに加えて、SS7の平面図や立面図をDXFに変換できるようになります。整合性チェックなどで便利なので、ぜひ他の構造計算ソフトでも搭載してほしいものです。

あと、このアップデート予定で嬉しいのは、SS7の起動時にバージョンが選択出来るようになるそうです。異なるバージョンで計算している最中はアップデートができない・・・などがなくなりそうです。

旧SSユーザーの中には、SS7に懐疑的な方が多かったですが、現在はかなり乗換が進んでいるようです。一方でBIM対応は思っていたように進んでいないようです。まあ環境の問題もありますので、ユニオンや他の構造計算ソフトメーカーだけの責任ではないのですが。

LVL梁材のメガビーム向けの専用金物

日刊木材新聞2021年5月14日付けに載っていて、タツミのホームページにも載っていますね。

キーテックのメガビーム向けの金物をタツミと共同開発し、6月には第三者機関からの評価も取得出来そう、とのことです。これでロングスパンの中大規模木造の設計が簡素化されますね。新聞の最後に昨今のウッドショックによってさらに脚光を浴びる商品だと思う・・・という締め方(社長の言葉)がひっかかりますが・・・。

木造でも片持ち梁!プレセッターSU片持ち梁金物

BXカネシン株式会社より、同社の金物工法「プレセッターSU」用の、片持ち梁を支える「プレセッターSU片持ち梁金物」を発売されました!!プレスリリース

それほど強度があるわけではありませんが、コンパクトで、扱いやすいので両出し(二方向)のバルコニーなどデザイン面でもかなり柔軟度があり今までの苦労が解消されそうです。特にバルコニー下の梁が大きくなりにくい(二段になりにくい)のもポイントです。

片持ち梁の長さは最大1000mmと実用的かつ怖くないレベルなのも好感もてますね。

ぜひ、在来工法版も出して欲しいところです。

構造用集成材が手に入らない???

木造業界では過度に反応されているネタですが、いよいよ状況が悪化確定のようです。

2021年の日本集成材工業協同組合の「構造用集成材の供給見通し等について(3/29)」では、状況を端的に説明しています。国内集成材は、原材料の7割を海外から輸入しているそうです。そのうちの8割がヨーロッパです。昨年以降の新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で思わぬ需要増のようです。

その原因は、米国での住宅着工数が十数年ぶりの高水準であることに加え、コロナ渦の巣ごもりに起因するDIY需要等の増大で木材価格が高騰しているため、フィンランドやスウェーデン等の欧州産木材の多くが米国へ向かっているそうです。またコンテナ輸送も中国ー米国航路に集中しているため、ヨーロッパから日本向けのコンテナの確保が難しく、運賃も大幅に上昇するといった悪循環が続いているようです。そのため産地側の提示価格が高騰しているそうです。

結論的にこの協同組合では、5月以降において2割以上の減産を為ざる得ないという見方を表しています。

各方面から話は入ってきますが、噂話レベルの怪しさは満点なのですが、上記の見方を見れば、国内から集成材がなくなる、ということではなく、需要を満たさないので取り合いになり、金額は上がるぞ(既に十分上がっていると感じるのですが(大汗))、ということで落ち着きそうです。

ただ、大手から見ればゆゆしきことで、買い占めが始まっていると聞きます。そのせいで今市場にない状態に見えるようです。リフォーム用途の材料や、国産材も値上がり傾向です。

国内産材を使えばいいじゃないか?といいますが、既に国産材も買い占めが始まっているようです。ただ国産材の主力のスギは、比較的安く良い構造材ですが、構造計算をする側から見ると数値性能的に低いので木造3階建てや耐震等級3とかになると使いにくいです。また曲げ強度が不足しがちなので、柱には使えても、梁では難しかったりします。ヒノキやヒバも良い材料で、土台や柱には向きますが、集成材として梁材として使うには若干不安が残ります(高いし)。とはいえ、うまく使う方法が確立されれば、国産材をもっと使えるようになり、国内の林業が活性化する可能性もあります(なかなか難しいらしいですが)。

木造構造計算を生業としている構造屋さんは苦戦を強いられそうです。もっと大変なのは中小ビルダーさんでしょう。ちなみに地元で一人でやっているような工務店さんの中にはまだこの状況がまったく理解できていない人もいますね。新型コロナの影響は本当にわかりにくいですね・・・。

 

KIZUKURI Ver8の斜め壁機能

KIZUKURI Ver8ではついに斜め壁を入力できるようになりました。梁が反映できない、金物算定はN値計算のみと、限定的なのは残念ですが、長らく不可能と言われた斜め壁に対応してくれたことは素直に嬉しいです。

さて、斜め壁の入力が可能なソフトの中に、XYそのまま力学的に自動分配することに不満を持っていました。45度ならわかるのですが、15度くらいでも分配されます。もちろん力学的には正しいのでしょうけど、実際の建物ではほとんど影響はないのは明らか。そのため泣く泣く斜め壁が入力出来るソフトでもXY方向にモデル化してしまうことがあります。

その点KIZUKURIでは、主軸以外の斜め壁を評価しないオプションがあります。これなら主軸以外はゼロとなり、主軸はきちんと斜め方向成分が精算されるので安心です。

この機能は、他の木造構造計算ソフトにも標準で搭載してほしいものです。できることなら30度や15度でどちらか選択できるようにしてくれるとベストです。

 

「じしん君mini」のyoutube動画アップ

年末にあげるつもりだった(涙)動画をアップしました。

はい。いつもながら雑な動画です。もう少しわかりやすく揺れると思ったのですが(汗)。これから調整しながら、良い動画を撮れるように精進します。


このような建物は、重心がずれやすいので注意が必要。

それにしても木造の偏心率を平面的に考える設計者が多いので、重量によって変化がわかるように作りました。木造2階建てでも壁量計算ソフトで平面的にやると危険な形状は、片流れで小屋裏を設けている建物です。最悪な場合、壁位置を平面的にバランスをとってもかなり危険になることがあります。まああくまで簡易計算なので、建物の形状を見ながら設計したほうが良いです。どのような形状だと危険になるか?を理解しておけば良いでしょう。

wallstatでも、重量差を考えないと現実にはありえない挙動になるので注意が必要でしょう。

木造構造計算を学ぶ本・・・HOUSE-ST1買っただけではダメです

木造構造計算ソフトは、近年非常に操作性が良くなり、機能も多彩になっているので、参入する敷居が低くなりました。私の頃には、kizukuriも全断面を出してくれる機能なんて無かったですし、計算内容も簡易で計算書枚数も少なかったです。

といっても学ばないとダメなのは、何時の時代も一緒。操作もそうですが、構造計算、木構造の仕組みは知らないと無理です。そこで必要と思われる書籍を紹介します。

・木造軸組工法住宅の許容応力度設計(2017年版)
はい。必須です。木造住宅の構造計算ソフトは一部を除いてこの本が基準となっています。値段も難易度は高いですが計算例もありますので、絶対買っておきましょう。通称グレー本。私の場合新旧を分けるため新グレー本2017と呼んでいます。購入はこちら

・演習で学ぶ 入門 木造の許容応力度計算ワークブック(2018年版)
上記グレー本に準拠したワークブックです。自分で解いてみて学べます。グレー本に準拠しているので、他の書籍に比べて原則がわかりやすく覚えられます。購入はこちら。

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・実務から見た木造構造設計
どちらかというと旧来の実務からの計算を学ぶための書籍。実務向け。この本で木造を学んだ中高年齢の方も多いはず。若干内容が古いのですが、未だ役に立つという声が多い名著。RC造やS造版もあるので、共通で学びたい方にお勧め。

・ヤマベの木構造
更に実務向けで根拠も載っているので非常に重用する。豊富なデータが魅力。実験などを重視した山辺先生ならではの書籍です。

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・ヤマダの木構造
ヤマベ、ヤマダと似ているがまったく違う技術者による本。ヤマベより薄くより実務向けになっている。実務家としても名高い山田先生ならではの、実例と「使える資料」が魅力。

まずは、上記5冊のうち、上2冊とと、下3冊から気に入った物1冊の計3冊構成をまずはお勧めします。