建築ピボットの計画系のソフトウェアの代表格はLAB-SS。企画から実施設計までの各シーンで使える統合ツール集です。過去はいろいろ別れていましたが、今は統合されてわかりやすくなりました。SAVEシリーズも(以下略)。
このLAB-SSは、非常に多機能です。今回発売されるi-ARMも解析系・法規系は充実しそうですが、その差は一目瞭然です。まあ高価なLAB-SSと比べてみても仕方がないのですが。なんとなくi-ARMがLAB-SSのサブセットに作図機能・モデリング機能を搭載した感じと思えるのは私だけでしょうか?
機能 | i-ARM | LAB-SS | 備考 |
日照時間 | 〇 | 〇 | |
日射量 | 〇 | 〇 | |
日影 | 〇 | 〇 | |
斜線 | 〇 | 〇 | |
天空率 | △ | 〇 | ロードマップに掲載 |
逆日影 | 〇 | ||
逆天空率 | 〇 | ||
鳥かご図 | 〇 | ||
採光・換気・排煙 | △ | カタログに掲載 | |
防火区画・防煙区画 | 〇 | ||
とりあえず表にまとめましたもちろん各機能は名称は同じでも搭載されている機能は異なる可能性があります。LAB-SSは定価38万円の高価なソフトですが、通常の計画系ソフトで搭載していない逆日影や逆天空率のために買うソフトです。これが不要であり、i-ARMで済むのであれば、キャンペーンで安価に買えるうえ、年会費制とはいえ、3年で30万円でおつりがくると思われるので、やはりお得なソフトと感じられそうです。また図面を書けるということは、防火区画など、LABでは難しいものも可能となっています。まあ、実際使って見ないとなんともいえませんが。
実際、日照や日射のシミュレーションは、非常に楽しいです。i-ARMでもやってみましたが、アニメーション機能などはきちんと動くので感動します(当たり前か)。わかりやすいですし、思わぬ建物の欠点がわかったりもします。IFCやSketchUPで読み込んで・・・ということであれば木造でも応用できるかもしれません。なんとなくBIMということ以外に使い道が見つかってきそうな感じです。