kizukuriとkizukuriリンク機能

通り心を簡単に取り入れられるHOUSE-ST1。この機能は秀逸で複雑な通り心の建物では重宝します。しかし他のソフトではなかなか追従してくれません(涙)。

しかしkizukuriには若干面倒で制約はあるのですが、kizukuriリンクという機能が搭載されています。JWWの外部変形機能を使った変換なので、JWWがないと出来ません。そして外部変形の知識も若干必要です。しかしわかっているならHOUSE-ST1より多機能なことができますね。

通り心、通り芯名だけでなく柱も読み込むことができます。まあバックに意匠図を下図にして描くみたいなことはできないので、使い勝手や機能はHOUSE-ST1のほうが上ですが、通り心だけでもかなり効果があります。

ちなみに、通り心だけをレイヤ0に描いて、通り心だけを読み込むこともできます!!これは一番手軽ですね。まあHOUSE-ST1でも出来ますが・・・。

それにしてもJWWの外部変形は便利ですね。最近開発者が減ってほとんど新しい物が見られなくなったのですが、手軽に作れるのでいいですね。テキストエディタとちょとしたツールだけで作れますし。

KIZUKURIのバージョンアップ価格改定

昔からの木造舎のユーザーからすると、バージョンアップ代金高いな、と思ってしまいますが、いつまでも過去のバージョンを使い続けるのは危険です。ということで、CSTがバージョンアップ価格を改定しました(6月以降に変更のようです)。以前は、バージョン毎に細かくわかれていたのですが、新価格は古いバージョンのバージョンアップ価格が安価に統一されました。それに伴い値上げになった可哀想なバージョンもあります(その方は至急バージョンアップしたほうが良いです!!)。特にkizukuriの古いバージョンの方はかなり安価に変更されましたので、使い続ける方はアップしましょう。

ちなみに私は、在来は最新、2×4は4.7なので、2×4のみバージョンアップを予定しています。実はさっさと移行したかったのですが、中途半端な実装だったので、すぐに新バージョン出るだろうな・・・と思ったらまったくでなかった・・・ので、そろそろかな?と思って待っています。ただ金額が直近バージョナのバージョンアップは7.5万と変わらないのに、それ以前になると15万から18万にアップ・・・。よって毎回きちんとバージョンアップしているとお買い得になる・・・ような価格設定になりました。

DiffPDFは無料ながら便利なPDF差分チェックソフト

構造計算書の出力チェックは、確認検査機関の担当だけでなく我々も頭が痛い。変わった部分だけ抽出・・・したいのは誰でも感じること。

DiffPDFは計算書などのチェックに使いやすいPDF差分チェックソフトです。

例えば、kizukuriの金物の引き抜きや金物名が変わったかをチェックすると、上のような表示に・・・。数字は全部変わっているが、金物はH25だけ変わっているのがわかるように薄い赤色で表示してくれるのだ!!

もちろん完璧ではないですが、かなりチェックが楽になります。変更したページだけを抽出・・・なんて機能が欲しいです。まあフリーですから。

有料でも良いので高性能なPDFのチェックソフトが欲しいです。今のところ、有料のものも一長一短です。

PDF内のテキストだけをチェックするソフトもあります。いろいろ試してみます。

KIZUKURI 2×4 Ver5.50 r11

はい。新年この時期に・・・ということは予め準備していたのでしょうか?年末年始の忙しい時期にありがとうございます、という感じですね。実際は巨大かつ複雑な建物で落ちるのを修正したそうです。個人的にこのソフトで落ちるという経験はないのですが。どれほどでっかいものを皆様やっているんでしょうか??

とはいっても2×4のほうは年末立て続けに改良が続いています。だいぶ2018年版に対応してきたような気がします。そろそろアップしようかな??

待っていたのはどこかの誰かが2×4の構造計算ソフトを開発していたからです。かなり良いソフトなんですけどね。それが出るにしろ、つなぎが必要ですから。

KIZUKURI購入者紹介キャンペーン

2019年11月1日より、株式会社コンピュータシステム研究所(CST)では、KIZUKURI購入者キャンペーンを開始するそうです。紹介者(kizukuriユーザー)は、紹介した方が購入した場合に1万円のギフトカードが貰えるそうです。どうやら先着30名様、なようです。

CSTでは、人気ドラマ「まだ結婚できない男」でALTAが使われていることで話題になりましたが、いろんなソフトウェアを販売しています。今月、1年ぶりに細かなアップデートがあったとはいえ、最近目立ったアップデートがないkizukuriですが、キャンペーンがあるということで今後の展開が期待できますね。

 

 

停電時の構造計算ソフトのデータ復帰方法 kizukuriの例

はい。先ほど停電していました。使っていたソフトはDocuWorksとkizukuriとコミpo!。kizukuriは見事にデータ消えました。

ただし、データを復帰できる可能性があります。通常JDTという保存ファイルですが、計算コマンドを実行するとJDOというファイルを吐き出します。これは計算結果のファイルですが、これを読み込むと最後に計算したときのデータを復活できます。

この方法を使えば、かなりの部分を復活できるチャンスがありますね。ぜひご活用ください。

HOUSE-ST1 Ver7.5.1.5公開

木造構造計算ソフトHOUSE-ST1 Ver7.5.1.5が公開されました。

軽微なバグフィックスがメインで新機能の搭載などはありません。

早いものでHOUSE-ST1のVer7がでてから、約2年半。すぐにグレー本改訂で7.5になりましたが、グレー本対応以外は大きく変わっていません(まあ同一バージョン内で計算方法が違うというのは違和感を感じますが・・・)。

終わったことは仕方がないのですが、中大規模木造に対応するよりは、HOUSEシリーズらしく、本体の価値向上を目指して欲しかったな、と思います。WOOD-STも出てしまったので、各ソフトの立ち位置が本当にわからなくなっています。特にWOOD-STは狭小木造住宅の設計にも向いているわけで・・・。

もっとも私個人は、HOUSE-ST1の利用率が上がり、KIZUKURIの利用率が下がっているのも事実。惜しい部分が多いのですが使い勝手が良いソフトであるのは変わりがありません。木造構造計算ソフトは、木造耐震診断ソフトと異なり決定打があるソフト(=完成度の高いソフト)は今のところありませんので、どのソフト会社も主流になるチャンスは十分にあります。また木造耐震診断ソフトは、今後旧耐震の建物は急激に減りますのでシェアをわざわざ取りに行くのは疑問が残りますが、木造住宅は減る可能性はありますが、非住宅木造は増えていますので、将来性もあります。なのに、木造構造計算ソフトはどこもそれほど主力となろうという作り方になっていません。構造ソフトが今さら・・・と言われながらも参入してきたのはそんな感じがあったからでしょう。我々ユーザーは良いものを利用します。特に木造構造計算ソフトはRC一貫などよりも価格が安く、ある程度の設計者は複数のソフトを買うことに躊躇はありません。よってシェアが一気に・・・という可能性はまだまだあるのです。そして数もある程度出ることは間違いありません。ということでがんばって欲しいところです。

1000㎡の木造児童福祉施設の耐震診断に挑む

久々に1000㎡クラスの児童福祉施設の耐震診断を行っている。木造だが都内でまだ、そんな規模の古い施設が残っているのは驚きです。

さて、図面と下見を行ったときに、どのような診断を行うか?議論になったのだが、木造2階建てで、90㎡の広間もあるということで、さすがに住宅の診断ソフトに入力しただけ・・・ではまずいということで、以下の診断方針とした

・基本的な方針は精密診断法1に準拠
これはずばり使える部材、計算できるデータが揃っているから。精密2は魅力だが、使える部材に制約が多いので。軒高などは住宅レベルなので、精密診断法1が適用できると判断した。使用ソフトは、巨大な面積を効率的に入力・チェックできることからHOUSE-DOCとした。もうすぐ建防協の評価の更新だが提出までに間に合うとのこと。それにしてもHOUSE-DOCも機能不足は否めないし進化する可能性も低いので、このような診断で利用するのは今回でラストかな?ちなみに、耐震チェックは巨大な建物に向かない、達人診断は魅力的だが、画面の拡大縮小などよく使うコマンドの操作性が低いことから巨大な建物ではストレスが溜まるということで今回は除外した。

・荷重は構造計算ソフトで計算
安心精密診断のように荷重をコントロールできるソフトはあるので、それを使えばいいのだが、今回は梁のスパンが7mクラスも出てきて、柱の負担も大きいので軸力を計算できるだけでなく、簡単な断面算定も行いたいので、別途構造計算ソフトで計算することとした。使用ソフトは、kizukuriとした。HOUSE-ST1を利用したかったのだが、HOUSE-DOCとデータの互換性がないこと、耐震診断でよく使う部分計算などがしにくいこと、HOUSE-DOCにもっていくデータを作りにくい(計算書をそのまま流用できない)ことから、今までの実績も考慮しての判断です。WD3warpなどでも荷重作成は容易だから、もっている人はチャレンジしてみるといいかもしれません。


予想通りの梁の検定結果。120×450でこんな数字がでる計画をしていれば、何かしらの問題が発生しても仕方が無い。そのしわ寄せがどうでるか?診断者は慎重に調査しなければなりません。

・部分計算は、負担が大きいところを中心に計算
通常は部材計算を行わないのだが、今回は沈下しているポイントがあり、そこは明らかに荷重が集中している箇所だったので、kizukuriで長期軸力を出したあと、負担が大きそうな部分を検定計算することとする。

すごい軸力!!こんなに木造の一部の柱に軸力がかかる計画はどうかと・・・(軸力。単位はkN)

・基礎などはコア抜き、超音波
一応住宅でないし、構造図がないので、これらは実施するものとする。

こんな感じでした。いつもと同じ方法を常に踏襲しないで、特殊な物件は使う道具・ソフトも含めて計画する必要があります。今回も空調服を始め、LED投光器など新装備を多く投入しました。暑かったですからね。現地調査は暑さ対策を十分にして、休憩なども多めに取りました。それでも調査日の翌日はだるかったですが・・・。調査は二日間。一日目にとんでもない発見をしてしまったので、二日目の調査を延期し準備中です。それにしても小動物怖い・・・。

HOUSE-ST1の梁の検討でZとIとAを考える

KIZUKURIだと、梁の断面を計算するときに、Z(断面係数)とI(断面二次モーメント)とA(断面積)の低減は初期設定で一括に設定されます。これは便利な反面、細かな計算が不可能です。算定梁の項目で切り欠きを指定することができますが、各項目ごとに細かくコントロールすることは難しいです。まあそこまで細かく考えなくてもよいケースが多いのですが、普通の設計じゃないものは、ここが重要だったりします。特に計算値に近い断面で設計している場合は深刻です。私のところでは断面が十分に余裕がある設計を求められているので、ほとんど重要じゃないのですが(むしろ大きい??)。

HOUSE-ST1の場合、梁の入力段階でZ、A、Iをパーセントで指定できます。なんだかkizukuriに似ていますが・・・本来ならグレー本に書いてあるような書式のほうが設定しやすいと思います(アーキトレンドZはグレー本っぽい設定画面です)

これなら、細かくコントロールできます。もっとも一本一本やるのは難しいので、各梁グループごとに参照コマンドを駆使しながら入力していくという工夫は必要です。大断面どうしの木組みが多い場合はかなり有効です。もっとも私も上図のようにほとんどを0.7ずつにデフォしていて、それを外れるシーンのみ、一貫計算終了後に調整してエラーが出たら断面を増やす・・・という感じですが(汗)。HOUSE-ST1にはOKとする検定比という項目が断面計算条件の一番下に用意されており、これを調整することによって、あとでエラーがでることを未然に防いでいます。完全ではないですが、最後にあまり断面を調整したくないので・・・。

できればアーキトレンド構造計算レベルに最低でもやっていただけると助かるのですが、これはこれで初期設定でよいのかとか、計算値を信じすぎてはまるケースもあるので、何が良いのか一概には言えません・・・。不安な場合はいちいち計算してみて、その経験則をエクセルかなんかにまとめて、ミスなく、過大過小を防ぐ・・・というのが今のところの私の考えです・・・。

MOKUZO.Designer 木造構造計算の新顔が株式会社構造ソフトより登場

春先にも予告がありましたが、正式発表になりましたね。MOKUZO.Designerは、木造構造計算ソフトで、4階建て以上の建築物の計算できる新製品です。また四号建物のN値計算、バランスの検討、仕様規定の検討に対応。もちろん混構造の木造部分にも対応しています。

基本的に新グレー本(2017年)準拠で、通り数は180通り。ルート2迄対応。傾斜フレームにも対応しています。

伏図、軸組図から入力出来、リアルタイムで3D表示できます。「かんたん入力」機能という、部材断面を定義せずにプログラムが準備した断面ですぐに入力が開始できるそうです。また一貫構造計算ソフトと同様にテキストエディタによる一括入力が可能で、RC・S造の一貫計算からの移行組は、非常に重宝しそうです。

面白いのは軸組図に金物の形状が表示されること。これはST1でも導入して欲しいと思っている機能ですが、公開画面を見る限り、山形プレートやCP-Lを描画しています。新型の金物など登録できるとよりリアリティが増すと思います。もっとも仕様では岡部の筋違い金物、カネシンの金物など登録してあるそうなので、どう描画されるのか?興味があります。

また四号建築の条件を自動で判断し、そのまま四号で計算したり、許容応力度計算に進んだりできるので、他のソフトと異なりわかりやすい計算フローだと思います。どうしても他社だと4号はオマケ的になっているので。普段4号を使いたまに構造計算という人には非常によい仕様だと思います。準拠する基規準、参考文献にに住木センターの「最初に学ぶ木造住宅の構造計画壁量計算・四分割法・N値計算・演習」が入っていることから期待できます。

初心者向けにわかりやすく作ってある印象はありますが、初めて構造計算ソフトを触る方は、敷居が高いと思います。そんな場合に構造ソフトは初期導入支援サービスを用意しています。

後発の利を活かして、わかりやすいユーザーインターフェイス、丁寧な作りでファンを増やしそうです。もちろん基礎の計算もできます。

価格は定価が324000円。このクラスにはHOUSE-ST1の牙城であり、そのまんまぶつけてきた感があります。キャンペーンで2月末まで259200円、他社ユーザーは216000円と思い切った価格で攻勢をかけるようです。最近、目立った機能アップがないものの、相変わらずシェアの高いKIZUKURIからの乗換も視野に入れているようです。出荷は12月下旬から。

サポートに関しては必須のようです。有料の年間サポート会員に入会しなければなりません。ただし12月末までに買えば一年間のサポート会員費は無料!!!となりますので、この機会をお見逃し無く!!年間サポート料金は28000円+税となります。

ホームページに仕様等載っていますが、公開されているデータだけみると、他社に追いつくのはまだ先のようです。また計算フローの図が垂木・母屋の計算が二重に出てきたり、まだまだ情報整理がこなれていないようです。ただ春先に正式発表では?と思われていただけに、開発の遅れと言うより基本部分をしっかり作り込んでいる感じがします。他社がユーザーの声を反映せず会社本位の開発が目に余る時代になってきましたので逆転のチャンスは十分にあります。なにせ告示1100号の変更で耐力壁の仕様が加わったにも拘わらず、未だ追加しない、今さら追加するソフトが多い状態ですからね。価格帯から初めての木造構造計算ソフト、という感じもしますが、HOUSE-ST1やSTRDESIGN、その他ソフトからの乗換にも良いと思います。