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達人診断R1 Ver1.0.0と達人診断Ver3.0.0同時リリース

建防協評価番がR1とつくのですが、なんかしっくりきませんねえ。3.0.0のほうが正規版に見える・・・どうもこのメーカーは見せ方が下手なようです・・・。

こんな感じの複雑な形状も入力できますし、斜め方向の壁もこんな感じで入力できます。

とはいえ、ようやくリリースです。登場してからそれほど年月が流れていないのに先行他社に追いつき、部分的には追い越しているのは立派です。価格も安価・・・でしたが、さすがにもたないようで、値上げしてきました。2月末までは現状の価格なので是非このタイミングを逃さず購入して欲しいところです。年会費が上がったのが痛いです・・・。

さて、操作性などもだいぶ上がってきています。チェックリスト的なナビゲーションウインドウが便利です。ただ「ウインドウ」にする必要があったかは疑問です。ツールバーで良かったような気がします。あと、必要耐力の割増はわかりにくいと評判?で、小屋裏の右がその高さはわかるのですが、建物の短辺の長さ・・・確かに割増関連なのですが部位がまったく違うのでこの並びはちょっと・・・と思います。また注記事項はHOUSE-DOCより屋根葺き材部分のコメントが書きやすくて良いのですが、全体的にこなれていない感じです。建物概要の画面を独立するなら一覧で設定が見えないとわかりにくいとおもうのですが・・・。

などと不満を覚えるところが大分少なくなってきました。Aiの重量と高さ設定も使いやすいし(構造計算ソフトのような設定ができることが理想ですが)いろいろ良いところも多いです。あとは、CAD入力がね。あと一歩です。グリッド操作は使いにくいですし。拡大縮小がホイールなどで直感的にできると良いかな?

メニューの作りは見やすくて良いです。HOUSE-DOC以外の高機能な耐震診断ソフトはやたら見にくいですから・・・。ちょっとレトロな感じもしますが、操作者が迷わないのが良いです。F1でヘルプは出てきませんが、左下に操作方法などが出てくれるので親切ですね。

というわけで、2020年のお勧めの木造耐震診断ソフトはコレです!!決定です。建防協評価がついて価格が比較的安価で性能も十分ですから。特に斜め方向の通り心を作れるのが便利です。具体的な欠点が3階建てができないこと、と言っていた人いますが、現在の木造耐震診断ソフト単体で3階建てをまともに診断できるものはないですからねえ。これはこれで良いのかもしれません。年会費制(しかも値上げ)にすることによって収入も安定するでしょうから、今後の機能アップも期待できますね。

1000㎡の木造児童福祉施設の耐震診断に挑む

久々に1000㎡クラスの児童福祉施設の耐震診断を行っている。木造だが都内でまだ、そんな規模の古い施設が残っているのは驚きです。

さて、図面と下見を行ったときに、どのような診断を行うか?議論になったのだが、木造2階建てで、90㎡の広間もあるということで、さすがに住宅の診断ソフトに入力しただけ・・・ではまずいということで、以下の診断方針とした

・基本的な方針は精密診断法1に準拠
これはずばり使える部材、計算できるデータが揃っているから。精密2は魅力だが、使える部材に制約が多いので。軒高などは住宅レベルなので、精密診断法1が適用できると判断した。使用ソフトは、巨大な面積を効率的に入力・チェックできることからHOUSE-DOCとした。もうすぐ建防協の評価の更新だが提出までに間に合うとのこと。それにしてもHOUSE-DOCも機能不足は否めないし進化する可能性も低いので、このような診断で利用するのは今回でラストかな?ちなみに、耐震チェックは巨大な建物に向かない、達人診断は魅力的だが、画面の拡大縮小などよく使うコマンドの操作性が低いことから巨大な建物ではストレスが溜まるということで今回は除外した。

・荷重は構造計算ソフトで計算
安心精密診断のように荷重をコントロールできるソフトはあるので、それを使えばいいのだが、今回は梁のスパンが7mクラスも出てきて、柱の負担も大きいので軸力を計算できるだけでなく、簡単な断面算定も行いたいので、別途構造計算ソフトで計算することとした。使用ソフトは、kizukuriとした。HOUSE-ST1を利用したかったのだが、HOUSE-DOCとデータの互換性がないこと、耐震診断でよく使う部分計算などがしにくいこと、HOUSE-DOCにもっていくデータを作りにくい(計算書をそのまま流用できない)ことから、今までの実績も考慮しての判断です。WD3warpなどでも荷重作成は容易だから、もっている人はチャレンジしてみるといいかもしれません。


予想通りの梁の検定結果。120×450でこんな数字がでる計画をしていれば、何かしらの問題が発生しても仕方が無い。そのしわ寄せがどうでるか?診断者は慎重に調査しなければなりません。

・部分計算は、負担が大きいところを中心に計算
通常は部材計算を行わないのだが、今回は沈下しているポイントがあり、そこは明らかに荷重が集中している箇所だったので、kizukuriで長期軸力を出したあと、負担が大きそうな部分を検定計算することとする。

すごい軸力!!こんなに木造の一部の柱に軸力がかかる計画はどうかと・・・(軸力。単位はkN)

・基礎などはコア抜き、超音波
一応住宅でないし、構造図がないので、これらは実施するものとする。

こんな感じでした。いつもと同じ方法を常に踏襲しないで、特殊な物件は使う道具・ソフトも含めて計画する必要があります。今回も空調服を始め、LED投光器など新装備を多く投入しました。暑かったですからね。現地調査は暑さ対策を十分にして、休憩なども多めに取りました。それでも調査日の翌日はだるかったですが・・・。調査は二日間。一日目にとんでもない発見をしてしまったので、二日目の調査を延期し準備中です。それにしても小動物怖い・・・。

達人診断 Ver1.2.2へ

木造耐震診断ソフトの達人診断が11/1にVer1.2.2に更新されました。いよいよ完成に近づいてきましたね。恐らく精密診断法1の正式バージョンを出したら建防協評価等を取得すると思われます。Ai法にも対応する予定のようです。意外と早く先行するメーカーに追いつきそうです。

何しろ本体価格が3万円で一年間使え、その後は1万円/年と非常にリーズナブルです。勝手に3強と呼んでいるソフト群と肩を並べるようになると、乗換も含め検討するユーザーも増えてくるかと思います。