108kN!!!のホールダウン金物

BXカネシン株式会社より、108kNの引き抜きに対応できる金物が発売されました。

MPホールダウン108です。(プレスリリース

座金やアンカーボルトも専用設計でシリーズ化しているので安心して使えます。

ビスは、高耐力フレックスホールダウン60と同じで一般的なホールダウンと同じように施工できます。もっともビスの数がとてつもなく多く(35本付属)施工にも注意が必要そうです・・・。

HOUSE-ST1 Ver7.5.1.8アップデート

構造システムの木造構造計算ソフトのHOUSE-ST1がアップデートされています。12月以来ですが、軽微なバグフィックスです。

木造構造計算は、中高層が流行し始めましたが、ソフトウェアの進化が少ない年度でもありました。ストラデザインも久々に気合いの入った新バージョンを出してきましたし、他社も動きがありそうです。すでに新製品・新バージョンを出せば売れる時代は終わり、よりシビアな目でソフトウェアは見られるようになりました。サボっているとすぐに、シェアを失う、なんてこともこれからはおこってきそうな感じです。

4号建物向けの壁量計算ソフト

最近、4号建物の壁量計算も、保存書類に入ることから問い合わせが増えています。

いうまでもなく、木造住宅に壁量計算は必須であり、それ以上の構造計算を求める動きも大きくなってきました。今さら4号向けの壁量計算の導入はコスト面でも意義が少なく、Excelシートやら手計算やらでやったほうがいい、という人もいます。

そこで将来的には構造計算を視野に、壁量計算機能にプラスアルファがある、有料(30万円程度まで)でサポートもありながら比較的安価な壁量計算ソフトをピックアップしてみました。

ソフト名 価格(税抜き) 機能 備考
MOKUZO.Designer
(構造ソフト)
330,000円
年会費28000円
・4号専用機能あり
・斜め軸
・構造計算機能あり
キャンペーンで大幅割引の場合あり
ぽちっと壁量
(株式会社SHF)
150,000円
保守15,000円
・4号専用
・性能表示壁量他
同社のさくっと木造シリーズに相互互換
壁Check5
性能表示計算
(時空間)
67,000円 ・4号専用
・斜め軸
・性能表示壁量他
・USBプロテクト
壁量計算だけでUSBプロテクトじゃなければ更に低価格
ASTIM壁量
(アークデータ研究所)
150,000円
年会費36,000円
・4号機能のみ
・オプションで木造構造計算やRC構造計算等可能
HOUSE-ST1
(構造システム)
320,000円 ・4号専用機能なし
・年会費なし
・構造計算機能あり
キャンペーンで大幅割引の場合あり

他にも製品はあるのですが、4号に特化していたり、商品構成が複雑すぎたり、機能的にお勧めできないこともあり、今回は除外しました。

価格無視で、どれか一本だとMOKUZO.Designerでしょうか?後発で機能的に充実していない部分もありますが、よく考えられた機能搭載です。4号モードを活用しながら、必要なら構造計算、という考え方ができます。準耐力壁も使えるので性能評価の計算にも使えます。よくここで紹介するHOUSE-ST1は構造計算を主眼にして、4号は使えるよ程度なのとは違いますね。慣れれば難しくはないのですが・・・。

壁量計算と性能表示だけを考えれば、もっと安いものがあります。構造計算は不要と割り切れば、ぽちっと壁量や壁Check5など高機能な壁量計算ソフトをお勧めします。後で構造計算が必要になるかもしれないが今は費用をかけられない・・・ということであればASTIM壁量も候補に入ります(構造計算は難解ですが高機能です)。

木構造計算ソフト・耐震診断ソフト乗換キャンペーン

株式会社構造システムのホームページで正式に発表されましたね。

期間は2020年5月31日までと長くなっています。ということはこの期間にこれらのソフトの後継は出ない・・・ということでしょうね。

乗換キャンペーンなので他社の同分野のソフトを持っていないとダメなのですが、もし乗り換えたいというときは非常にお買い得になっています。なんと25%OFFですから。対象はHOUSE-ST1、HOUSE-4号、WOOD-STHOUSE-DOCです。購入時に他社ソフトの所有・正規ユーザーを証明できるコピーの提出が必要です。

もっともHOUSE-4号は発売当初からほとんど進化せず年会費を払わなければならないし、HOUSE-DOCはバージョンアップしたものの、前作とほとんど変わらず価格競争力を失っていますし、WOOD-STはイマイチできることをアピールし切れていません。唯一売れ続けたHOUSE-ST1もVer7で値上げ及び迷走があり以前ほどぱっとしません。まあこの価格になれば魅力的な商品ですから、今の環境に不満がある方は乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか?

STRDESIGN V18は2020年1月末リリース

富士通FIPの木造構造計算ソフトのSTRDESIGNが久々にメジャーバージョンアップ!!V18となります。出た当初は後発で非常に安価でリリースされて話題になりましたが、今では立派なベストセラーですね。当初は確か10万円くらいで販売されていたのではないでしょうか??

ホームページによると、大きな機能強化は3つ

・立体的に把握するための入力機能の強化

・告示改正/緩勾配屋根の積雪荷重割増対応

・ペントハウス専用の入力機能

だそうです。立体把握はHOUSE-ST1で入力、チェックに絶大な威力を発揮することはわかっていたし、ストラ自体に立体表示がついていたのでもったいないな~と思っていたので、良い進化だと思います。ペントハウスは遅すぎるくらいですが、これでようやくストラもKIZUKURIに機能的に負ける部分がなくなったのではないでしょうか?

高機能だが、なんでこの機能がないの?というところが意外に多かったストラですが、より完成度が高まっています。他にも入力画面4分割や、梁断面算定計算に壁量計算機能を追加したり、充実のバージョンアップ内容です。詳しくはホームページをご確認ください。

災害対応住宅としての混構造のすすめ

台風19号を待つまでもなく、台風15号の被害も大きく、ビルダーさんからはさっそくいままで相談もなかった耐風等級2の相談が。地震に比べて風はガラスが割れたり、雨樋がやられたり、屋根が剥がれたり・・・ということで、ただ風圧力を増やして検討すれば安全な建物が建てられる・・・といった類いのものではないと思うのですが。そのうえ、洪水などにも強い家は??などと無理難題をおっしゃる・・・・。

そんななかでお勧めしたいのは、1階を壁式鉄筋コンクリート造にし、2階を木造として混構造住宅。

それならRC造2階建てで良くね?と思うかもしれませんが、鉄筋コンクリートは重いので、2層にするとかなりの確率で地盤改良・杭基礎になってしまいます。また地盤改良・杭基礎になった場合の費用も上がり気味です。

その点1階RC造2階木造は、適度に軽いですし、1階はRC造なので水に浸かっても躯体は安心、流される心配もほとんどありません。また2階は実質木造平屋なので、スパンを飛ばせるので、広々した開放的なリビングを作ることができます。もちろん地震にも強いです。風にも全体重量が重いので比較的強く作ることができます。

欠点としては構造設計しにくいことと、サッシなどが、RC部分で使えるものが木造ほど多くないことなどあります。今後も異常気象は減らないでしょうし、床上浸水が心配な地域では、浸水する可能性は0ではないわけで、このような混構造で作っておくというのも良いのではないでしょうか?

そーなると、構造計算しなければならないのですが、幸い混構造の中でも壁式RC造と木造の組み合わせは意外と簡単です。構造計算の中で一番習得しやすいのは壁式RC造だからです。そして木造部分は平屋同然なのでこちらも簡単です。あとは混構造的な経験と知識ですが・・・それも鉄骨と木造の混構造に比べて100倍簡単です。

そして、お馴染みHOUSE-ST1とHOUSE-WLの組み合わせなら、荷重を簡単に持ってこられるので手軽で簡単ですね。価格は2本分なので高いですが、混構造の構造計算の外注費って高いですから、2件くらいやれば元が取れますから。

HOUSE-混構造パックは、HOUSE-ST1とHOUSE-WLのセットで、価格も一本ずつ買うよりお買い得です。なんとか50万円を切る価格も魅力です。なまあずショップ楽天市場店で購入の方には、漏れなく特典がつきます(期間限定ではありませんが、突然終了になる場合があります)。混構造をお考えの方は、是非このセットをご購入ください。

midas iGen 木造

midasのページを見ていたら、midas iGen 木造の名が!!

もちろんmidas Gen系は汎用解析ソフトなので木造だってやっている人もいます。その専用ソフトが出たのかな~と思ってページを見たら

「汎用構造解析ソフトmidas iGenで解く木質ラーメン構造技術セミナー」

とありました。ああ、使い方をレクチャーするのね・・・。まあそのようなセミナーを開くからには木造向けの機能を搭載したのかもね??

木造はともかく、汎用構造解析出来る人が減ってきているのだから、この先大丈夫かしら??と思う今日この頃。ソフトが良いものになっても使う側がねえ・・・入力して出てきた物を信じるだけだったらいいけど・・・。

HOUSE-ST1 Ver7.5.1.2

木造構造計算ソフトHOUSE-ST1がアップデートされています。

昨春の壁倍率の告示の折り込みかな?と思ったら今回も違いました。出力年が和暦だったので西暦になった(令和ではない)そうです。機能的に追加はなく主にバグフィックス・改良となっています。

 

WOOD-ST Ver1.0.0.3

木造構造計算ソフトWOOD-STのキャンペーンが終わった直後のアップデートです。キャンペーン期間になかなか改良が進まなかったのは残念ですが、構造設計者の期待はメーカーに届いているはずです。今後もどんどん改良していって欲しいですね。

さて今回のアップデートは、操作の改良、バグフィックスです。エラー判定が改善されたのは良かったです(ただでさえ計算書が多いのに、メッセージ無しでエラーがないか探すのは厳しいので)。

計算に関わるバグフィックスも行われていますので、すぐにアップデートしましょう。地味にサンプルの改良も進んで?が減りました。次回はもう一つサンプルを加えて欲しいです。

WOOD-STファーストインプレッション

46条2項ルートの木造構造計算ソフトWOOD-STが届いたので、ファーストインプレションです。予定通り11月頭出荷でした。初回注文分は皆様の元に届いていると思います。

本当に見分けがつかない外観

WOOD-STの最大の特徴は、従来難しいとされた壁量計算によらない46条2項ルートの構造計算をHOUSE-ST1同様の入力しやすいユーザーインターフェイスで実現したことだ。SS7やBUS-6といったRC造の一貫構造計算ソフトは、昔に比べれば非常に操作性が向上していますが、やはり操作に習熟するのに時間がかかります。その点、WOOD-STは、グラフィカルな画面というだけでなく、HOUSE-ST1で積み上げた操作性を採り入れており、計算部分はともかく操作で戸惑うことが非常に少ないです。画面が似ているHOUSE-DOCやHOUSE-省エネといったソフトと比べてもはるかにHOUSE-ST1に酷似しており、ちょっと見には見分けがつかないくらいです。

また屋根入力、見つけ面積入力、CAD下図機能など主立ったHOUSE-ST1の便利な機能も搭載されています。これらの操作性も同じなのでHOUSE-ST1のユーザーは迷わず乗換、併用が可能だと感じます。

方杖やK形ブレースは表示で再現できる

はい。きちんとモデル通り再現できます。入力設定もシンプルでモデル化しやすいですね。凝ったことができない反面、設定や入力が簡単なのがいいです。

スキップフロアは各階の間に一層配置することができます。HOUSE-省エネのように層を挿入する形です。高さは自由に設定できます。数値で指定するため、グラフィカルに設定できないのが残念ですが、意匠検討が終わっているなら特に問題はありません。

母屋下がりなど立面的非整形、3階上のペントハウス、トラス屋根の解析などには対応していません。平面的な斜め軸には対応していますが形状的には比較的シンプルなものが得意なようです。

ややわかりにくいリスト関連とK-DB

各部材は、ソフト自体に実装されておらず、基本的にK-DBを通しています。K-DBや構造システムのBUSやDOC-RC/SRC、SNAP、MED-3などの構造計算ソフトで共通に利用できる構造系データベースです。メーカーからみれば管理が一元化できて間違いなども起こしにくく良いシステムですし、ユーザーから見ても複数のソフトを利用しているのであればメリットを享受できます。もっとも単体で使う場合、2つのソフトをインストールしなければならないなどデメリットもあります。

WOOD-STは、木材や金物でデータベースを利用しています。そのためHOUSE-ST1のように樹種などを登録する必要はほぼありません。コレは便利です。金物は、テックワンとプレセッター(SUも)を利用できます。わかりにくいのがソフト毎に使えるものが違うこと。例えば、MED-3で使えるテックワンP3プラスは今のところWOOD-STでは使えないこと。

細かいことを考えなければ、細かいパラメーターの入力を少しでもしなくていいのは大きなメリットです。将来性も含め柔軟な対応ができるk-DBに接続できることのメリットも今後でてくると思います。

秀逸なHOUSE-ST1からの変換機能

一番上の画面キャプチャはHOUSE-ST1のデータをそのまま変換したものです。屋根の形もきちんと伝わりましたね。荷重なども再設定不要です。耐力要素は自分で置き換えなければなりません。自動変換したままだと、各耐力要素は、壁倍率を基準耐力に置き換え、その耐力要素全体の耐力として算出します。壁の長さで計算していた人はかなり戸惑うと思います。ただこの方式のおかげで、傾斜によって耐力が変わるブレースや、柱自体に取り付く方杖なども適切にモデル化できます。構造用合板のみ使っている場合は、告示の耐力で問題ないならだいたいの数値として目安になりますが、筋かいも倍率で変換して方向は無視しているので、こちらは危険です。HOUSE-ST1から変換する場合は筋かいを使わない方が無難です。といってもすぐに目安の耐力がわかるのは非常に良く、46条2項の必要耐力に慣れていない人には耐力目安がわかるので非常にありがたい機能です。

各要素の表示を切り替えられるのは便利

HOUSE-ST1を使っていると梁サイズとか表示して欲しいな~と思うのですが、WOOD-STはパラメーターが多いので、常時画面に表示することが可能です。項目もある程度カスタマイズで来ます!!この機能は本当に便利です!!HOUSE-ST1に早く搭載してほしいものです。

計算書もシンプルで見やすい

計算書は、HOUSE-ST1のように画面で見やすい形式です。各項目にクリックで飛べるので見たいところをすぐに見ることが出来ます。計算書内容は見やすくわかりやすいのですが、やや枚数は多め。新しい分野のソフトなので見やすさを優先したようです。応力図は小さな物件なら見やすいですが、ちょっと大きめになると見にくくなるのが難点です。RC造に比べて部材数が多くなりがちなので、今後も改良を続けていって欲しい点の1つです。

RC造・S造の構造計算ソフトを使いこなしている人にとっては見やすいでしょう。木造の新グレー本準拠の構造計算ソフトから見ると、総合的な壁量の表がない(壁量計算がないので当たり前)、金物の引き抜き図がない(フレームで・・・)とか戸惑いますが、1つ1つ丁寧に見ていけば大丈夫です。

改善してほしいところは?

改善して欲しいところは、サンプルがとにかく貧弱です。とりあえずスキップフロアや方杖など入力事例にはなっているものの、現実的な建物モデルではありません。またサンプルは一個しかありません。計算や耐力設定が難しめなソフトなので、できれば3例くらい欲しい所です。

HOUSE-ST1で便利だった機能が一部ないのも気になります。二次部材の計算はありません。計算書のエラー表示機能は貧弱で最初は計算書のどの部分にエラーがあるのか?わからないほど。一応、ST1で好評な伏図にエラーやワーニングの表示は出るのですが。計算書のCAD変換もできないので、補助計算書や、構造図を作るときに不便です。入力モデルの梁伏図と軸組図はCAD出力する機能はあるのですが、これだけだと構造図を描くときに不足感があります。恐らくHOUSE-ST1を元に作ったわけでは無く、一から作ったソフトをHOUSE-ST1に思いっきり似たユーザーインターフェイスを被せたのでしょうから、今後、HOUSE-ST1で好評な機能は搭載していくと思います。

また基礎の計算がないのが非常に残念です。開発はしているようなので後日搭載なのか?オプションなのか、いつぐらいにリリースされるのか?知りたいところです。

今後に期待!!

新製品ということで、これからどんどん発展していくと思います。印象として非常に操作性が良い反面、どうやって設計していくのか?がわかりにくいところがあります。ここはより一層のヘルプやサンプルや設計資料の充実などで補っていただければ、と思います。

まだ機能は不足していると思いますが、現状でもかなり実務に使えそうな手応えです。私も数個モデルを作りましたが、木造2階建ての狭小スキップフロアの構造なら30分程度でモデル化できました。これはST1と同レベルです。個人的には大規模というより、ちょっと凝ったスキップフロアのある狭小住宅や、間口が広いショップなどの構造設計に威力を発揮すると思います。高倍率耐力壁や方杖といった要素はそういったものに親和性が高いと感じます。他の木造構造計算ソフトからの乗換もそんなにハードルは高くありません。ともあれ、新グレー本の構造設計に限界を感じた方、S造やRC造から木造に移行したい構造設計者にお勧めです。