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木造壁柱工法「ピタットベースFrontier」岡部株式会社

なんかBXカネシンのベースセッターに似た壁柱が発売されました。ピタットベースFrontierです。間違えないか?心配の商品ですが、そもそもの出発点が違うので、お好みでどうぞ。

ピタットベースは、ベースセッターのように初めから壁柱で開発されたわけではなく、木造用の柱脚金物のピタットベースを流用して壁柱にしているのです。そのため二個使いです。そして幅を自由に変えられるのが、専用品であるベースセッターとの大きな違いです。具体的には210mmから450mmまで幅が変えられます。

ハウスプラスの評価を得ていますし、構造用集成材はE65以上で様々な樹種が対象になるなど後発の利を活かした仕様になっています。そもそもピタットベースはアンカーボルトの施工誤差を多少補え設置しやすいことをウリにしている柱脚金物なので施工性も期待できます。

なお壁倍率は10倍相当(450mm幅の場合)ですが、金物の間隔で耐力が変わるのでベースセッターほど明確ではありません。ちなみに高さが3mで最小幅210mm(E105)の場合4.3倍相当になるので、ピタットベースの価格次第ではこちらのほうが使い道が多いかもしれません。

すでに設計ツール(Excel)も公開されています。標準図も出ています。ホームページには施工事例もでています。面白い商品なので、是非皆様使ってみてください!

ブレスターXとブレスターZ600の組み合わせ

ベースパックで有名な岡部は、木造にも取り組んでいるのですが「ナンダかな~」という商品が多かったのも事実。筋かい金物ブレスターZも、私が紹介しても、「???」という方が多かったです。さて、昨年の商品でスルーしていましたが、そのブレスターZ600と組み合わせて使う「ブレスターX」なる商品があります。

 

画期的すぎてうまく説明できないのですが・・・筋かいは、たすきがけするとき、相互にずらして施工するため二つ割の場合45mm×=90mmの幅が必要になります。相互に隙間が出来るため断熱材の充填も面倒でした。そこでブレスターZ600筋かい金物を使う事を条件に、筋かいダブルの中央を分割して45mm厚でダブル筋かいを施工出来る夢のような商品がブレスターXです。

45mmで済み、片側で施工出来るので断熱材の施工がしやすいです。短期許容せん断耐力は45mm厚で6.3kN/mと十分であります。何よりも特殊加工(!)により、座屈しにくくなり、筋かいの欠点をかなり緩和してくれます。また90×90の筋かいでも可能なので、かなり強度が高い耐力壁を実現もできます。

動画を見る限り、その効果はかなり高いです。ブレスターZ600の粘り強さとの相乗効果が見込めるのでしょう。構造用合板の釘抜けまでのタイミングをかなり遅くできそうで、合板だけで耐力壁を作るより効果的な気がします。

最近、合板だけで高倍率ができるのですが、やはり釘打ちだけで・・・というのは不安が残るのも事実。初期変形を抑える意味でも筋かいを使った方が良いケースはありそうです。そんなときに採用したい商品です。

ブレスターZ(新型筋かい金物)

岡部株式会社が7月31日発売予定の、ブレスターZ。新型の筋かい金物です。この金物を8月8~10に開催される府中市商工まつりの、なまあず本舗のブースに展示することが決定いたしました!!。

brestarZ_mokei1 (Custom)

通常の筋かい金物に比べて、明らかにでかくて重いです。そして独特な形状。仕様的には2倍筋かい(45ミリ厚)の端部に取り付ける金物です。2倍仕様なのですが、赤くて3倍速い(・・・)仕様のものも試作していましたね。こっちのほうが格好いいので是非とも製品化して欲しいのですがコストの問題で難しいそうです。標準仕様と床合板仕様がありますので、今までの筋かい金物と置き換えることは可能です。

高くて重いので、何かいいことがないと使う意味がないのですが、この金物は通常の筋かい金物に比べて損傷限界までの剛性は高く、安全限界(1/30rad)あたりまでは高い靭性(ねばり強さ)を持っているという優れた特性を持っています。その性能を引き出すために不思議な位置にスリットが入っています。ベースパックの信頼性でお馴染みの岡部株式会社ならではの製品になっております。

ここだけの話、筋かい金物をつけておけば安心!というのはタダの幻想で、そもそも筋かい金物の性能は低いのです。そのため筋かいが過小評価されてしまっているのが実情です。特に柱にだけ付ける筋かい金物は現場から施工性がいいので評判が高いのですが、あれは非常に性能が低いです。メーカー担当者であっても言うくらいですから(涙)。それにくらべてブレスターZは、壁量計算などの数字にはでてこないものの、しっかり作り込まれております。

そもそもこの金物が高かろうが、筋かい材は比較的安く、今でも手軽に耐震性を上げる部材として筋かいは活用されています。その性能を引き出すために、良い筋かい金物を選択するというのは設計者・施工者として当然のことですが、忘れ去られています。ルールだけ守れば・・・というのが住宅業界の悪しき慣習になりつつある今、このような金物が出てきた事は喜ばしいことです。もっとも、宣伝が下手だな~と思っています。ちなみに、なまあず本舗設計室では、次期K様邸でこの金物の採用が決まっています。

初期剛性がソコソコ高いことは現時点の新築では重要な要素となりますが、粘り強さも欲しい・・・といった場合、部材の選択が難しいのが現状です。個人的にはブレスターZのように、初期剛性が通常の筋かいレベルでありながら、振動で柱が傾いてきた場合に、金物自体がゆがんで、筋かいの破断をできるだけ遅らせ、かつ粘り強さを発揮するのはありがいです。

興味のある方は、ぜひ府中市商工まつりの、なまあず本舗のブースまでお越しください!

※3倍速いの部分はガンダム風です。筋かい金物なので速くもなんともありません。ただ異常に格好いいです。

 

新型のブレスターZ600はもっとすごい!!