珍しく一貫計算ソフト(SEIN)が使用中だったりするので、ビルディング・エディタを使っています(BUS買えって??)。
意外と小型物件の検討などでは重宝するフリーで使える一貫構造計算ソフトですが、実務で使っている人が意外と少ないのが残念です。
実は年間サポートは3万円(+税)なので、意外とお得です。まあ無料でお金払いたくない!という人には不向きですがね。
個人的にこのソフト、梁の入力のマウス判定がシビア(あくまで入力の時です)で、小さな四角や線(柱や梁)をきちんと示さなければならないのでストレスが貯まります(老眼になったのか、きちんとつまめることが少ないです(汗))。
それ以外は入力に戸惑うこともなく、普通の設計を行うのであれば良いソフトです。もちろん有料版は、壁式RCの計算も行えますし、RC、Sもパワーアップしています。
あと、ネット上に使えない!と書かれているものは、全般的に古い版が多く、その後も改善は続いていまが、それに言及している記事はあまりありません。

さて、雑談はともかく、このソフトはフリー版でも耐震診断が付属しています。2001年改訂版の既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断基準・同解説」(建防協)に準拠した診断で、鉄筋コンクリート造の1次診断を行う事ができます。通常、耐震診断といえば、2次診断であり、沿道耐震などでも基本は2次診断なので、このソフトの実用性はあまりないのかもしれません。しかしながら1次診断がわからなければ2次診断は絶対できないわけで(・・・)このソフトで用語や計算方法に慣れるというのは非常に良いと思います。

軸組
まあメーカー側もこの機能をさほどアピールしていないので、それほど重要視していないのかもしれませんが、手軽に使えますし、これを使って見てから二次診断のソフトを買っても遅くないと思いますよ。これはこれで図面などで先にある程度の目星をつけるために使えますしね。鉄骨が多かった某事務所では登場回数が少なかったのも事実ですが・・・。

ちなみにサンプル計算例では(平屋)、計算書出力は5枚です(しかもほとんど印字無し)。これが理解できるようになれば、次へステップアップですね。