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ウッドショックと鉄骨階段事故と竜巻

なんか、最近私の関連分野で様々なことが起こり続けておりますね。新型コロナだけでも十分脅威なんですが(汗)。
ウッドショックは、大手ビルダーでも影響が出始めているところとそうでないところの差が広がっていますし、こちらもどこの会社の構造計算をやっているか?で差が出てきつつあります。全体的に棟数が多い所と付き合っているほうが、影響が薄そうです。一社だけの下請けは本当に危険ですね。いつどうなるかわかりませんからね。危険回避のためにも、多めに取引先を確保しておいたほうが良さそうです。

鉄骨階段に関しては、どうしても共同住宅メインでやっている設計者、構造設計者にとっては響いてきてしまいます。鉄骨階段の設計を本当に本気でなんかやっていない、というのが本音でしょうし、施工会社が書いてきた仕様に合わせて設計していた、なんてことが普通だった時代もありますからね。構造計算も階段の溶接部分だけ、という場合も多いですし。私自体は鉄骨階段の設計はほとんどやらなかったですからね。でも今後は五月蠅くなるんだろうな~。ちょっと憂鬱です。正直あまり依頼して欲しくなかったりする。構造設計とは反対に耐震診断やアパート調査で、変な鉄骨階段たくさん見過ぎていますからね~。

竜巻も困ったものです。軽い建物は地震に強いと木造では言っているのは間違いではないですが、軽いと風の被害を受けやすいのも事実です。また木造は加工しやすいので変な格好の建物で風の影響を受けやすいものも多いのです。構造計算の場合、見つけ面積だけで判断することも多いので意外な弱点がでてくることもありますしね。構造計算していなかったら尚更ですが、そもそも竜巻に備えての設計なんかしていないし。計算外の配慮で被害を受けにくく設計するしかないですね。

な~んて言っていても仕方ないので、お仕事を続けましょうか・・・・

静岡で突風。建物も被害。竜巻か?

不要不急の外出が駄目といわれた残念なゴールデンウィークですが、天気が不安定です。

そんななか、静岡県牧之原市で1日夕方から夜にかけて、竜巻と思われる突風が発生。もちろん夜なので昼ほど情報がないので、「思われる」とついてしまいますが、どうやら竜巻のようです。少なくとも10棟以上が全半壊し、怪我人も出ています。100棟近い被害があるようです。また沼津市でも別な影響で被害がでたようです。死者が出なかったことが不幸中の幸いですが、被害映像が徐々に出てきて、唖然とさせられた方も多かったと思います。停電も発生しました。電柱も多数被害に遭いましたから。

さて、まだ情報がまとまっていないものの、大型の自動車が横転した事実から風速およそ55メートルと推定、6段階の突風基準では四番目の強さに該当するとも言われています。また被害が、西~東にかけての直線上に点在していることも分かってきました。

さて、このような被害があるたびに、木造住宅の強さは不十分なのでは?と思う方もいると思います。たしかに今回の被害住宅の壊れ方から危険視する方もいるかもしれません。ただ被害エリアが地震や台風に比べて極端に狭く確率も低いことから、法整備される動きは今のところ少ないのも現状です。恐らく突風対策では、RC造のような重い建物が有効です。突風・竜巻対策を考えると木造を強化するより、RC造にしたほうが良いです。なぜなら、風対策は重さがある程度重要で、これは地震対策とは相反するからです。もちろん、壁を増やし構造設計をきちんと行えばいいだけのことですが、快適さが減ってしまいます。また突然の竜巻などできちんとシャッターなどを閉じられるか?など別な問題もあります。屋根が飛ばされるケースでは、窓ガラスが割れて風が内部に入り、その風が屋根を持ち上げて・・・という被害があります。これは窓ガラスさえ割れなければ受けなかった被害であります。果たしてこれを完全に防げるか?は疑問です。その点鉄筋コンクリートは、屋根もコンクリートスラブであり、吹き飛ぶ可能性は少ないです。もちろん仕上げ材や屋根の問題はありますが、木造に比べたら揺れず壊れにくいです。

全ての天災に備えようと思ったらキリがありません。その土地に合わせた設計を行い、できるだけ被害が少ないような住宅を考えて対策を講じていくしかありません。絶対はありませんから・・・

 

杉材だけで構造計算する訓練をお勧め

ウッドショックが、思った以上に深刻になり、今までの住宅需要が堅調だっただけに、混乱が広がっています。まあ、今までが良すぎただけとも考えられなくもないですが、ピンチには変わりがありません。流れてくる情報は、皆同じ話ばかり。youtuberもここぞとばかりに、したり顔でウッドショックを語っていますが、何一つ響きません。何しろ、全く影響がでていないと豪語する方もいるくらいですから、まだまだ状況が確定しているわけではないのかもしれません。

さて、海外需要の増加により、日本に輸入木材が入ってきにくくなり、需要を満たせないことから値上がりしている現状況。そう簡単に正常に戻りそうにないことは誰の目にも明らかです。木材問屋さんからも説明がありましたし。まあ座って待つわけにもいかないし・・・というところに、集成材で構造設計を終えた建物を柱だけでなく、梁も土台も杉で、という無茶な要望をしてきたビルダーさんがいたので、「無理です」とお答えしました。他にもいろいろありますが、これが一番無茶でした。しかしどれくらい無茶なのか・・・ということで、その物件を杉に変更したら・・・まったくお話しになりませんでした(笑)。そこで、その物件に近い形で、どうすれば計算できるかを検討してみました。作ったモデルが、こんな感じの狭小木造3階建てビルトインガレージ付です。

設計のポイントは、

・車庫上の横架材に耐力壁を持ってこない
・3階の耐力壁小さく
・長スパン横架材上に耐力壁を持ってこない
・バルコニー取り付け部外周壁は耐力壁にしない
・二次梁はできるだけ避ける。三次梁はもってのほか
・総3階、母屋下がりがない整形建物
・柱軸力はできる限り均等に
・めり込みが発生しにくい設計
・小屋梁は、スパンを長くしても、2・3階床梁に負担を増やさない

・・・などです。普段高強度の集成材やLVLを多用することに慣れているので大変です。杉は無垢材ですし、バラツキも大きいので更に注意が必要そうです。今回は無等級材で設計してみました。柱はギリギリ105角が駄目なのでオール120角としました。最大梁成は計算上300。梁せいは意外と頑張りました。梁上に柱や耐力壁があれば、すぐに設計NGになりそうです。ある程度規模がある建物なら、更に耐力壁を分散できますから、もう少し自由な設計ができそうですが、今度はスパンが飛んでしまう・・・。なかなか難しそうですね。

この内容は、動画でまとめましたので見てくださいね。時間がなかったので編集荒いです。

非常に難しい分、構造力学などに精査していないと最適化できませんので、初期の構造計算の学習には、あえて杉で設計してみるのも良いかもしれませんね。

もちろん国産材には、高性能なヒバやヒノキもありますので、これを機に国産材をもっと利用できるような環境が整えばいいな、と思っています。

今年のゴールデンウィーク

府中市在住としては、ゴールデンウィークは、「くらやみ祭」のイメージ。仕事があってもなくても同じです。お囃子の音色が耳に残ります。しかし・・・

昨年、新型コロナウイルスの影響で、くらやみ祭が実質中止(神事のみやっているが一般人は見られない)だったため、久々の祭り無しのゴールデンウィークでした。特に祭りに協賛しているわけでもないのですが、いろいろあってね。完全なオフは経験したことがなかったんですけど。まあ仕事をやっているのは毎年のことで。

というわけで、今年もゴールデンウィークに突入。そして祭り無し。耐震診断は1件だけど、意匠設計の仕事や構造設計の仕事も多いので、ヒマヒマになることは無さそうです。

しかし4月が激ハードだったので少し休みます。とりあえず2日と4日は休みます。そして休み中にやりたいこと。

・ウッドショックのスギで木3構造計算の動画を上げる
・久々のネットラジオ収録
・構造計算ソフト他の試用
・某協会の支部長になったのでそのお仕事
・何か新しいゲームを始める
・開発中のソフトのプロトタイプ完成

などかな。診断や現調が適度にあるから外出はいいや。

というわけで今日もおとなしく仕事しま~す。

WBSでウッドショックのニュース

テレビ東京のワールドビジネスサテライトで、27日にウッドショックが冒頭で報道されていました。

まず最初にシカゴの木材先物価格が20年4月に259.80ドルだったものが、21年4月23日には、1372.50ドルと約5倍になっているとの衝撃の冒頭で始まりました。

その後「世界で木材価格が高騰 家が建てられない!?」との衝撃的なキャプションのもと資料映像が流れ、日本でも中小事業者を中心に着工の遅れなどめぐり顧客とトラブルになるケースが相次ぐと紹介されました。

その理由を、アメリカで新型コロナの影響で戸建て住宅が急増していることを挙げていました。リモートワークの普及で自宅からでも仕事ができるようになり、郊外の住宅を欲しがる層が増えているようです。アメリカの新築住宅の販売件数は19年1月には60万件ほどだったものが、100万件近く、つまり1.5倍ほど2年ほどで増えているものをグラフで紹介していました。またワクチン接種の広がりで景気回復への期待感も一因といえるのでは?と解説していました。

過去のウッドショックの紹介もあり、90年代に絶滅危惧種のフクロウ保護で森林伐採規制が進み木材供給不足に陥ったり、08年のリーマンショック前の住宅建設ラッシュで木材価格が上昇した例を挙げていました。

外国産の輸入木材が高騰、入手できないということで、ほとんど空っぽの倉庫が紹介され、その影響で国産材に需要が殺到している・・・との流れで進みます。国産材も1ヶ月で三割ほど値上がり・・・とキャプションがうたれていました。

その後、製材業者の話で、木材がないので採算度外視で買っている感じとのコメントも。今後も木材が値上がりし、ひいては住宅が値上がりしていくことを示唆しているようでした。大手デベロッパーなど三社が国産木材の利用促進を目的に協会を設立する動きなども紹介されていました。

その後はWBSらしく物価上昇はどうなるか?との関連で話が進みました。

深刻な影響・・・というより現状を簡潔に紹介する程度の内容に留まり、他の業界の人がみたら、そんなに深刻・・・には感じなかったと思います。感じ方は人それぞれですが、とりあえず現状を、という感じでした。

ただ先物価格をみても、当分不足感・高騰は続くような気がします。環境に合わせて動いていくしかないので、引き続き情報入手・分析に力を入れていこうと思います。

 

アメトーーク!の駄菓子大好き芸人(4月22日)

4月22日は、アメトーーク!で駄菓子大好き芸人だったのですが、先週は忙しく録画を見られたのは日曜日になってからでした。

過去の駄菓子特集でのノウハウの集積があったのか?駄菓子屋さんに配慮した心遣いをみることができて嬉しい部分も。特に価格をできるだけアバウトにしてくれたのは良かったです。

さて、出てくる駄菓子は比較的オーソドックスながら、お笑い芸人のセンスが光るプレゼンで楽しかったと思う視聴者も多かったと思います。その影響か?週末の駄菓子屋さんは、普段来ない客層が多く来店しました。私も珍しく店頭に立ちましたが、若いカップル・夫婦が多いなと感じました。テレビの威力が減ってきたと言われていますが、緊急事態宣言発令の日で、しかも店頭の小さなスペースだけの縮小営業中なのに、普段以上の売上げがあったことは、さすがだなと感じました。もっとも店主は、まったくアメトーーク!のことを知りませんでしたが(汗)。

モロッコヨーグルは普段それほど売れないのですが、急激に売れて店頭商品がなくなるほど。バックヤードから商品を出してきました。

番組で紹介された駄菓子の中で特に売れたのが、さくら大根。またあまりクローズアップされませんでしたが、モロッコヨーグルもかなり売れました。他も紹介された駄菓子は軒並み売れましたね。うまい棒やキャベツ太郎は聞かれることがほとんどなかったことから、この二つはコンビニやスーパーでお馴染み過ぎるので別に駄菓子屋で買うほどのこともない、ということでしょうか??ちなみに私の駄菓子屋ではキャベツ太郎は売れないので、ずっと販売していません。

サワーペーパーは知らないお客様が多くて、番組で見て買っていった方が多かったです。

というわけで、値札付け、品出し、接客と珍しくお手伝いをさせていただきました。緊急事態宣言下なので、厳重に対策を講じての営業で、皆様に不自由をおかけします。不要不急の外出を控えてどうしてもというときにご来店いただければと思いますね。こちらも店の外でお待たせするのは心苦しく感じていますが、ご来店時にはご協力よろしくお願いします。

材木屋さんやプレカット屋さんと情報交換

はい。日に日に深刻になる、材木不足。昨日は激務の合間を縫って情報交換を行ってきました。

プレカット屋さんの情報によると、現場レベルでの大きな問題は

・いつ、どの樹種が入荷してくるか?わからない

・全体的に不足気味で、どの樹種・製材も値上がり傾向

です。不足だから値上がり、在庫があるものに走るから、そちらも値上がり・不足に陥る・・・

ということで、どの樹種が安全に確保できるか?というのはわからないとのこと。

もちろん大量に使われる、ホワイトウッド、レッドウッド、ベイマツなど集成材にする輸入木材が不足しているという前提ですが。

その、いつ、どの樹種が・・・というのが問題で、構造設計者やビルダーはたまったものではありません。ただ値段よりも納期を優先したい場合があるので、図面にはできるだけ設計変更しやすい樹種をしていするのがポイントのようです。先日は、施主さま了解の元、柱:スギ、梁:ベイマツ、垂木・母屋・間柱等:スギで、設計仕様を書きました。もちろん変更の可能性あり、との一文を明記。その物件は平屋だったので助かりました。高強度が求められる耐震等級3の住宅などでは、指定集成材でないと設計できないことも多いので、今後が不安です。

建築資材全般も取り扱う営業さんとの情報交換によると、材木だけではないとのこと。構造用合板もそのうち不足になるとのこと。それはスギなど針葉樹(合板の材料)が、材木としても使われる(当たり前だが)わけで、その製材需要が増えると足りなくなるのは彼らから言うと火を見るより明らかなようです。合板も現在の木造では大量に使われる物なので心配です。他に、現時点でその問屋さんだと、便器やエコキュート、火災警報器などが品薄になってきているそうです。またコロナ関連では非接触タイプのセンサー、スイッチなども需要増で品薄になりつつあるようです。

そんなわけで、構造材だけの問題では無くなってきているようで、住宅・リフォーム需要が比較的堅調なだけに不安です。

木造3階建てアパートで、鉄骨階段が崩れ住人が意識不明の重体 続報を見て

まずは意識不明の住人の方の回復を心からお祈り申し上げます。

昨日もブログに書いた、鉄骨階段の落下ですが、続報が入ってきたので記載いたします。

ソースは日テレNEWSです。フジも同等の内容でしたが、CGがこちらのほうが良いので紹介します。下記の写真も上記動画の抜粋ですので、まずは上記ニュースを見てください。

昨日は階段の詳細が分かりませんでしたが、以下の写真が公開されています。

このように、踊り場と各階を短い階段で接続していることがわかりました。階段側桁が木製・・・と読み取れる報道もありましたが、これを見る限り側桁と一体の鉄骨階段のようです。それは昨日のブログでも紹介した内容とも一致します。この階段自体は普通の作りで、錆びのようなものが多いな?と思う以外は至って普通です。しかしながら、取りつけ部は非常に小さく、この上下のどちらかの取りつけ部分が木製で、ボルトかなにかで接合し、その部分が腐食して階段毎落ちたというのが実状ではないでしょうか??これくらい短い階段だと階段部分の構造計算はしませんし、したとしても強度は十分でしょう。その取りつけ部分がどうか?きちんと劣化対策をしていたのか?がポイントになると思います。

このCGの赤い三段が一気に落ちてしまったということでしょう。階段が落ちるなんて考えませんから、本人は備えようがなかったと思います。

この写真と落ちた階段を見ると、上部の取りつけは非常に小さく、構造設計者から見ても不安のある取り付けです。もちろん強度的には問題なさそうですが、繰り返し使ったりして、隙間ができたり、取り付けのボルトが緩んだりして雨水が浸入したら・・・と考えるとあまり設計したくない階段のように思えます。恐らく腐食したのはこの部分かと思います。

私は、木造3階建て共同住宅のい構造設計をかなりやってきていますが、このタイプの鉄骨階段は初めてみます。基本的に意匠設計者が書いてきた仕様に沿って設計します。ただ危険だったり計算できないものは、指摘して直します。多いのは、1~3階まで鉄骨で通す階段で柱も鉄骨で立てます、これなら今回のような事故はまず起きません。回り階段の場合は雨水対策も考えるとそれが妥当です。

個人的に鉄骨と木造の接続部分を長期間安全に防水するのが難しいと感じているので、木造共同住宅の場合、屋内型階段で木造にするのが好きです。これなら雨仕舞いも考えなくて良いですし、低コストです。また、屋外に廊下など露出している場合でも、階段室はできるだけ雨水が入らないような構造にしています。それができないときは鉄骨階段、という選択になりますが、構造側はあくまで部材強度とメンテナンスが行われた場合の長期間の使用に耐えうる強度しか検証できないうえ、やはり基本設計を行った意匠建築士や施主に、改善提案はできても、明らかにひどいものでなければ強制的に改善させることは難しいかもしれません。

もっとも階段まわりの開放性は、容積率算入に大きく関わってきて、都会型の共同住宅では、今回の物件のような階段になるのは見た目デザインだけでなく、できるだけ効率的に設計するという観点でも必要になってしまうのが、頭の痛いところです。この物件もせっかく屋根を付けて雨水から登る人や、階段を守ろうとしても雨が普通に入ってしまう形になっていますから。

木造アパートの鉄骨階段の点検は過去何度もやっていますが、住民、大家さんが気になるレベルの場合は、危険性が極めて高い場合に限られます。そのため行った点検すべて階段のかけ直し、もしくは撤去となりました。いうまでもなく建物はメンテナンスが必要で、鉄骨階段も塗装が剥がれたら速やかに塗装が必要ですし、特に階段の取り付け部は欠点になりやすいので点検・補修は必要になります。老朽化してからだと直すのが非常に大変となります。なので早期に点検・補修をすることをお勧めします。

アパートの階段崩落で住人転落で意識不明に 東京都八王子市

毎日新聞の記事はこちら

心配していた事故が、違う形で発生しました。転落された方は意識不明の重体ということですが、なんとか助かってほしいものです。

以前から、アパート等の鉄骨階段の危険性を言ってきた私にとって心が非常に痛むニュースです。鉄骨階段の撤去、作り直し、補修など結構やってきました。鉄骨階段は雨ざらしでも強く、作りやすいことから幅広く普及しているのですが、デパートなどの階段と異なり、アパートのものは肉厚も薄く、メンテナンスもしていないことが多いので、塗装が剥がれ錆びて穴が空いている・・・なんてものも多く見かけます。そのため耐震診断やリフォームの時には、必ず指摘しています。

しかし・・・今回の事故の物件は八王子市内の、木造3階建てのアパート。築8年程度と築浅で、外観もそれほど劣化しているようにみえません。そして外観からは階段が鉄骨ではなく、木造の可能性もある外観です。ただ屋根があり、開放性もあります。もし木造で階段・段板部分を作っていたら、早期にしみこんで段板が腐って・・・という可能性があります。ただニュースソースによると階段の踏み板が金属製だったが、腐食していた木製の側面部分が破断したことが原因、と書かれているので、ちょっとわかりません。もしかしたら段板だけ木造で、側桁が木造・・・なのでしょうか?すべてが鉄骨でできている鉄骨階段ではちょっと考えられない早期での事故だけに詳細が早く知りたいところです。

最近、先年のハイテンションボルト不足で、共同住宅の階段は木造で作ることが多くなりました。防水大丈夫かな??と思うこともあります。私の取引先は、開放性の指摘で当初より階段部を開放的に作ることが増えてきたので心配です。それでも今回の物件よりは雨水が入りにくい構造にはなっているのですが。

 

TBSニュースの動画を見る限り、鉄骨階段に見えます。木造の側桁には見えません。そして築年数が浅い鉄骨階段にも見えません(下は上記動画ニュースのキャプチャ)。ブルーシートの欠け具合から2階へ上がる手前あたりから転落したことが想像できます。

 

アベマニュースだと、ブルーシート前なので、2階踊場付近を調査している状況がみてとれます。

翌日に続報を見た感想を書いています。こちらです。

ウッドショックに負けない!!

ニュースは新型コロナ一色ですが、木造住宅業会はそれ以上の重要さと思われる話題で持ちきりです。海外からの輸入木材が入ってこないで、着工が遅れるばかりか、入手できない、入手できても価格が高いと、非常によろしくない状況になっています。そして不思議なことに、プレカット屋さん、木材問屋さんによって言っていることがバラバラ。最近ではオウシュウアカマツがない、と騒いでいた問屋さんルートのお仕事が、普通にオウシュウアカマツで施工されていた・・・なんてことも。大手建売業者に聞いたら、今のところ大丈夫というし、小さなビルダーでも今のところは価格上昇だけが頭痛の種と入手にあまり危機感がないところもあります。まあ街の設計屋さんでも今回の騒ぎを知らない人すらいますから。

3月29日の日本集成材工業協同組合のプレスリリースが、ある意味一番信頼のおけるプレスリリースだと思っています。この組合は国内の構造用集成材の生産量の8割程度を占めているそうで、データ的にも一番掴んでいると思われます。そこに書かれていることは、5月以降においては2割以上の減産をせざるを得なくなるという衝撃的な内容です。しかし、一部で言われているように「まったく入ってこない」「今のうちに買わないと家は建てられなくなる」といった状況ではないことがわかります。もちろん2割減ってもかなり大変だと思うのですが、そのぶん、鉄骨造や鉄筋コンクリート造に変えたりしていけば、なんとかなりそうだな~と思える数字だと思いませんか?闇雲に不安を煽り、買い占めによる市場から一時的に無くなっている・・・という状況だと思います。特に現在は、スエズ運河の座礁事故など悪いことが重なっていたので、これから物流面でも少しずつ改善されていくと思われます。

先年のハイテンションボルト不足による、鉄骨造が建てられない件で、鉄骨主体の私のグループでは大きな影響を受けました。そのときは木造をフル回転させることで乗り切りました。現在予定している新築は逆に鉄骨造に切り替えています。おそらく同じように木造でできそうなことは木造に置き換えた業者が多かったため、木造需要は日本でも増えているのかもしれません。それなら逆をつけばいいと思います。もちろん木材輸入側も対策を考えていると思いますので、なんとかなるのではと感じています。まあ希望的観測かもしれませんが・・・。