平成28年二級建築士学科試験合格発表

はい。夏も終わりに近づき、今年も二級建築士学科試験の合格発表がありました。

2万人をなんとか超えた実受験者に対し合格者は8488人。おめでとうございます!!合格率は42.3%です。近年まれな合格率です。

しかしながら平成10年には受験者数が5万人を超えていたという事実を思い出したくないです・・・。

二級建築士は、学歴のみで受験している人は今年も70%。つまり大部分の人が建築系大学や専門学校を卒業して(もしくは在学中に受験資格を得て)受験しています。

学歴+実務はたった11.5%しかいません。二級の場合、建築士法第15号第二号が該当し、建築系工業高校(指定科目修了)卒業後3年以上で受験資格を得られますが、このルートが意外と少ないのです。

そして実務のみは18%。実務経験のみで二級建築士学科試験を受けるには7年間の実務経験が必要です。これは非常に難題ですが、これくらい修行してから受験しても罰が当たらないと思います。この18%はすごいと思います。

年齢構成では若年者が有利な傾向にあり、24歳以下が46.9%を占め、20代で65.2%と過半数以上を占めます。それでも受験に不利な40代以上が13.1%もいます。こちらもすごいと思います。

もちろん専門的教育を受けた方が建築士になるべきだと思います。医師などは経験だけで受験はできないはずですからね。でもこのような柔軟な制度があるし、建築士といっても様々なお仕事があるわけで、そrを利用しない手はありません。また資格上はどの経歴であっても同一に扱われるので、出身や経歴を考えて夢をあきらめる必要もありません。1級も2級も受験者数は一時期にくらべ激減しているわけですから、これからはチャンスかもしれません。

 

一級建築士試験の歴史

意外と建築基準法などの歴史について書かれているHPは多いのに、試験制度の歴史はあまり語られません。というわけで調べてみました。

わかり次第新しい情報を掲載し、最終的には固定ページでまとめる予定です。

今回入手したのは私が生まれる前の昭和40年代のお話。

昭和50年版の一級建築士の試験問題全集(以下同書)という古書は、建設省住宅局建築指導課が監修しているので信頼性は高いと思います。同書では、

・昭和26年から42年までは、「建築計画」「建築法規」「建築構造」「建築施工」「建築設計製図」の5科目について試験が行われた

と記載があります。よって現行の試験に似ていますが、2段階ではなかったことがわかります。昭和43年からは、「学科の試験」「設計製図の試験」の2段階方式に移行したそうですが、この後の4年間は両方式が併用され、昭和47年以降は2段階方式のみとなりました。団塊の世代が多く受験した昭和50年代より前なのであまり情報が入ってこなかったから知らなかったのかもしれません。受験資格もシンプルで二級建築士の場合、今よりも短い期間で一級建築士を受験できたようです。

同書では、昭和45年から49年までの問題と解答、付録として45年から49年の製図試験の問題(模範解答なし)がついています。併用期間は設計製図の問題は2種類存在するようです。つまり同書では、旧試験制度の最後の年の問題は収録されていません。なのでこれより古い試験の情報・古書があれば、取り寄せたいと思っています。

二級建築士製図試験終了

受験者の方お疲れ様でした。どうしても受験したら過去を忘れるのが建築士らしく、そのため新試験制度に関してもまったく興味がない大人が多い・・・。しかしそういうふうになりたくないので、毎年注目しています。

さて、今年の課題は「3階に住宅のある貸店舗(乳幼児用雑貨店)」でRC造3階建てという2級では非常に特殊でした。

実は2級の場合、木造よりもRC造のほうが簡単です。ただ再受験組にとっては木造の知識が全く通用しません。そのかわり今年学科を受かった方には非常に有利でストレート合格を狙いやすい年といえます。

しかもRCでも3階建てですから・・・ある意味1級建築士に近い受験内容です。上下を考えなければなりませんからね。2階と違い頭が・・・。

ただ、2級建築士でも3階建て程度までは設計することが多いですから、いい訓練になったと思います。

あと、2級でRCで受験した方々は、1級受験ではかなり有利になります。1級は2級のRC造ほど表現力を問われません。プランニング・エスキースでは1級がはるかに難しいのですが、表記では2級のほうが難しかったりします。よって今回2級を突破した方は、是非将来1級受験してみてください。まあ難易度は桁外れに高いですから2級のようにうまくはいかないでしょうけど。

作図は木造より簡単ですから、合否判定はかなりシビアになりそうです(未完成は少ないでしょうから)。しかもプランは非常に簡単でしたからね。あとは合格発表を待ちましょう。