2012年改定版 木造住宅の耐震診断と補強方法の質問・回答集が更新されています

昨年12月に建防協ホームページで更新されたのですが、知らない方が多いので、一応お知らせ。今回の変更分は色を変えてくれているのでチェックしやすいです。

主な部分では、短辺割り増し、基礎の部分補強の解釈などです。

同ホームページではQ&Aだけでなく、初版から変わっている部分も載せていてくれるのですが、積極的には告知してくれませんのでこのページは常にチェックしておくことをおすすめします。

正誤表およびQ&A等(過去の販売図書を含む)

木構造計算ソフト・耐震診断ソフト乗換キャンペーン

株式会社構造システムのホームページで正式に発表されましたね。

期間は2020年5月31日までと長くなっています。ということはこの期間にこれらのソフトの後継は出ない・・・ということでしょうね。

乗換キャンペーンなので他社の同分野のソフトを持っていないとダメなのですが、もし乗り換えたいというときは非常にお買い得になっています。なんと25%OFFですから。対象はHOUSE-ST1、HOUSE-4号、WOOD-STHOUSE-DOCです。購入時に他社ソフトの所有・正規ユーザーを証明できるコピーの提出が必要です。

もっともHOUSE-4号は発売当初からほとんど進化せず年会費を払わなければならないし、HOUSE-DOCはバージョンアップしたものの、前作とほとんど変わらず価格競争力を失っていますし、WOOD-STはイマイチできることをアピールし切れていません。唯一売れ続けたHOUSE-ST1もVer7で値上げ及び迷走があり以前ほどぱっとしません。まあこの価格になれば魅力的な商品ですから、今の環境に不満がある方は乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか?

大地震の予兆??地震が頻発

最近、地震が多いので騒いでいる方も多いかと思います。NHKで震災関連の特集が組まれているので更に不安が増えているかと思います。耐震診断に行くとそのあたりを聞かれます。私なんかじゃ地震が起きるかどうか?なんてわかりません(きっぱり)。

諸外国の地震前の予兆と日本では状況が違います。プレート配置などは世界どこでもまったく異なっていますし、日本は3プレートが複雑に入り組んでいるから、様々なケースがあり、分析しきれていないはずですから。動物や雲、電波や地殻変動、様々な地震前の兆候を否定するつもりはないですが、地震のメカニズムが様々で複雑な日本では確実な方法は確立されていないようです。

そんなわけで、地震が来る!とビクビクするのは意味がありませんし、来ないと安心しきることもよくありません。地震の備えをきちんと行い、何か起こってしまったら仕方ない、と思っておくことが必要です。日本は地震国でこれだけ情報が溢れているのですから、災害時数日の水と食料、それに生活用水の備蓄、避難用袋などの準備程度の最低限のことはやっていないと問題かもしれません。特に東京は人口が多いうえ、道路も複雑、そして結構広いので、支援が来るまでに東日本大震災や阪神大震災よりかかることは想像できるでしょうし、高齢化により地元の若者の数が少ないので、以前より地元で動ける人が少ないかもしれません。

いろいろ整備されて良くなっている面もありますが、正直未知数です。自己責任の時代です。くどいようですが、まずは備えを。それをお忘れなく!!

達人診断R1 Ver1.0.0と達人診断Ver3.0.0同時リリース

建防協評価番がR1とつくのですが、なんかしっくりきませんねえ。3.0.0のほうが正規版に見える・・・どうもこのメーカーは見せ方が下手なようです・・・。

こんな感じの複雑な形状も入力できますし、斜め方向の壁もこんな感じで入力できます。

とはいえ、ようやくリリースです。登場してからそれほど年月が流れていないのに先行他社に追いつき、部分的には追い越しているのは立派です。価格も安価・・・でしたが、さすがにもたないようで、値上げしてきました。2月末までは現状の価格なので是非このタイミングを逃さず購入して欲しいところです。年会費が上がったのが痛いです・・・。

さて、操作性などもだいぶ上がってきています。チェックリスト的なナビゲーションウインドウが便利です。ただ「ウインドウ」にする必要があったかは疑問です。ツールバーで良かったような気がします。あと、必要耐力の割増はわかりにくいと評判?で、小屋裏の右がその高さはわかるのですが、建物の短辺の長さ・・・確かに割増関連なのですが部位がまったく違うのでこの並びはちょっと・・・と思います。また注記事項はHOUSE-DOCより屋根葺き材部分のコメントが書きやすくて良いのですが、全体的にこなれていない感じです。建物概要の画面を独立するなら一覧で設定が見えないとわかりにくいとおもうのですが・・・。

などと不満を覚えるところが大分少なくなってきました。Aiの重量と高さ設定も使いやすいし(構造計算ソフトのような設定ができることが理想ですが)いろいろ良いところも多いです。あとは、CAD入力がね。あと一歩です。グリッド操作は使いにくいですし。拡大縮小がホイールなどで直感的にできると良いかな?

メニューの作りは見やすくて良いです。HOUSE-DOC以外の高機能な耐震診断ソフトはやたら見にくいですから・・・。ちょっとレトロな感じもしますが、操作者が迷わないのが良いです。F1でヘルプは出てきませんが、左下に操作方法などが出てくれるので親切ですね。

というわけで、2020年のお勧めの木造耐震診断ソフトはコレです!!決定です。建防協評価がついて価格が比較的安価で性能も十分ですから。特に斜め方向の通り心を作れるのが便利です。具体的な欠点が3階建てができないこと、と言っていた人いますが、現在の木造耐震診断ソフト単体で3階建てをまともに診断できるものはないですからねえ。これはこれで良いのかもしれません。年会費制(しかも値上げ)にすることによって収入も安定するでしょうから、今後の機能アップも期待できますね。

壁式鉄筋コンクリート造建物の耐震診断ソフト「DOC-WL」で混構造耐震診断

耐震診断を受けているとたまに出てくるのが壁式の案件。個人的には間取りに無理がなければ、多少古くても大丈夫だろうな~と思っていました。だいたい団地っぽい建物ばかりでしたから。しかし最近の相談は多岐にわたり、個人住宅や混構造も増えてきました。

そこで、HOUSE-ST1に対してのHOUSE-WLのように、HOUSE-DOCに対してのソフトを探している人がいるようです。構造システムではDOC-WLが該当します。

操作性などは、元になっているWALL-1やHOUSE-WLとほぼ同じ。両者を持っている人は操作に迷うことは無さそうですし、持っていない人は見た目でどっちか判断できないと思います。価格的にも導入しても良いかな~とは思うのですが注意が必要です。

まず、連携機能は特に明記されていないこと。WALL-1のデータを読み込めると言うことは、HOUSE-ST1の荷重をWALL-1経由で持ってこられることで、木造荷重分を持ってこられるのですが、HOUSE-DOCとは互換性がないこと。また似ているのに、HOUSE-STから直接DOC-WLには荷重をもってこられないこと(メニューで確認しました)。

そして小規模の建物はリファレンス的な構造が少なく、難易度が高いこと。特に形状が複雑な物が多い個人住宅は、個人的に無理と思ってしまう建物が多く存在しています。ソフトがあれば、補助にはなりますが補助にならないほど・・・ということも多そうです。

ただ混構造や壁式の問い合わせは近年激増しているので、お手すきな方はチャレンジしてみてくださいな。私はしばらく時間が足りなそうで無理です・・・。

ご購入は、なまあずショップ楽天市場店にて♪

ソニーの電子ペーパーが値下げ中!!

私も愛用しているDPT-RP1がソニーの法人WEBショップでなんと68000+税に!!楽天で買うと税込8万後半なのでかなりお得感があります。昨秋に買いましたが高くても、十分元をとった感じがしている満足度の高い製品です。10.3型の一回り小さいほうも49819円+税と値頃感がありますね。

建築設計の仕事をしている人には最適です。PDFの書類をたくさん入れておけますし書き込みも転送も簡単でバッテリーも持ちます。おまけにうす型軽量!!自信をもってお勧めできます。

DPT-RP1/DPT-CP1

日本建築防災協会評価(P評価15-W)を達人診断が取得!

木造耐震診断プログラムの達人診断が9月30日付で建防協プログラム評価を取得し、「達人診断R1 ver1.0.0」として建防協評価版を公開することに決まりました。

ただこのあたりは慣れていない企業だなか~と思ってしまうのは、「操作方法が大きく変わることによる混乱を避けるため」というもっともらしい文言をつけ、移行期間を設けまず、通常版のVer2.2.0として本アップデートを行うそうです。非常にわかりにくいことです。その2.2.0は本日公開されています。このバージョンと建防協評価バージョンは評点などは変わらないらしいのですが・・・。2.2.0を見ると、操作方法などはそれほど変わらないが、意外と変更点が多く、従前の耐震診断ソフトに表現などが近づいたな、と感じます。

ともあれ、これで3強といわれる木造耐震診断ソフトに追いついたわけですが、他にはないメリットも多く搭載しており、購入候補として大きなライバルが増えたわけです。診断ソフト購入予定者から見たら、選択肢が増えることは歓迎です。機能的なメリットや、価格訴求力も高いのですが、帳票や入力インターフェイスにはまだまだ合格点を付けられる域ではなかったので、建防協評価版で改良されていることを願います。

 

木造耐震診断ソフトの建防協評価期限

木造耐震診断ソフトは、日本建築防災協会の評価を受けているものがあります。第三者の評価なので、受けているものは信頼性が高いと言えます。ただし評価書の期限があります。今年は期限を迎えるソフトが多いです。評価期限は3年間なので、そのたびに出さねばならないのでメーカーの負担は大きいと思います。せめてルールが変わるなどが、無い限り有効にして欲しいところです。

さて、ここでよく紹介しているHOUSE-DOCもめでたく更新されました。評価期限は2022.6.26で、P評価10-改2-Wという番号を与えられています。Ver4は評価対象を外れ、Ver5のみが評価対象となります。

では他社の状況は?というと、今年最初に更新されたのが、木住協耐震診断プログラム201で、3月に更新されていました。アーキトレンドリフォームエディションの耐震診断も7月に講師されています。

東京デンコーは3月だったのに、未だ更新されていませんが、審議中なので評価は有効です。昔は東京デンコーが最初!というパターンが多かった気がしますが、今年は遅いですねえ。8月末に耐震チェッカー、11月に木耐博士など残りのソフトも更新時期を迎えます。今年は新規で申請しているソフトもありますが、評価ソフト数の増減も気になるところです。

HOUSE-DOC Ver5ファーストインプレッション

本日、HOUSE-DOC Ver5が届きましたので、ファーストインプレッションです。

・・・

はい。建防協評価更新のためのバージョンなので基本的に計算結果は変わりません。既存のデータ7つをVer4とVer5で計算してみましたが同じでした。先日のアップデートでVer4もVer5同等になっているのだと思います。

では違いは??まずはアイコン

上がVer5、下がVer4です。起動アイコン(左上)のデザインが複雑化して一目で何か?わかりにくくなっています。あとチェックリストの印の色が変わったり、細かい部分が変わっています。

ファイルメニューも、印刷設定のアイコンなど微妙に変わっています。別に変えない方が違和感なくて良かったのに。何か都合の悪いデザインだったのでしょうか??

ヘルプメニューも概要とか入力例とか特に重要でないアイコンが変わっています。メニューを見る限り、何か新しいコマンドが加わった感じはしません。いままで表示されていたVer4の評価書の表示が起動できなくなっています。

HOUSE-ST1と同様にサンプルファイルを開くがファイルを開くに追加されました。これは必要ですね。

帳票では、地味に建物概要の評点にグラフがつきました。

そんな感じです。建防協の評価基準が変わったわけではないので、事実上、評価書を更新しただけのバージョンのようです。

ちなみにHOUSE-DOCの今までの歴史は・・・

<Ver1(1995年基準のDOC-Wから新シリーズとして新発売。2004年改訂の「木造住宅の耐震診断と補強方法」に準拠)>

2004年改訂版「木造住宅の耐震診断と補強方法」に対応。基準の大幅な変更により、プログラム自体新規で作り直し、ユーザーインターフェイスなど大幅な拡充が行われた。

<Ver2(2006年7月発売 建防協評価を受けたバージョン) >

写真管理機能が搭載されました。屋根形状をある程度自由に入力できる機能を搭載しました。N値オプションが別途発売され補強設計がしやすくなりました。日本建築防災協会の評価を受けて信頼性がアップしました。

<Ver2.1(2010年1月発売 建防協評価更新 無償バージョンアップ)>

無償バージョンアップで、評価書がPDFで同封されるようになり、メニューから表示が可能になりました。

<Ver3(2012年8月発売)建防協評価を受けたバージョン)

2012年改訂版に対応を主眼としたバージョン。リボンメニュー化した新しいユーザーインターフェイスに。また下図に読み込んだCAD図面からワンクリックで通し芯・スパン長を読み込む画期的な機能が搭載されました。2012年改訂版「木造住宅の耐震診断と補強方法」に対応

2016年2月にUSBプロテクトからネット認証へ

<Ver4(2016年7月発売)建防協評価を受けたバージョン>

建防協評価更新に伴う有償バージョンアップ。評点などは新旧バージョンで基本的に変わらず。新機能は、手書きの調査シートの自動読み込み機能、補強設計支援機能などが搭載されました。また3DもでるのCADデータ出力に対応、斜め軸の座標計算を自動で行う機能など投入されました。

<Ver5(2019年8月発売)建防協評価を受けたバージョン>

建防協評価更新に伴う有償バージョンアップ。評点などは新旧バージョンで基本的に変わらず。新機能追加なし。

こんな感じです。Ver3で完成された感じですね。実質Ver3以降は変化がないですし。Ver3も他社に機能的に負けてきた時期なので、Ver2は全盛期だったのかもしれません。

過去の建築構造の名作ソフトたち(第1回 ユニオンシステム)

どこの会社でも発売したらベストセラー!にしたいでしょうけど、そんなのは無理。なまあず日記styleでは記憶に残っている過去に発売されたソフトで現ラインナップにない忘れ去られようとしているソフトに焦点を当てて紹介していきたいと思います。

第1回はユニオンシステム。構造計算ソフト会社として堅実なラインナップで知られている同社ですが、やはり残念なことに既に消え去ったラインナップがあります。同社はできるだけサポートしようと、メンテナンス期間が過ぎたソフト達も当時のままアップデートを公開していたりします。詳しくはこちら。

ここには懐かしい名前が並んでいます。SS2やSS2.5といった現在のSS7に続く系譜の他にも懐かしい名前が出てきます。

まずVARIE。なんでなくなっちゃったんでしょうか?正常進化すれば売れると思ったのですが。最終と思われる更新は2006年。JWWへの変換に対応した、とのこと。ユーザーだったけど、まだ私が構造転向していない時期で覚えていませんがなくなると聞いて残念に思ったものです。

サポート中ですがラインナップから消えている、イシローという回転寿司屋さんのようなソフトも心に刺さりましたね。木造2階建ての壁量計算ソフト、N値、偏心率計算ソフトでした。木造をユニオンで!!と衝撃が走りました。意外と本気だったらしく年間使用料12600円、利用者証明書の出力、木造電算認定ライセンスなど当時としては非常に意欲的なソフトウェアでした。ちなみに電算認定のプレスリリースは2007年。そのあと目立った動きは無かったですね。

そして存在自体もホームページから消えた「診ノ助・振動アニメーター」という名作もありました。私もユーザーで、東京デンコーの名作「安心精密診断」が発売されるまで、使っていました。旧耐震診断のソフトでしたが、地震動が選べ表現は貧弱でしたが今で言うwallstatのようなソフトになるかもしれない、と感じていました。使い勝手も良好で、帳票印刷も使いやすく、できれば継続して欲しかったソフトです。もし残っていたら構造システムのHOUSE-DOCのよきライバルになっていたかもしれませんね。