KIZUKURIの新旧バージョンのインストール

木造構造計算ソフトKIZUKURIは長いことVer7台となっています。インストールフォルダはずっとKIZUKURI_V7だったりします。機能が大幅に違うので、V7系二種類インストールしたまま、にしたい方も多いと思います。特に最新にV7.7系は青本の計算ができなくなっています。これは必要ないと思うのですが、結構最近まで使っていたり、古い計算結果の検証などでは使う方がまだまだいると思います。私も頼まれたので検証してみました。V7.1とV7.7の共存です。

注意)これはメーカーサポート外の使い方です。

まず、V7.1をインストールし、V7.1の最新版までアップしておきます(これ重要)。基本的にアップデートは最新版にしか適用できないので。V7.1をインストール終えたら、フォルダ名を「KIZUKURI_V7-1」に変更します。

次にV7.7をインストールします。フォルダはそのままで大丈夫です。これで両方使う事が出来ます。V7.1を使うときのショートカットは画面かどこかに登録しておき名前を変えておけばOKです。

この使い方の利点は欠点と背中合わせです。ぱっと見どちらのバージョンか分かりづらいですし、前回開いたファイルの履歴などは共通なのです。まあ基本は最新バージョンで、古い物はV7.1のショートカットで開き慎重に保存などを考える・・・ということを心がければ問題ないでしょう。知人はこれで問題ないといっています。

V7.7のほうのフォルダ名を変えてしまうと、アップデートのとき7.1のほうが対象になってしまって、アップデート出来ません!とエラーが出ますので要注意です!!

V7.7の評判が悪いですが、一応新グレー本2017に対応していて短期めり込みの計算が楽ですし、金物工法への対応も楽です。青本ができない、めり込み設定が変わったとか、画面が見にくくなったとか、V5のときと同じような苦情をよく聞きますね。V4.85とかもそんなことあったような・・・。まあすぐ慣れると思います。逆に使い続けることが苦痛だったら素直に、HOUSE-ST1やSTRDESIGNに移行することをお勧めします。斜め軸、基礎と一体で計算などメリットが非常に多いですからねえ。

HTML5+Javascriptベースの壁量計算ソフト

プロト版と仕様書を見せて貰える機会があったので、しゃべって良い範囲で報告。

通常の建築系の業務ソフトはC++などの言語で書かれ、パソコン(主にWindowsパソコン)向けにリリースされています。しかし時代の趨勢はスマートフォンに傾いています。依然業務ソフトはパソコン向けでしょうけど、スマートフォンやスマホで済む業務も増えてきています。

さて、そんななか、上記のソフトは、HTML5+Javascriptで書かれています。この組み合わせならブラウザベースで動くので、スマートフォン(AndroidやiPhone)やタブレット、パソコン問わず動かすことができます。またWEBベースで公開することもできるし、アプリ化してリリースすることも可能で汎用性が飛躍的に高まります。見せて貰った限り、まだマウスの動きとタッチ操作が一部混同していてまだスマートではありませんでしたが、HTML5とJavascriptの威力を感じさせるものになっていました。設計が良いので、ちょっとの改良で耐震診断ソフトや、省エネ計算ソフト等に進化させることが可能です。ユーザーインターフェイスは工夫の余地があると思うのですが・・・。といってもUIのアイデア出したの私なので仕方がありません。

一般リリースするか?などは未定なのが残念です。市販の構造計算ソフトや耐震診断ソフトにデータを転送させる機能など魅力的ですし、iPadなどでリリースすればそれなりの売上げも見込めそうですがね。サポートが面倒とも言っていました。まあ気分が変わったらリリースしてね。

wallstat ver4.1.0

3月11日に合わせてか?木造住宅倒壊解析ソフトウェア「wallstat」がver4.1.0になりました。4.0.5以降私の環境では若干不安定でしたが年末のアップデート以降快調になっていました。今回はバグフィックスというよろ、新機能の追加が多く楽しみです。重量・Ai分布がらみの強化で構造計算できる人にとっては非常にわかりやすくなりました。要望の多かった柱脚フリーの計算条件選択も出来るようになりました。壁量計算機能が新たに追加されたり、動画に地震動を表示したり、壁の色を変形角に応じて設定する機能を搭載したり、非常に充実させています。

今年から某社のサービスとしても、wallstatを導入していますが、これでプレゼン面でもさらに有効になりますね。あとは計算速度かな??またここまで変わると他ソフトで作ったデータの読み込みが変わらないか?若干心配です。といってもCEDXM関連も強化されていますので、これから使う人にとっては良い方向です。

壁量計算も偏心率を含め計算してくれます。基準法適合状況をお客様に伝えたり、結果だけ知りたいときは便利ですね。品確法や耐震診断、構造計算の地震力による壁量もチェックしてくれます。Ai分布のおかげ??ここまでやるなら見つけ面積チェックも加わりそう・・・。

ピタットベース 岡部の高耐力柱脚金物

久々に岡部の営業さんが来たけど、うちは鉄骨全部止まっているんですよね。例の高力ボルトの件があって・・・。それは鉄骨柱脚の雄ベースパックの岡部も同じなんだろうけど・・・まだ改善の兆しは見えないみたいですね。特に小規模建物。

というわけで、ピタットベースのチラシを置いていかれたので紹介しておきます。木造の60kNの高耐力柱脚です。金物工法のように柱の中に収まるタイプです。ホールダウンだと断熱材の納まりが悪いので特に角のホールダウンの置き換えに最適です。引き抜きもこれくらいあれば、ある程度使えると思います。また施工誤差を吸収(水平±15mm程度)出来るのもいいですね。

DRA-CADの断面性能計算

ちょっと質問があったので自分でやってみました。

DRA-CADには断面性能計算という便利な機能があり、H形鋼などの断面性能を簡単に算出してくれます。ただ動作に癖があるので、注意も必要です。

閉じた図形で、ポリライン化したものが対象です。DRA-CADには断面を自動作成する便利な機能があるので、柱断面で105角(木造ですな)と、鋼材形状でH形鋼を描いてみました。

寸法線や規格まで描いてくれるので非常に便利ですね。もちろん柱配筋なんてものも入れられます

H形鋼のほうはポリライン化にチェックを入れておけば、自動的にポリライン化してくれるのですが、柱断面はポリライン化してくれません。

ポリライン化をチェックしておくと手間が省ける
ポリライン化していない図形は編集のポリライン化コマンドでポリライン化します。
断面性能計算を実施します。これは105角の例です。図心作図やXY基準軸作図にチェックを入れると、作成してくれます。
意外と便利です。

計算式などは出ないので、結果だけ先に知っておきたいとか、略算しているときなど威力を発揮すると思います。構造屋さんは便利に使えると思うので覚えておいて損のない機能です。

構造ソフトの「今月のイチオシ」1月号公開

株式会社構造ソフトでは、自社のソフトの紹介や、時事など、今月のイチオシと題してPDFで公開しています。過去には「秀丸エディタ」の便利機能などというものもありました。まあ基本は同社のソフトの紹介なのですが面白いです。今月はBUILD.一貫の横補剛機能の拡張や適判等からの指摘事項のQ&Aです。PDFなので図もきちんと入っていますし、印刷することもできます。WEBベースやテキストベースに比べて親切ですね!

KIZUKURI構造知識セミナー

珍しくKIZUKURIのイベントのお知らせ

仙台・大宮・横浜・名古屋・福岡・大阪と開催。各階50名定員と余裕がありますね。JIOから「構造計算だからできる耐震等級3と建築主のメリット」、木造舎の星川氏から、グレー本改訂のポイントや、KIZUKURIの最新バージョンの機能についてです。最近、あまり動きのなかったKIZUKURIですが、今後どうなっていくのでしょうか??興味のある方は是非ご参加ください。

HOUSE-ST1の使いにくいところ、改善して欲しいところ

なまあずステーションユーザーより、聞いた中で確かにここはな、というところありますね。

・梁追加荷重が超絶使いにくい
 バルコニーの手すりとか入れるの面倒です。妻壁が比較的簡単なので、あんな感じにならないかしら??視覚的じゃないので計算書精査しないときちんと反映されているかわかりにくい。追加重量で皆さんやっているのかしら?それとも壁コマンドを荷重伝達を下層のみにして間仕切壁設定で、固定荷重をいじって強引に積載しているのかしら??

・梁入力が面倒・わかりにくい
 下階柱が見分けにくく、梁掛けがやりにくい。梁せいも手入力というわけのわからない仕様。WOOD-STでは簡単に選択できるのに(涙)。一番使うであろうコマンドが一番面倒という不思議な仕様。

・ダイアログの位置が不思議
 これは私から。柱や梁のダイアログの表示位置がおかしく、ノートパソコンなど画面が狭い場合は、ストレスがたまる。HOUSE-DOCのようにサブウインドウにならないかしら??サブウィンドウを自分の好きなようにカスタマイズできると助かります。たぶん3Dの軸組を必ず必要ってシーンは限られているはず・・・

・もうちょっと柔軟性が欲しい
 グレー本に忠実なのはいいけど、もう少し柔軟性が欲しい。グレー本適用外でも法規的、テクニック的に可能であれば、入れて欲しい。梁の上の柱の本数の制限とか、斜め梁の数の制限とか。

・見つけ面積入力しにくい
 初めてでアレ使いこなせたら、すごいと思う。慣れの問題ですけど。

・CAD下図を各階で固定できるようにして欲しい。
 階移動しながら入力するとものすごいストレス

・四号建物の壁量計算モードが欲しい
 やっぱり4号のほうが多いのだから、その程度付けて欲しい。DRA-CADにだってついているんだから。自分で工夫すればそんなに手間がないけど。面倒ならHOUSE-4号付属してほしい。

・品確法の出力が超絶悪い
 改善する予定はないのでしょうか?使う人がいないでしょうから問題ないのかも。耐震等級なら構造計算して出力した方がはるかに楽で安全ですし。

・CAD出力がお粗末
 せっかくいろんなCADに出力できるのだから、もう少し構造図で使えるものにして欲しいところ。

・金物図が見にくい
 これはこれで使いやすいのだから、一般的なソフトと同じように各階柱頭柱脚が出力できるモードが欲しい。

まあ、バージョンアップを重ね、実用性が高まってきたからこそ目立っているだけで、普通の新グレー本対応の形状の建物であれば大きな問題は少ないです。そうでない建物が多すぎるのが逆に問題なのかもしれません・・・。

HOUSE-ST1からWOOD-STへの転送の改良

昨年の12月25日のアップデートで、HOUSE-ST1からWOOD-STへの転送が最新のWOOD-ST Ver1.5に対応しました。先日初めて新バージョンでの転送にチャレンジしました。基礎もうまく転送できました。3D表示が??でしたが。見つけ面積の表示の不具合はHOUSE-ST1から転送しても同じ。WOOD-STで直して貰うしか無さそうです。基礎パラメーターはHOUSE-ST1のほうがグラフィカルでやりやすいはずなのですが、実際は慣れが必要で正直直して欲しいのですが、その辺りは放置されています(まあ慣れればどうってことないのですが)。WOOD-STは数値だけで入力するので更にわかりにくいです。HOUSE-ST1があるなら、計算結果を転送して比較してみるといいと思います(一回やればだいたいわかります)。

k-DBの関係で、部材は転送出来てもそのままでは使えません。告示1899だから使える材料も限定されます(昔の大断面集成材からきていますから・・・)。まあ集成材を使っている限りは、k-DBに登録されているリストを使えるので、指定できて簡単といえば簡単なんですが一手間必要です。面材壁は大分楽になりましたね。WOOD-STで壁倍率が指定できるようになったのですが、転送では耐力のみです。簡単な変換なので戸惑うことはないのですが、

初めてやる方は、PDFマニュアル 操作・概要編の3.7.2 WOOD-ST転送用ファイルの書き出しを熟読してからやったほうがいいです。正直、即戦力というより、入力の省力化が目的なので、転送してから直す項目が多いです。そのポイントは予め簡単な物件を転送して自分なりにまとめておくといいでしょう。