i-ARM Ver1.0.2.2

I-ARMもアップデートされています。未だユーザーを見たことがないのですが、大丈夫なんでしょうか??とはいえ、着実に成長しています。今度特集で現時点でのI-ARMをレビューしますので、期待してお待ちください。

今回のアップで、ウォークスルーコマンドの追加実装が行われています。編集系のコマンドの使い勝手を向上させています。またチュートリアルマニュアルが更新されたようです。機能も大分増え、初期のマニュアルではカバーできないからでしょう。

軽快な動作と、使い勝手の良さを両立させた3次元CAD・BIMは需要があると思うのですが、イマイチアピールできていないように感じます。また使って見ると、ここが足りないんだよな~という要素が散見され、残念感が・・・というのも事実です。それでも日本の法規に対応し計画性との親和性も高いので、そろそろバージョン2として再スタートを切った方がいいかな、と思います。

日本の都市の寿命と木造住宅

日本の都市といえば、昔は平城京や平安京といった都。もちろん今は残っていないけど。古い木造で残っていると言えば法隆寺等。街として残っているわけではない。それでも奈良井宿などある程度古くい建物が比較的残っているゾーンはある。東大寺大仏殿のように最早木造ではない補強が施されているものもあるものの、木造オンリーでも残っている住宅などは意外とある。それでも寿命はある。痛んだ部材を交換していけば、意外にもつものです。そして壊すとき、新たに建てる建物に流用しやすかったりします。木造のメリットですね。もちろん燃やしたり、他の材料として転用することもできます。

しかし近年我々がやっていることはどうだろうか?木造の耐震化といって、再利用できない部材を多く使い、合板などを釘やビスで密に打ち込み、壊しにくい。燃えないための工夫は短期的には火事に強く街の防災に役に立つが、長期的にはどうか?そして高気密高断熱。痛んだ部材を発見しにくくなっています。これで木造の暖かみとか長期優良住宅なんて語り出すから笑ってしまう。

ある程度の耐震化は都市に有益に働いていたが、熊本地震のあと「複数回の大きな揺れに対応」といった過剰設計を目指す向きは将来的に見てどうか?と耐震や構造をやっている人間でも疑問に思ってしまう。もちろん人口拡大期なら問題がなさそうに感じられるが、今後急激に人口が減ってきて、必要住居が少なくなってくる局面、果たして欧米のように数百年も持つ建物が必要か?これも疑問です。

最近、木造住宅の解体で大きな問題が出てきています。やたら柱状改良など行っているので、その解体の手間・お金が非常にかかること、元に戻すことが難しいこと。そして、頑丈なべた基礎は解体に非常に大きな手間がかかるだけでなく、近隣に振動被害を与えてしまうことも出てきています。

日本の住宅が短寿命なのを日本人の国民性として片付けるのはたやすい。しかしそうなったのは理由がありそうです。例えば火事。都市では地震より火事が怖かった。火事を消すには火消し等が延焼を防ぐために建物を壊したとか。ある程度解体しやすさも必要だったのでは?そして湿気の多い風土。伝染病などを防ぐためには都市の固定化は、それなりに脅威だったのでは?とか。もちろん戦国期のような戦争も含め、土着しにくい時期もあったと思います。

もちろん地方と都市では考え方も違います。ただ日本にとって木造住宅というのが諸条件を照らし合わせると、一番合理的だったから多く建ってきたということは言えそうです。ビルや最近の住宅がそれに適合するのか?かなり疑問ですね。

最近の省エネ一点張り、高耐震性建物への取り組みは不安に感じますね。性急すぎて。そのマイナス面はあまり語られず、経済性を中心とした、省エネ、耐震という要素のみで取り組みがされているような気がします。そんな流れに疑問を覚え、考えて行かなければならないのは個人の建築士の方々なのだと思います。

私が史学科出身の珍しい建築士だから考え方がオカシイのかもしれませんが、都市にも建物にも寿命があるのは自明の理。そのなかで自分なりの最適解を見付けていきたいと思っています。

「木造建築物の防・耐火設計マニュアル」講習会 東京追加!!

3月に「木造建築物の防・耐火設計マニュアル」が発行され、講習会も開かれましたが、東京の追加開催が発表になっています。

日本建築センターHPより

大規模以外にも利用できる部分も多いのでお勧めです。

3Dプリンターで住宅??

ロシアの極寒地(氷点下35度!!!)で、大型の3Dプリンタで小型の家を24時間で作成!!という記事が話題を集めています。

3Dプリンターを使ってわずか24時間で家を一軒まるごと極寒のロシアで建造することに成功(Gigazine)

今までも同種の記事はあり、未来では3Dプリンタが建設に役に立つかも??と思った人も多いはず。しかし今回は

「極寒の地で」「現地でそのままプリントアウトで建設」という意味で画期的かもしれない。

材料もコンクリートなので、氷点下では作業できないのでテントを使って温度調整したそうです。

確かに建物は小さいですが、3Dプリンターも小型でトラックで運搬可能でプリンタの組み立ても1時間ほど。

形状も3Dプリンターならではの曲線を使った形状。う~ん。可能性を感じる!!

人不足で運輸業界のお話しが入ってきますが、建設業も同様です。人から仕事を奪うようでは駄目ですが、人不足の分野で活用できるのならアリなのかもしれません。介護も同様かと。

果たして10年後はどんな時代になっているだろうか?その頃は私も50代か・・・。

 

SketchUp Mobile Viewer

スケッチアップをモバイルで、と思う人もいると思います。私の周囲にはいませんでしたが。

もちろん、SketchUpもiOSとAndroidのアプリがあります。

SketchUp Mobile Viewerです。有料なのであまり使っている人もいないのかもしれません。

寸法など細かく拾えるので、現場、特にリフォーム現場などでは重宝すると思います。

Windowsタブレットでやったほうがいいな~と思いつつも、このような手軽に使えるAndroidやiOSのアプリも捨てがたい。どのように運用していくべきか?まだまだ答えは出ません。

空き家入居者に補助や持ち主にも改修費

全国的に空き家問題が深刻化しています。本来は財産であるわけですが、核家族化が進んだり、相続問題が発生したり・・・売れなかったり・・・なかなかうまくいきませんね。そして放置されている空き家は防災的にも防犯的にも危険であり、更に深刻化していきそうです。

国も市町村等も黙ってみていたわけではありません。その対策を講じてきました。そして国土交通省は、空き家に入居する子育て世帯や高齢者に最大で月4万円の家賃補助をする方向で議論が進んでいるそうです。また受け入れる住宅の持ち主には住宅改修費として最大100万円配るそうです。早ければ2017年秋開始のようです。それに伴い各自治体でも動きが活発化しており、助成金制度を急ピッチで整えています。

もっともうまく使って身内に・・・なんて考える人も多いでしょうから、その対策も講じなければなりません。ただの古屋だと耐震性など不安なので、耐震性の要素も含んでいかなければなりません。国が予算を付けたことで、現実味を帯びてきたわけで、そのあたりの議論も今後活発化していくと思われます。

本来は国が口を挟むことではないのは明白なのですが、事態が深刻化しているのも事実で、早急に手を打たなければなりません。人口減は今後急ピッチで進みます。住宅産業も構造的に変化を求められます。同じく設計事務所も。経済的成長もあまり望めない中、高齢化が進み、いったいどうなるのか??誰もわかりませんが、打てる手は先に打っておきたいものです。

HOUSE-省エネ Ver3

最近、バージョンアップの間隔が短いな~と思ってしまう建築ピボットの製品群。HOUSE-省エネもあっという間にVer3になって12月に発売となります。お得なキャンペーンは来年3月31日までですので、この機会を見逃しなく!!

さて、販売店向け資料には新機能の詳細が書かれていません。ただ最新の平成28年省エネ基準へ対応しただけなのかもしれません。まあそれは大切な事なのですが。操作性や機能数など他社に大幅に引き離されてしまった現状、どのくらい改善しているのかユーザーとしては非常に興味があります。SAVEシリーズで導入された複雑な形状は概形で入力し数字入力で補う手法も今回から導入されました。モデリングに難があるこのシリーズでは必須機能だと思いますが、早期にモデリングを改善してほしいところです。とはいえ、かなり実用的になったのは事実で歓迎したいです。

建築物省エネ法の施行を見据え、共同住宅などの省エネ設計のほうが注目されています。HOUSE-省エネの上位バージョンであるSAVE-住宅も発売されています。こちらのキャンペーンは来年3月まで延長されたようです。早めに使い慣れておいた方がいいと思いますが、普段個人住宅しかしない人はどちらを導入するか迷いますね。他社と異なり、SAVE-住宅は共同住宅から個人住宅まで。混構造も含め対応しています。その点はメリットですが、年会費がかかること、雑居ビル系はできないこと(SAVE-建築で対応)がネックです。まあ全部できるソフトはないのでしょうけど。個人的には、SAVE-住宅とSAVE-建築のお得なセットがほしいところです(年会費も含めて)。

BIM対応も少しずつ整備されてきています。IFCファイルの読み込みに早期に対応しているとはいえ、もう少し実用性がほしいところ。このあたりもユーザーが増えれば改善されるはずです。構造計算ソフトとの連動もほしいところです(開口部が当たるかどうか?などチェックしたい)。壁式RC造の場合、梁などシビアに設計することがあるので連携したいところです。

若い頃の理想と現実。構造と意匠だけでなかった・・・

この業界に入った頃、なんで構造意匠と分業しているのか?わからなかった。両方やっていた社長の下でやっていたのであまり気にしなかったのもあるけど。私の場合、設計手法も構造も意匠も同様で、書く図面やチェックが異なるだけで基本同じです。

でもそれは効率の悪いことです。恐らく頭の中で両方意識していると・・・やはり限界が来るものです。もちろん天才は別として私のような普通の人間にはね。そして年齢もあると思います。できるだけシンプルに専門化していったほうが長く続くだろうな、と思います。

現在進行形でやっている仕事は、お寺の耐震診断・補強、住宅の丸ごとリフォーム、新築戸建てのプラン・確認が2件、鉄骨造住宅のリフォーム、マンションの意匠設計、事務所ビルの意匠設計、木造の構造計算3棟、確認申請を伴う構造リフォーム、特建調査3棟・・・バリエーション豊か過ぎます。珍しく木造の耐震補強を抱えていませんが(汗)。

そうなってくると効率が本当に悪いですね。今日はマンションの新築のキープランを作って、特建の調査書2棟書いて、木造の構造計算2棟入力で限界でした。納期などの問題で各物件を調整しますが、そうなるともっとゴチャゴチャしてしまいます。世の中の建築家の先生方はいったいどのような仕事をしているのでしょうか??気になります。今週は比較的時間があるので一気に仕事をこなそうと思います。

やはり構造専業でやっていれば良かったな~と思う反面、意外と本設計任せてくれるお客様も多いわけで・・・悩みますね。できることは限られているので、うまく社員構成を考え、スムーズに仕事出来る体制を築くのが私の役目だと思います。頑張らねば。

CLT関連告示等解説書

いよいよCLTの解説書がでましたね。さっそく講習会に行ってきました。満員御礼です。

どこかのSNSに所員たくさんで参加とか言っていた人いましたが、できればみんなに機会を分けてほしいところです。参加したい人たくさんいたんですからね。まあ先着順なので仕方がないのかもしれません。主催者側に配慮がほしかったな~と思います。

さて、この本、意外と良さそうです。まあ住木センターの本だから初版に期待はしませんが(たぶん訂正の嵐が吹くんでしょうけど)。

3、4月に出た告示の解説ですが、構造設計の手法、構造計算書の構成(サンプルあり)、CLTの材料強度、許容応力度、規格、品質。防耐火設計など幅広いです。驚いたのがわずかとはいえ混構造にも言及している点、鉄骨造や耐震補強、在来木造への利用の取り組みについても書かれている点です。まあ読み応えがあるので、講習後ほぼ徹夜で読んでしまいましたが。

まだ専用の構造計算ソフトなどでていませんが、意外と過去のソフトを組み合わせれば計算を省力化できそうです。別にエクセルで作ってもいいのですが、やはりCADライクのほうがわかりやすいですし。構造設計例1(ルート1)の2階建ての戸建て住宅の計算書を見ていると仕様規定を覚えるのは大変なものの、計算自体は比較的簡単です。サンプルなのに、いきなりバルコニーを1.8m跳ね出しているところに、意気込みを感じますね。各階の許容層せん断耐力関連は非常に単純な計算にまとめてくれているので、プラン作成時のチェックは楽でしょう。壁式鉄筋コンクリート造やツーバイフォーをやっていれば、できる形状が限られている分やさしく感じるかもしれません。もっとも実務で必要となってくる形状などでは苦しむかもしれません。仕様規定であるていど縛っているのですが、果たしてこれからどうやって進化していくのか?楽しみですね。