来年度の一級建築士試験の制度改正決定

11月1日に出ていましたね。

建築士法の改正(施工日:令和2年3月1日)に伴う建築士試験の受験要件の見直し等について

これで、建築系4大卒の方は、卒業即受験が可能となります。資格を得るには2年間の実務経験は必要ですが、受かった後で良いので受かりやすくなります。特に卒業後2年間、一番実務経験が重要な時期に受験勉強をしなくても良い可能性が出てきたのは良い傾向かと。もっとも落ちれば同じですし、入社半年は仕事に慣れるだけでなく受験で大変!!ということもあります。人生楽はできません。

詳しいことは、上記ホームページで随時発表されるそうです。

建築士不足深刻化

長期データから見る「建設技術者の雇用環境の変化」、人材不足はかつてない次元に

まあ、この記事は「建築・設計・測量技術者」の人材不足の話ですが、職安の有効求人倍率の推移の表から、すごい勢いで倍率が上がっている、という内容です。その割にデータ年度が非常に古いので、更に進んでいると思われます。

残業は200時間超のブラック過ぎる「建築士」 現状の問題点を紹介

この記事は昨年夏なのですが、私の周りでは残業時間が多い事務所は激減している感じがします。設計事務所だからといってブラック・・・という印象は現場ではなくなりつつあります。もちろんまだあるところにはありますが。

建築士、特に一級建築士の受験者数は年々減ってきており、20年間で半分以下!という激減ぶり、そのため一級建築士の6割が50代以上という高齢化も一気に進んでいます。特に深刻なのは設計業務を行う建築士の合格率。大手ハウスメーカーや建設会社など比較的労働環境の向上が早く資金に余裕があるところは、就業中に建築士試験勉強をさせたり、資格専門学校の講師を呼んで社内で講座を開くところもあります。一方建築設計事務所は労働時間も長く、資金的にも余裕がないので、なかなか対策ができません。そのため実務ができる設計者がなかなか建築士に受からない、というジレンマもあります。

試験対策の高度化により、試験問題が難問になり、特殊な対策をせずに受かることが困難になってきました。そして受験者数の減少は、少子化に加えこの業界に魅力が薄れているのが大きな原因です。特に大手はともかく、設計事務所は賃金が安い傾向にあります。設計料などをきちんと取れる環境にないことが一因といえますが、なかなか難しい問題です。

それなのに、試験制度改革は大学卒の年に試験を受けられるように「緩和」するといった対策を講じますが、これで受験者数が劇的に回復するとは思えません。やはり業界挙げて、環境の改善、建築士の魅力の向上、アピールをやっていかなければならないと思います。

建築知識12月号が???「建築基準法キャラクター図鑑」

建築知識2017年12月号

ネットで話題になっている建築知識2017年12月号です。定期購読なので毎月みていますし、マンガ企画は近年多いのでまたまた~と思いながらページを開いてみると・・・・。

はい。見る人によって評価が変わると思いますが、高いお金を払って定期購読している方々は、眉をひそめる企画だと思います(あくまで私見です)。まあ昨年もマンガ・・・でしたからね。建築知識=マンガというのは別に今に始まったことではありませんし。

要約すると、建築の基本的な知識を学ぶために、擬人化したマンガのキャラクターを使って説明するという、比較的「ありきたり」な企画。書店を徘徊すると結構散見します。ただそれらに比べると非常に「完成度が低い」(絵のクオリティではない)のが問題です。マンガキャラクターとその説明内容が頭の中でつながらない。その周囲に書いてある説明を見てようやく「ああ!」とわかる程度。中には理解に苦しむ部分もあります。また絵を描いている人がバラバラで表現もバラバラ。キャラクター数が多いので仕方がないかもしれませんが、ちょっと読みにくいです。正直。

たぶん、年末の慌ただしい時期に、ちょっとでも頭を休めて楽しめる企画を!!ということだと思います。その意味では十分物議は醸し出しましたし、話題性もありますし、頭の体操にもなりました。そしてそこそこ売れているようですので、目的は達せられたのではないでしょうか?

建築界での専門書に該当する月刊誌としては、ちょっと寂しい内容です。若い人やこれから建築を目指す人がどう感じるか?が不安です。また肝心の学習効果があるか?は疑問です。まあいろいろ試す時期になっているのは確かで、本を本当に読まない人たちが増えているのも事実ですので、このような試みはあっていいと思います。あまり過剰に反応せずにこれからも建築知識を見守りましょう。

SPACE Ver3.90

本日、技術者・研究者・学生用に作成された教育用の構造解析ソフトSPACEがバージョンアップされ、Ver3.90になりました。予定より遅れたとはいえ、精力的に機能拡張する姿勢には頭がさがります。

今回のバージョンアップで、免震構造及び制震構造の振動解析が実施できるそうです。特に長周期地震動による免震構造や超高層建築の動的挙動が解析できます。

32ビット版と64ビット版が別別に用意されているのはいいですね。パソコン交換時期なので、新パソコンにインストールしてみようと思います。

「木造建築物の防・耐火設計マニュアル」講習会 東京追加!!

3月に「木造建築物の防・耐火設計マニュアル」が発行され、講習会も開かれましたが、東京の追加開催が発表になっています。

日本建築センターHPより

大規模以外にも利用できる部分も多いのでお勧めです。

インテリアプランナーの新制度

昨年から変わったインテリアプランナーの資格制度。インテリアプランナーの下にアソシエイト・インテリアプランナーなるものができました。準とでもいいましょうか。

インテリアプランナーの学科試験を受かった者は、アソシエイト・インテリアプランナーに登録できます。そして設計製図試験を受験して合格すれば、インテリアプランナーに登録出来る、という感じです。建築士試験で学科だけ受かっても何もありませんが、こちらはあるようです。建築士資格もそうなるのかな(同じ団体だし・・・)。

ちなみに建築士は学科試験免除で製図を受けられるようになっています。現在インテリアプランナーの20%程度が建築士なので、この割合を増やしたいのかもしれません(ただの受験人数集めかも)。

2月に新制度の初めての合格発表があります。ちなみに今年の製図の課題は「線路高架下にあるシェアードオフィスのインテリア」でした。建築士試験より微妙に楽しそうなのが気になる・・・。

北沢浮遊選鉱場跡

佐渡は名所がたくさんありますが、最近の話題は北沢浮遊選鉱場跡です。佐渡金山の関連施設でコンクリート部分のみが残っています。全天空カメラで撮影すると四周に迫力ある遺跡のように存在していることがわかります。戦前の建設でありながら昭和27年にも閉鎖されているうえ、非常に神秘的な景観から廃墟や遺跡のようにみえ、近年再注目されています。 #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA

お休みが取れたので10月29、30日で佐渡島に行ってきました。いつもと異なり若干観光時間も取れたので、話題の北沢浮遊選鉱場跡に行ってきました。佐渡金山の関連施設で、遺跡マニアや廃墟マニアの間で話題になっています。昨年の世界遺産へ・・・のときにもクローズアップされ、最近はテレビでの露出も増えてご存じの方もいるかもしれません。

p1060878-small

北沢浮遊選鉱場跡

広い佐渡島でも北のほうの相川地区に位置し、金山からそれほど離れていません。関連施設ですからね。ただ巨大な施設なので上記の全天空カメラで撮影した写真で見てもわかるとおり、非常に広く迫力があり、日本離れしています。そのためラピュタやら、マチュピチュやら、いろいろ喩えられています。あくまで戦前の工場なのですが上屋が取り払われていてコンクリート部分だけが残り、蔦が絡まっているため、古代文明などのように見えてしまいます。

直径50mのシックナー

 

火力発電所

佐渡金山自体も非常に魅力的な観光スポットでしたが、近年更に整備されて見学しやすくなりました。オリジナル商品も増えていますし。そして周辺にもこの北沢浮遊選鉱場跡のような魅力的なスポットも数多く点在していて一日いても飽きません。佐渡って遠いな~と思っている方も是非是非見に行ってみてください!!

建築士試験の受験資格が得られる通信制専門学校

ネット上で出てきたところのリンクと特色を紹介します。とりあえず東京近郊から。

町田・デザイン専門学校通信教育課程

2年制の「二級建築士受験科」と3年生の「建築デザイン科」があります。どちらも卒業時に二級建築士受験資格を得られるので、卒業した年の7月の学科試験を受けられることになります。スクーリング予定等を見ると、水曜日か土日にスクーリングがあるようです。基本どちらかで行く必要があり、それなりにスクーリング数が多いです(これはどの学校でも同じです)。どちらか選べるし、もしいけなかったらほかの日に振り替えられるのが魅力でしょう。スクーリング以外はパソコンでのeラーニングが中心になります。見る限り先行する通信制大学と似たような制度になっています。

横浜日建工科専門学校建築士養成科(通信制)

2年生の建築士養成科(通信制)です。特徴は通年で水曜日の夕方17:40~20:45にスクーリングがあることです(全39日)。水曜日が休める方、水曜日早退できる人にとっては非常に魅力的で計画が立てやすいです。もっとも水曜日通えない人には選択肢から外れますが。科が一つで毎週同じ顔を合わせるというのは通信制では珍しいのではないでしょうか?新潟には新潟日建工科専門学校が同じく建築士養成科(通信制)を実施していますが、スクーリングなど要件は異なるようです。

 

働きながら建築士を取る最短コース?通信制専門学校

私もつい最近まで知らなかったのですが、通信制大学(建築)だけでなく、専門学校でも通信制があり、建築士の受験資格を得られる学校があるそうです。

建築士受験は、建築系学歴があれば非常に短期間に受験資格が得られるのですが、実務経験だけだと2級建築士であっても7年間の実務経験が必要とかなり厳しいです。ちなみに2級建築士を受かってから1級建築士の受験資格を得られるまで実務経験が4年も必要です。よって実務経験だけで・・・となると途中落ちたりとか考えると15年くらい必要になってしまいます。

高校生で建築系の学校を選択しておけばわけないことなのですが、社会人になってからとか、ほかの大学に入ってから・・・・建築に転身したい場合、その実務経験が重い十字架になります。一回仕事を辞めて2年間でも建築系専門学校に通える余裕がある人はそれでいいですが、それも難しいと思います。時間とお金の面で。

そこで建築系大学の通信制という選択肢があります。京都造形などで実施して人気があります。しかし通信制はなかなか自分を律するのが難しく卒業する人は入学者に比べかなり少ないのが実情です。また一回大学を卒業している人にとってはもう一回・・・というのも嫌なものです。

しかし2013年から専修学校設置基準が改正され、専門学校でも単位制・通信制の制度が可能となったそうです。そこで建築系専門学校でも各地で通信制を置くようになりました。もちろん従来から建築系の専門学校をやっているわけで建築の教育やノウハウの面では不安は少ないわけです。通信制の運営に関しては各学校個性があります。

某設計室では、建築系へのスムーズな転職を支援するために、未経験者の採用の際にこれら通信制専門学校へ通学しやすい環境を整えたそうです。通信制大学に比べカリキュラムの柔軟性が少ない反面、スケジュール管理は楽になっているのが特徴です。内容も違いますが、より卒業しやすいのでは?と思うカリキュラムになっています。

後日学校紹介の記事も書きますが、ネット検索でも結構出てくるので興味がある人は調べてみてください。

建築系通信制大学・専門学校

 

平成28年二級建築士学科試験合格発表

はい。夏も終わりに近づき、今年も二級建築士学科試験の合格発表がありました。

2万人をなんとか超えた実受験者に対し合格者は8488人。おめでとうございます!!合格率は42.3%です。近年まれな合格率です。

しかしながら平成10年には受験者数が5万人を超えていたという事実を思い出したくないです・・・。

二級建築士は、学歴のみで受験している人は今年も70%。つまり大部分の人が建築系大学や専門学校を卒業して(もしくは在学中に受験資格を得て)受験しています。

学歴+実務はたった11.5%しかいません。二級の場合、建築士法第15号第二号が該当し、建築系工業高校(指定科目修了)卒業後3年以上で受験資格を得られますが、このルートが意外と少ないのです。

そして実務のみは18%。実務経験のみで二級建築士学科試験を受けるには7年間の実務経験が必要です。これは非常に難題ですが、これくらい修行してから受験しても罰が当たらないと思います。この18%はすごいと思います。

年齢構成では若年者が有利な傾向にあり、24歳以下が46.9%を占め、20代で65.2%と過半数以上を占めます。それでも受験に不利な40代以上が13.1%もいます。こちらもすごいと思います。

もちろん専門的教育を受けた方が建築士になるべきだと思います。医師などは経験だけで受験はできないはずですからね。でもこのような柔軟な制度があるし、建築士といっても様々なお仕事があるわけで、そrを利用しない手はありません。また資格上はどの経歴であっても同一に扱われるので、出身や経歴を考えて夢をあきらめる必要もありません。1級も2級も受験者数は一時期にくらべ激減しているわけですから、これからはチャンスかもしれません。