耐震化に替えてセカンドハウスという考え方

熊本の地震から3年ということで地震の話題が増えています。熊本の地震にせよ、東日本大震災にせよ、関東大震災・阪神大震災・・・どれも未曾有とか、前例がないとかいわれ、地震に対して我々ができることに限界があることは皆さん理解していると思います。耐震化しても津波には無力でした。大きな揺れではなかったのに液状化だったり。マンションは無事でも周囲やインフラが・・・。他にもたくさん。

その中で教訓にしたいのが、一箇所の無力です。その場所をいくら守っても・・・というのが現状です。特に東京なんて火事も含めて何が起こるかはわかりません。避難所にしても非常に長く避難しなければなりません。「特に東京」はです。

そこで何かあったときに避難できる第2の場所、セカンドハウスを持つというのはいかがでしょうか?何を金持ち主義が・・・と言われるかもしれません。日々の生活が大変!という意見ももっともです。そこで住宅を耐震化するのに中には1千万円以上かける人もいますが、ここは避難も含めセカンドハウスを考えて見ましょう。

何しろ東京にしろ地方にしろ空き家や空きマンションはいくらでもあります。東京圏は高いですが、地方は安価です。普段使わないなら意味がないですが、例えば別荘的に使ったり・・・ということであれば話が変わってきます。バブルの頃のリゾートマンションなんかは安値で販売されています(維持費が高いですが)。これなんかは避難用に最適だと思いませんか?毎年数回別荘として遊びに行けて、いざというときの避難生活の場所とする・・・。別荘だと整備も大変!でもリゾートマンションなら安心です。特に気に入った場所があるならなおさらです。スキーが好きとか、山がが好きとか、海が好きとか・・・。

一時期は宿が安価になっていましたが、今は東京オリンピックやインバウンドで高騰しています。なのでこのような考え方もアリだと思いませんか?時代によって考え方、住まい方が変わるのは当然です。

まあ老朽化して、使い物にならないリゾートマンションも多いので購入には注意が必要だと思いますが・・・。

wallstat ver4.1.0

3月11日に合わせてか?木造住宅倒壊解析ソフトウェア「wallstat」がver4.1.0になりました。4.0.5以降私の環境では若干不安定でしたが年末のアップデート以降快調になっていました。今回はバグフィックスというよろ、新機能の追加が多く楽しみです。重量・Ai分布がらみの強化で構造計算できる人にとっては非常にわかりやすくなりました。要望の多かった柱脚フリーの計算条件選択も出来るようになりました。壁量計算機能が新たに追加されたり、動画に地震動を表示したり、壁の色を変形角に応じて設定する機能を搭載したり、非常に充実させています。

今年から某社のサービスとしても、wallstatを導入していますが、これでプレゼン面でもさらに有効になりますね。あとは計算速度かな??またここまで変わると他ソフトで作ったデータの読み込みが変わらないか?若干心配です。といってもCEDXM関連も強化されていますので、これから使う人にとっては良い方向です。

壁量計算も偏心率を含め計算してくれます。基準法適合状況をお客様に伝えたり、結果だけ知りたいときは便利ですね。品確法や耐震診断、構造計算の地震力による壁量もチェックしてくれます。Ai分布のおかげ??ここまでやるなら見つけ面積チェックも加わりそう・・・。

天災は複合する?北海道で震度6弱

日本は地震大国とはいえ、テレビのような速報性が高いメディアが出来てから日が浅い為、それほど多くの地震例を我々は見ていません。複合的な被害がでるものはあまり見ていないのが実状です。複合するとどうなるか?そんなことを知らせてくれる今回の地震でもありました。

そもそも北海道の大地震例はそれほど多くなく、大雪、大寒波のときの大地震例はないでしょう。しかしこの時期、もっと寒くて大雪の可能性もあったはず。今回は北海道としてはそれほど寒くないときに発生しましたが。極寒だったり大雪だったらもっと被害が拡大したはず・・・そう思うと文字通り背筋が凍る気分です。もちろんその場合は救出も時間がかかりますし、復旧も難しいはずです。今までの前例だけでなく、そのようなケースも考えて行かなければならないと思います。

これは別に北海道に限ったことではありません。新潟など北陸だって大雪との複合災害は気になります。四国などでは、地震と台風なんて組み合わせもあるかもしれません。関東大震災では台風が過ぎ去った後の強風のせいで火災が広がりましたが、台風中だったら火災は減って他の災害が増えたかもしれません(関東大震災の台風は関東を直撃していないけど)。

東京に置き換えると、東京で都市機能が麻痺するほどの地震は、明治維新以降で考えると、「明治東京地震(1894/6/20)」「大正関東地震(1923/9/1)」「東日本大震災(2011/3/11)」と驚くほど少なく、いずれも冬の直撃ではありません。夏の地震は夏の地震でやっかいで熱中症、水分、衛生面など特に注意が必要ですが、冬は寒さ対策など別な注意が必要です。意外と東京は大地震が少ないのです。

都市型大地震でいえば、「兵庫県南部地震(1995/1/17)」が有名です。しかし雪など複合要素はなく、気温は寒かったものの、逆に熱中症などにかかる心配はありませんでした。

災害が起こると、想定してなかった、などとコメンテーターや学者が繰り返しいいますが、被災者はそんなこと言っていられません。過去を紐解き、可能性を考え、自分である程度想定して対策を練らねばなりません。特に大都市東京では、本当に助けが来るか?どれくらいで来るか?は他の地域の地震を前例にしてはいけないほど巨大で想定はできませんからね。自分で何とかしなければならないと思います。

HOUSE-ST1の使いにくいところ、改善して欲しいところ

なまあずステーションユーザーより、聞いた中で確かにここはな、というところありますね。

・梁追加荷重が超絶使いにくい
 バルコニーの手すりとか入れるの面倒です。妻壁が比較的簡単なので、あんな感じにならないかしら??視覚的じゃないので計算書精査しないときちんと反映されているかわかりにくい。追加重量で皆さんやっているのかしら?それとも壁コマンドを荷重伝達を下層のみにして間仕切壁設定で、固定荷重をいじって強引に積載しているのかしら??

・梁入力が面倒・わかりにくい
 下階柱が見分けにくく、梁掛けがやりにくい。梁せいも手入力というわけのわからない仕様。WOOD-STでは簡単に選択できるのに(涙)。一番使うであろうコマンドが一番面倒という不思議な仕様。

・ダイアログの位置が不思議
 これは私から。柱や梁のダイアログの表示位置がおかしく、ノートパソコンなど画面が狭い場合は、ストレスがたまる。HOUSE-DOCのようにサブウインドウにならないかしら??サブウィンドウを自分の好きなようにカスタマイズできると助かります。たぶん3Dの軸組を必ず必要ってシーンは限られているはず・・・

・もうちょっと柔軟性が欲しい
 グレー本に忠実なのはいいけど、もう少し柔軟性が欲しい。グレー本適用外でも法規的、テクニック的に可能であれば、入れて欲しい。梁の上の柱の本数の制限とか、斜め梁の数の制限とか。

・見つけ面積入力しにくい
 初めてでアレ使いこなせたら、すごいと思う。慣れの問題ですけど。

・CAD下図を各階で固定できるようにして欲しい。
 階移動しながら入力するとものすごいストレス

・四号建物の壁量計算モードが欲しい
 やっぱり4号のほうが多いのだから、その程度付けて欲しい。DRA-CADにだってついているんだから。自分で工夫すればそんなに手間がないけど。面倒ならHOUSE-4号付属してほしい。

・品確法の出力が超絶悪い
 改善する予定はないのでしょうか?使う人がいないでしょうから問題ないのかも。耐震等級なら構造計算して出力した方がはるかに楽で安全ですし。

・CAD出力がお粗末
 せっかくいろんなCADに出力できるのだから、もう少し構造図で使えるものにして欲しいところ。

・金物図が見にくい
 これはこれで使いやすいのだから、一般的なソフトと同じように各階柱頭柱脚が出力できるモードが欲しい。

まあ、バージョンアップを重ね、実用性が高まってきたからこそ目立っているだけで、普通の新グレー本対応の形状の建物であれば大きな問題は少ないです。そうでない建物が多すぎるのが逆に問題なのかもしれません・・・。

コロニアルの屋根材の台風検討書にみる今回の台風21号

現在は構造計算が必要な木造住宅では屋根材の耐風性を検討しなければなりません。

木造住宅ではそもそも2階建てが圧倒的であり、構造計算するのは長期優良住宅や耐震等級を必要とする物、木造3階建て等に限られます。なので標準的な屋根の施工方法で施工している場合がほとんどかと思います。

その木造3階建て等で添付している屋根材の検討書で一番メジャーなクボタ松下のカラーベスト屋根の計算ツールで基準風速を入れて検討して見ました(検討はある条件下で木造2階建てを計算した場合です。あくまで一例です)。

まず東京地区で多い基準風速34m。最大の風圧力は1762N/m2です。カラーベスト標準施工の耐風性能値は2250N/m2で余裕があります。東京で34mの風が吹き荒れることはあまりないですので、まあ基準内に収まっているし「普通は」安心です。個人的にはあまり余裕がないな~と感じてしまいます。

40mとなると様相が変わってきます。棟端部でNGが出始めます。つまり標準施工だとそのレベル、ということになります。もっとも東京では・・・ですが、全国を見ればさすがに不安が残ります。カラーベストの補強方法では、補強工法<A><B>なるものもあり、この方法だと飛躍的に耐風性能がアップします。10m以下の場合、標準施工では2250N/m2なのに、補強工法<A>では5900N/m2です。これはかなり強いです。基準法での基準風速の最大は46m(棟端部は3225N/m2)なのですが、これでも余裕でクリア出来ます。

風に心配な場合は、あえて補強工法を選んでみるのも良いかもしれません。

 

大阪府北部地震の地震波

まだ地震名をどう書けばいいのかちょっとわかりませんが、6月18日午前7時58分に大阪府北部で発生した最大震度6弱の大きな地震の地震動の観測データを防災科学技術研究所が公開しました。特設サイトはこちら日経XTECH(日経ホームビルダー)の記事がわかりやすいです。今はこういうのは早いですね。以下日経の記事より。

マグニチュードは6.1と震度の割に小さい規模です。ただ震源が浅めで都市部に近かったこともあり震度・地震動とも比較的大きくなっているようです。逆断層型で震源分布は4km四方の広がりをもつようです。

同研究所の観測した中ではK-NET高槻の揺れが最も大きく最大加速度は806ガルを記録したそうです。これは熊本地震(最大1580ガル)の半分程度です。そして速度・加速度応答スペクトルは0.5秒以下の短周期成分が卓越しているので、剛性が低く耐震性が低めの古い木造住宅よりも、比較的新しい木造住宅のほうが共振しやすいかも?という可能性があります。揺れが熊本などよりも低く、短周期だったことが、建物の倒壊などが少なかった理由かもしれません。もっとも同じ地震でも地域によって揺れは大幅に違いますので、一概にはいえないのですが・・・。

宮崎県の霧島連山の硫黄山噴火

最近、日本は地震が多いと思いませんか?そして大噴火こそないものの、噴火も相次いでいます。だから危険!!という発言したいわけではなく、くだらないニュースに目を取られていないで、こちらも注目して欲しいというだけです。

今回の噴火はそれほど大きいわけでもなく、気象庁も噴火警戒レベルを2から3(入山規制)に引き上げたのみ。2月20日に噴火警戒レベルを2に上げるなど警戒レベルが上がっていた火山でした。

日本全体が地震や噴火の活動期のようです。そしてこちらの警戒通りにならないのも自然の摂理。予想ができないとはいえ、興味が薄れるのは危険です。

 

台湾地震に思う

台湾で6日に発生した地震はマグニチュード6.4ながら大きな被害がでました。人的被害はとてつもなく大きい、というほどではないですが、衝撃的なのはビルが傾いたり、低層部が押しつぶされている点。このような壊れ方は最近見なかったのでさすがに怖いです。これでは救助隊も中になかなか入れません。

一般に鉄筋コンクリート造や鉄骨造は強いとされています。耐震診断に行っても、木造家屋に住んでいる人はそう思っている人が多いようです。しかしながら建築物である以上、倒れることはあります。そしてその基準も木造と大差ないです。もちろん高層ビルなどはまた違う基準ですが。地震の周期によってはある程度高さが高い建物が壊れやすいこともあります。それは耐震技術が発達したと思われている日本でも同じです。また壊れたときの被害も大きい建物のほうが大きいですし、救出の難しさも今回を見たら相当難しいだろうなと感じます。

今回の地震でも写真はいろいろなことを物語っています。傾いた大きめのビルの近所には2階建ての古い住宅などもあり、それらは無傷のように見えること、意外と建物被害は多くないこと。毎回地震はパターンは違います。なので一辺倒に地震対策を語ることはできません。今回は火事が話題になっておりませんが、木造地域で火事が起こればまた違った印象を受けたかもしれません。

新しい情報はこれから入ってくると思いますが、一名でも無事な方が多ければと願っております。

草津白根山で噴火か?

23日午前10時5分ごろ、群馬県草津町の草津国際スキー場で雪崩がおきたそうです。噴火の影響ともいわれています。気象庁も噴火したもようとし、火口周辺警報を発表し噴火警戒レベルを「3」に引き上げたそうです(当初はレベル「2」に引き上げていた。)。

噴火にともない、同スキー場では、ゴンドラに乗っていたスキー客4人が噴石に当たって負傷したり、雪崩に巻き込まれ人がいたり(行方不明者も?)と、被害がでているようです。またレストハウスの屋根を噴石が突き破ったりもしているので、ちょっと怖いですね。噴火の詳しい状況は入ってきていませんが、大事にならないで欲しいです。

ミニ振動台の設計

以前からの計画を具現化すべく、案を練っています。

某イベントでストローハウスコンテストの司会をやっていて、やっぱり電動振動台は持っておいた方がいいな~と思っていました。ただモーター速度を速めて等間隔の波で実験しても面白くないかな~と思い実現化していませんでした。

現在計画しているのは一方向の波の速度を可変できるだけでなく周期も変更出来るタイプです。この上に二体の実験ミニハウスを載せて、偏心や周期などをわかりやすく解説出来るようにするものです。特に母屋下がりやオーバーハング、吹き抜けなどがわかりやすく揺れるように設計中です。

近年、建物強度が強くなった反面、変な形状の建物や構造的に何も考えていない建物が増えているので、一般の方も設計者も簡単に理解できるようなモデルを目指しています。

近年はカメラが小さく良くなって模型の撮影もかなり楽になりました。特にハイスピードカメラ系は安価なコンパクトデジカメでも搭載しているので揺れをスローモーション撮影できるので重宝しますね。

またサーモグラフィーを併用すると熱画像で、どこに力が・・・なんてことも表現できるようにもなりました。時代は進化したものです。

まあいつものように・・・計画頓挫ということもありますが(汗)、出来たら発表しますね。