ARCHITREND ZEROのwallstat連携 計算編

さて、先ほどのデータに梁・土台を適当に入力して計算して見ました。

wallstatのバージョンは3.3.9です。

今回は実験なので、同一サイズの梁を適当に入れてみました。

試計算を行ったら、実計算です。このソフトの2つの難関。1つはモデルを作るのが難しいこと、2つは計算が長いことです。この程度の部材数でも10分以上かかります。

今回はCore i5-7500 3.4GHz メモリ8GBと建築では普通のスペック(通常パソコンよりは高いスペック)で挑戦。ブログなどを書きながら計算させました。少なくともと、ボケーってしてディスプレイ前に座っているなんてできません!!

10分経過するとイライラです。電話応対、メール応対などを済ませながら過ごします・・・。

15分で計算終了です。

この程度で15分ですから、複雑な大作は・・・ということです(ごめんなさい梁を入れ直す前の画像なのでちょっと間違えています)。別パソコンを用意したいところです。もちろんきちんとアニメーションしてくれました。

このモデルは筋かいを極端な形で入れている実験モデルなのですが、どの筋かいに大きな力が働いているか?などわかりやすいです。普段気がつかないことも揺らしてみるとわかったりします。これが正解!!ということではないのですが、良い指標となります。本舗でも本格的に設計のために使っていこうと思っています。

 

 

ちょっと地震が騒がしくなってきたな・・・

最近、また地震が多くなったと思いませんか?

たぶん印象ですが、2月末からしばらくなかった震度五弱以上の地震が、6月20日の豊後水道、6月25日の長野県南部、7月1日の北海道、7月2日の熊本と、位置がバラバラなのに、各地で発生していることです。関連性はないのだと思いたいのですが若干不安になりますね。

不気味に東京は地震があまり発生していません。2015年の東京湾の地震がそこそこ強かったくらいでしょうか?地震への警戒心が減ってきていないか?ちょっと心配になりますね。東日本大震災のときに買った食料備蓄の期限が切れているものを、訪問時にみかけます。熊本地震で見直してくれれば良かったのですが。気がついたら点検してみましょう。

地震に強い建物で地震に備えるということ

職業上、家を建てたばかりの方やマンションにお住まいの方とも建物に関する会話が多いです。

そのなかで不安に覚えるのは、私の家は耐震等級3だから大丈夫、とか一流企業が建てたブランドマンションだから大丈夫、との声です。

もちろん、古い耐震性の低い建物より強いわけですし、個人的見解ですが、そのような建物が倒壊する確率は低いです。絶対はないとはいえ、不安に怯えて生活するよりよっぽど健全です。

でも心配なのは、果たして建物は大丈夫ですが、その他の対策をしなくてもいい、と勘違いしてるのでは??という点です。

仕事をしていれば、自宅にいない時間が多いです。学校に通っているお子さんもそうです。地震は来る時刻は指定できません。よって家から出ているときの対策もかなり重要です。いざというときの集合場所、伝達手段といった初歩的なことを忘れているのです。また備蓄などは耐震性の有無にかかわらず必要です。特に東京はすぐに水や食料が届かないと思っていたほうが確実です。マンションで備蓄がある、といっても長期には耐えられません。水道だってすぐに回復する保証はありません。エレベーターもしかりです。建物が大丈夫でも避難所へ、なんてこともあるかもしれません。

いたずらに怯える必要はありませんが、建物が安心、というだけで地震に安心なわけではありません。特に東京のような大都市は、東日本大震災が襲った東北沿岸とは勝手が違います。津波はこないかもしれませんが、他の脅威は確実に存在します。特に人口が多いので、備蓄が鍵となります。特に耐震性などに不安がない場合、忘れ去ってしまう可能性もありますので、十分に注意してほしいものです。

最近、また地震が多くなり東北や熊本だけとは思えません。備蓄にタイミングはありません。東日本大震災のとき準備したものは、賞味期限など過ぎてしまったものがほとんどだと思います。年末に入る今のタイミングでもう一度確認してみてはいかがでしょうか?

NHKスペシャル「あなたの家が危ない~熊本地震からの警告」

はい。日曜日満を持して見ました。まだ見ていない人は10月12日(水)の午前0時10分にも再放送がありますので録画してみてください。その価値があるかどうかは不明ですが。

熊本地震・・・といっておきながら、ほとんどが既知のお話です。もちろん熊本地震を前提に描かれているのですが。

テーマは非常に良かったと思うのですが、詰め込みすぎですね。戸建て、マンション、免震・・・たぶんどれか一つでも時間が足りないくらいのテーマでした。あのアニメーション(wallstat)、今回の内容に必要だったかな?と思います。欲張りすぎたのか?それとも規制がかかったのか?

そもそも耐震基準に関しては、戸建てでも4号建物といわれ壁量計算等ですます建物、長期優良住宅や性能評価を受け、耐震性に留意した建物、木造3階建てのような構造計算された建物とは異なりますし、マンションも同様です。なんか聞いていて頭が混乱しましたね。地域係数なんて4号建物では関係ないですし。

直下率に関しては、既出ですね。ただ例の物件の広い・・・というのは縦長ですし、図面左側のプラン次第だったよーな気がしました。直下率は大切ですが、それを補う構造設計を行えれば心配ないです。もちろん構造設計で補えないレベルは問題外だと思います。

マンション、免震に関しては、木造住宅の危険性だけに言及しなかったという点で非常に良い提起だと思います。木造だけ危険・・・のような風潮を起こしたい人はまだまだ多いようですから。地域係数の問題にするのは早計だと思いますが、マンションが安全・・・と思わせない事は必要だと思います。免震に関しても絶対ではない、ということがわかって良かったと思います。特に衝突による建物損傷は、あまりテレビ等で取り上げられていないのでわかりやすかったと思います。免震の危険性は他にもありますし。

どうも番組的にストーリーが単純で幅が狭いものの、現在の基準を守っていれば安全!という考えに警笛を、という点ではわかりやすかったと思います。内容的には突っ込みたいところたくさんありましたが、たぶんそういう人がみる番組ではなかったと思います。心配なのは番組から得た知識を悪用したり、知識不足で仕事に結びつける方々が増えてしまわないか・・・ということです。

今朝、朝礼でもこの番組について話し合いがありました。今後の社内基準の見直しが必要かどうか?も含めて更に議論していきたいと思います。

阿蘇山の噴火について

2016年10月8日午前1時46分頃(つまり深夜)、阿蘇山が噴火したと気象庁が発表しました。火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)も発表されています。1980年以来の第一火口での爆発的噴火で比較的規模が大きいようです。今年は熊本地震といい、豪雨といい、熊本は重なります。なんでこんなに・・・と思いますが自然の気まぐれは文句を言っても仕方がありません。地震と火山との関連も騒がれていますが関係があるとも関係がないともいえないでしょうね。被害が大きくならなければいいのですが。

東日本大震災の当時騒がれていたことに、M9クラスの巨大地震は巨大噴火を伴う、ということがありました。確かに噴火は多かったのですが、巨大噴火はありません。いまのところ。ちょっと嫌な記憶が頭の中に残り続けます。

果たして木造住宅の耐震基準は適正か?

熊本地震で新耐震だけでなく、耐震等級2の建物の倒壊があっただけに、各所で木造住宅の耐震基準について議論されています。

また熊本地震の調査結果がでてきたため、主観ではなく調査結果に基づいた議論も行われるようになりました。

9月12日には、熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会で第三回の報告書の配付資料が公開されました。

全172枚にも及ぶ物で、なかなか全部に目を通すことは難しいので気になるところピックアップ。

益城町中心部の調査結果は、1981年の新耐震以前、2000年の改正以前、それ以後の3つの建築年代に分類して被害を集計しています。

新耐震以前の倒壊・崩壊は27.9%、2000年以前は8.7%、それ以降は2.2%と今回も明確な結果が出ています。無被害は、それぞれ5.3%、20.3%、61.3%とこちらもかなりの差がでてきています。

老朽化などの問題もありますが、やはり旧耐震より新耐震、新耐震より2000年改正以降のほうがより良く、新耐震と2000年以降でも大幅な差が見られることに驚きます。

2000年の改正は、基礎、金物、バランスといった阪神大震災の教訓を織り込んだものでした。

倒壊した建物のうち筋交い端部の金物が不十分なものは調査して確認した68棟のうち、50棟も見られました。筋交い端部の接合方法に弱点があることはよく知られており、現在は筋交い金物を使って接合していましたが、昔は釘打ちなどでした。ちなみに2000年以降にかぎれば7棟のうち2棟が不十分であったそうです。サンプルが少ないとは言え、改正後も不十分な仕様で施工されていることがわかります。

同じく柱頭柱脚金物を確認した95棟のうち、接合金物が施工されているのは29棟であり、その中でも現行規定に合致すると思われるものは4棟でした。この4棟は2000年以降であり、それ以前は現行規定にほとんど満たないことになります(当たり前といえば当たり前ですが・・・)。ちなみに2000年以降でも3棟は規定に合致しておらず、こちらも改正後も不十分な仕様で施工されているものが多いようです。

そう考えると、現在の基準が悪い!と言い切れない部分があります。調査結果を見る限り、2000年以降の現行規定であっても、守られていない建物が非常に多いのです。

これらの結果を精査しながら国は基準の見直しをすると思いますが、我々設計者も設計の基準をどうするか?監理の方法をもう一度見直す良い機会なのかもしれません。

 

リアルタイム衛星測位による新しい地震予測への期待(講習会)

あの東京大学名誉教授の村井俊治先生による研修会です(ASDO・JSCA東京共催)。

6月15日ですが、6月10日頃まで申し込み可能なようです。

いうまでもなく、村井先生は地震予測で話題の方です。賛否両論ありますが、地震学者による地震予測がほとんど不可能という見解になりつつあるなか、別な分野で立場のある方(測量工学)の取り組みは素晴らしいと思います。今回の研修会も「期待」とあるように、まだまだこれからなのかもしれませんが、研究には様々なアプローチがあっていいはずです。構造設計的にも興味深い研究もしているので、興味のある方はぜひ行ってみてください。

活発な地震活動が続く熊本

すっかり熊本地震のニュースも下火になりますが、テレビを見ていると地震速報が依然として多く見られます。

実際余震は多いようで、相変わらず活発な活動をしていることがわかります。

家を壊すほどの大きな余震は今のところないようですが、これだけ続くと心配です。NHKの今朝のニュースによると、先月14日以降の地震の回数は合わせて1285回に達するそうです。

このような地震は過去に例がなく・・・というのは地震学者の常套句でもあります。あの一週間以内に・・・などという予測も今となっては当たったことあるかな~とか思ってしまいます。

過去の研究でわかることといえば、地震はある程度の周期で発生しやすくなる、程度なんでしょうね。そのほかは地域要因などが様々に入り組み実際単純な理論ではないのでしょう。それを一元的に予測や予知ができると前提にする考え方はたぶん駄目なのかもしれません。ただ長年の研究や観測点の設置などで、徐々にわかってきていることもあるのも事実です。自然は人間の考えを大きく凌駕する存在であることには変わりはありません。でもそれに挑んでいくことが人間には必要なんだな、と思います。

長周期地震動 初の「階級4」 熊本地震で

さすがにいろいろなことがあって、最初のほうに何があったか?忘れてしまいそうになる、今回の熊本地震。15日未明の余震で、長周期地震動の階級4が観測されたことは、忘れてはならない事実だと思います。階級4は最大の階級であり、2013年3月から試行的に観測情報の提供を開始してから初めてのことです。(2016年4月15日読売新聞夕刊より。以下同じ)

短期間しかこの測定をしていないにも関わらず、あっさり最上級の階級4が観測されたことは、実際に今までの地震でも同等の長周期地震動が観測されていたはずであり、今後も発生してくることを予測できると思います。何しろ、16日未明の本震でもなく、震度7を記録した最初の地震でもない、M6.4の地震でです。このクラスですと、比較的多く観測される大きめな地震なので・・・。さすがに怖いですね。

気象庁の青木元・地震津波監視課長によると「(震源の)場所の違いによって、長周期の揺れが少し大きくなったのではないか?」と推測しているそうです。また古村孝志東大地震研究所教授は、「海溝型の巨大地震と比べれば周期も異なり、今回は、長周期の揺れが被害の拡大にそれほどつながっていないだろう」と話しているそうです。

長周期地震動といえば、海溝型の巨大地震のイメージがありますが、そうでなくても発生することを示していると同時に、まだまだ長周期地震動を地震計などで危険度をきちんと測れていないことを示していると思います。実際比較的高い建物の被害も多いわけですが、それが長周期地震動の被害であるとしたなら・・・マンションに住みたくなくなりますね。一戸建てより安心、というのは幻想なのはわかっていましたが、更にリスクが高くなるとすれば・・・嫌な話しです。

熊本地震

熊本地震の被災者の皆様に心からお見舞い申し上げます。

おそらく、このような地震が熊本で起きると思っている人は少なかったはず。終わった後に、予想ができた!!という人は多いと思いますが。やはり地震予知は難しそうです。

それよりも、比較的大きな地震がこれだけたくさん発生することは本当に珍しいです。震度7を引き起こした地震が比較的浅くマグニチュードも弱かったのに、なぜこんなに地震が頻発するのか??とは疑問に思っていましたが・・・。

本震らしきM7.3という非常に大きな地震も発生しましたが、まだまだ予断は許しません。

これ以上被害が広がらないことを祈るのみです。