木造構造計算のAI化の波

すでに、10年くらい前からまことしやかに言われてきた木造構造計算のAI自動化が、昨年あたりから現実になりそうな感じがしてきました。

昨夏、住友林業の子会社、ホームエクスプレス構造設計が、ビルダーやプレカット工場向けの構造設計支援サービスを開始。住宅用CADのアーキトレンドで作成された意匠図データから、構造計算書、構造伏図、プレカットCAD連係データを自動作成するというもの。単純な形の建物ならこれで自動化でき最短3営業日だそうです。耐震等級3の性能確保に必要な最適部材を自動算出することも可能です。2023年12月期には、ビルダー300社、3000棟の提供を目標に掲げているそうです。4月15日に説明会もあるそうでいよいよ、という感じです。価格も、連携ソフトは10万円、初期設定で10万円と敷居が低く、1棟あたり18万円という価格も、既存の木造構造設計者にとっては驚異となりそうです。ベタ基礎も設計範囲に入っていることもポイントです。もっとも、責任範囲で「設計補助の業務(監理業務は含まない)」という部分がちょっと気になりますが、一気に普及しそうです。

他にも噂を聞くサービスもあります。まだ細かいところに手が届かないと思いますが、AIの進化は初期は遅いものの、加速化しますので油断はできません。木造構造設計者も、建売で棟数やって利益あげているだけのところは、ピンチに追いやられそうです。またビルダーも使っているCADなどで、明暗がわかれてくる可能性があります。

どちらにせよ、動向を注視しなければならない時代になったようです。