ビルトインガレージの直上に重いものは置かないように!

和歌山で震度5弱の地震が発生しました。あまり強い地震ではないですが都市部に近かったり震源が浅かったりすると被害がでることがありますおで要注意です。

さて、建物は弱いところが揺れやすく、壊れやすい。当たり前のようですが、意外とわかっていない方が多いようです。

職業柄、耐震補強済の建物を訪問するのですが、よく分かっていない方が補強を行っていて、

・意味のないところに金物補強
・建物の強い方に、更に補強
・根拠のない基礎だけ補強

など、技術者として?マークを付けたくなるものを良く見かけます。

さて、今回のテーマはビルトインガレージ。繰り返し警笛を鳴らしているので、理解してくれている方も増えているのですが、建物自体が変わらなくても耐震性が変わってくることがあります。

ビルトインガレージ側が弱い建物は、特に2階がリビングであり、3階まであることが多いです。その場合、2,3階に重量があるものを置くことがよくあるのですが、ビルトインガレージ直上に置くケースがよく見られます。

まあビルトインガレージがある時点で狭小住宅の確率が高いですし、物を置く場所に苦慮していることが多いので仕方がないのですが、上記の動画のように揺れ方が大きく変わることがあります。特にキッチン家具(冷蔵庫とか食器棚とか、もしくはキッチンそのもの)やピアノや本棚は重量があるので注意が必要です。これは梁や根太を大きくして対策をすれば良いのでは?と思うかもしれません。それは重量を支える意味ではOKですが、揺れに関しては十分ではありません。このように最初から上部に重量物を置く場合は、そちら側の1階の壁を強化すればよいのですが、ビルトインガレージで逆に弱くなっている・・・というケースが多いのです。

まあ、それでも対策をしている構造技術者もいるので、一概にはいえませんが、形状の不利は構造技術者の腕で挽回できるほど生やさしくなく、結局は建物の計画で決まってしまうことがほとんどです。ただ家具配置、重量物を上階に置かないことで緩和できることもありますね。今後そういったことも研究していこうと思っています。