耐力壁用の構造用合板のビスと釘

以前と異なり、在来木造の新築や耐震補強でCN釘が一般的に使えるようになった結果、高倍率の耐力壁を簡単に使えるようになりました。もちろん注意が必要で、引き抜き用の金物が大きくなったり、より施工精度を求められるようになったりします。

そのため、大臣認定取得したビスを利用するケースは減っていますが、リフォームなどでは留めつけが重要で、ビスのほうが効率的だったりします。なのにメーカーがあまり積極的でないのが気になります。

カネシンの場合、耐力壁ビスを販売しています。ピッチが150で3倍、ピッチが100で4.9倍です。大臣認定なので使い勝手が悪いですが、この倍率は悪くありません。しかも9mm合板でこの数値が出ますので嬉しいです。釘よりめり込みしにくいですしね。施工は釘のほうがやりやすいですが、しっかり留めつけたいときには良いかと。2分割でも使用できそうです。

山喜産業のGH5ビスも9mm合板対応です。カネシンより高い倍率を取得しておりピッチが150で3.6倍、100で5倍を取得しています。また認定仕様の間柱サイズを27×60mmとしたことで裏側を真壁和室にできるのもポイントです。1枚張りにしか対応していませんが新築なら特に問題はないでしょう。

釘はN釘の場合、増し打ちで倍率を変えることが出来ますが、構造計算が必要のため現実的ではありません。CN50で、3.7倍(大壁)が実現でき、しかも床勝ちなども可能になったこと、告示使用になったことで、非常に実用的で魅力的になりました。筋かいを併用すれば、こちらのほうがビスより便利です。ビスのほうが高倍率を1枚で可能としているのが悩ましいですね。逆に3倍程度ではビスを使用するケースは激減すると思います。

どうしても、釘は抜けやすいイメージが強いですが粘り強いです。耐力に余裕があれば、地震動でもそう簡単に抜けません。うまく筋かいをつっかえ棒代わりに使っていけば緩むケースも減るかと思います。何よりも大量に打ち込んでいますから、そのせん断耐力は侮れません。しかし場合によってはビスのほうが良いこともあるので、そのあたりもう少し勉強していきたいと思っています。