構造計算ソフトやCAD・BIMを複数持っている人は・・・

意外にも、高価な構造計算ソフトやCAD・BIMを複数持っている人は多いです。使い分け・・・という人も多いですが、意外にも手に馴染まなかったとか、使いこなせなかったという人が多いです。高価なものとはいえ、忙しい実務の中で訓練して使えるようにするため、意外と挫折者は多い物です。アーキトレンドのような比較的簡易なものを数百万かけてパソコンからプロッタまで買ったのにまったく使いこなせずインテリア化している人は多かったですね。かくいう私も買って置いて実践に投入出来なかったソフトは結構あります。また経営方針から泣く泣くサポートから外したソフトもあります。

私の場合は、

・GLOOBE 周囲で使う人がおらず、連携・実証が想定期間内に終わらなかったため3年程度で手放す。
・Strdesign kizukuri代替として導入したが、手数がかかり実戦に投入して利益を生むか疑問だったため手放す。
・2×4壁式 実戦導入はできたものの、取引先の都合などで実務投入数が少なく、ソフトの完成度が高まった頃にはすでに使わなくなっていた。メイン取引先がツーバイフォーから撤退したことが最大の原因。
・HOUSE-4号 使い勝手は悪くなかったがHOUSE-ST1で代替できた挙げ句、年会費がかかりながら何も進化しないので切った。
・HOUSE-省エネ バージョンが上がっても使い勝手や機能がほとんど変わらず、戸建て住宅の省エネ計算は手計算のほうが速くなってしまったので切る
・安心精密診断2014 単体での性能は悪くなかったが、これが出た頃には構造計算ソフトと耐震診断ソフトを併用して使い勝手が向上しており、投入機会がなくなってしまった。
・DRA-CAD(三次元) 三次元設計をしようと思って導入したが、SketchUPのほうが圧倒的にモデリングしやすかったため、ある程度三次元ができるようになったが手放した。なおLEのほうは、その過程で操作に慣れたため、変換が良いこと、図面チェックがしやすいことなどから、数年後から使用頻度が上がった。
・SS1 私の父が愛用していたが、私には使いこなせなかった(まだ意匠設計者だったし)。東京デンコーのACE許容を見て、こちらのほうが楽と考え乗換える。壁式の需要があがり壁麻呂とメーカーを揃えたかったこともある。
・Sein La Crea 私の会社の主要な一貫構造計算ソフト。利用者Gが独立し、本人が購入してしまうと、私には使えない代物となりサポートを打ち切る。ACE許容やビルディングエディタに慣れた私にとってあまり効率的ではなかったです。

そんな感じでかなり無駄なことをしてしまったようです。ただ使えないソフトをずっと訓練して・・・というのは効率が悪いです。ある程度やって使えなかったら次、くらいの割り切りは必要です。高い勉強料だったと思えば良いです。私の場合、Strdesignは当時グレー本の理解が浅かった私には良い学習材料になりましたし、2×4壁式があったおかげで2x4の設計の幅が広がりました。HOUSE-4号の使い勝手に苦労したおかげで手計算が速くなりました。GLOOBEのおかげでBIMがどういうものか?どう使いこなせば良いか?など理解できました。使いこなせなかった、元を取れなかったからといって何も得られなかったわけではありません。

また長年使っていたからといって、バージョンアップをしなくなったり、バージョンアップしても、代わり映えがしないようになったら整理するようにしています。やはりメーカーやプログラマとの信頼関係は大切です。お金を払ってバグ取りなど手伝う余力など今の時代にはないのです。何回もバージョンアップしても使えないようなソフトは、今後も期待はできないのです。

同じ内容でも複数の手段は残しています(例:HOUSE-ST1とKIZUKURI、JWWとDRA-CADなど)。こちらが問題なくてもメーカーが倒産したり、急にサポート打ち切りなんて事例は結構ありますからね・・・。