HOUSE-ST1 Ver7 ファーストインプレッション

HOUSE-ST1 Ver7が届き、さっそくインストールしたのでファーストインプレッションを書かせて頂きます。出荷開始されました。予約していたユーザーにも届き始めていると思います。

 

このブログでもお馴染みのHOUSE-ST1は木造構造計算ソフトです。以前は非常に使い勝手の良いシンプルな初心者向けの構造計算ソフトというイメージがありましたが、Ver6から本格的な機能が搭載され、独自の機能も多くなってきて、使い勝手はそのままに本格的な使用に耐えうるソフトに進化してきています。ユーザー数の増加がそれを証明しています。今回の目玉は中大規模木造への対応です。

サンプルの「木造2階建屋根トラス」はその新機能を多用した良いサンプルです。トラス、耐風火打ち、高倍率耐力壁、継ぎ手金物、アンカーボルト・・・実戦で使えるテクニックが入っています。

このサンプルは、「木造校舎の構造設計標準」に準じた設計手法の実現方法がきちんと含まれています。ぜひ同書を読みながら確認していってほしいです。

トラスは、新たにトラスコマンドが追加され、一般の梁のように入力できるので便利です。今のところ一種類のトラスしか入力できないのですが、スパン10m位のキングポストトラスが簡単に計算書を作れるのは大きな魅力です。気になったのは、梁もそうでしたけど、全長が入力後も見えないこと。マウスオーバーなどで全長くらい表示するか、プロパティで表示してほしいところです。こういう部分はHOUSE-DOCが秀逸です。

耐風火打ちは、火打ちコマンドを拡張したシンプルな構成です。使い勝手は良好で住宅などでも使っていきたくなります。

高倍率耐力壁は、今まで倍率上限が決められていてエラー処理も??だったのですが、数字で直接指定できます。もちろん部材で登録したほうが楽ですが、数字だと画面上に数字で表示されるのでかえって楽ですね。そのかわり・・・耐力壁とそうじゃない壁のラインがまったく見分けられなくなります。軸組図やパースやその数字でわかるので問題はないのですが・・・。この表示を応用して、HOUSE-DOCみたいに壁仕様が表示できたらな~と今さらながら思います。高倍率壁は根拠も仕様も求められるので、何か特記ができると楽です。

 

左側のアイコンがVer7。右はVer6。ちょっと見にくい。

通常の機能も細部にブラッシュアップしています。一般のユーザーからみると、こちらのほうが気になるのではないでしょうか??

改善点でパワーユーザーに大きいのは、部材リストなどの編集機能アップ。若干癖はありますが、コピー、切り取り、挿入などが手軽にできます。特にコピーした内容を元に編集したい場合便利です。

エラーの梁は検定比が表示されるのでどれくらい足りないかがわかりやすい

定評のある、エラー表示もパワーアップして、検定比を表示できるようなりました。目標サイズの表示とどっちがいいのか?迷いますが、個人的にはこの方向性で良いと思います。

基本データの部分も色々と手を加えられています。標準積載荷重の項目ができ、一般的な積載荷重を指定しておくことが可能になりました。

3D表示も手を加えられ、表示方法が柔軟になりました。

3D表示をいろいろずらせるので効果的なプレゼン・チェックができます。

軸組を選んで表示もできます。XY軸1つずつというのも可能です。火打ちが出てしまうのが残念。火打ちと筋かいが同じプロパティなのか?火打ちを消そうとすると筋かいも消えてしまう。う~ん。

まずは、短時間使って見ましたが、基本、Ver6の延長上にあるので、従来のユーザーはすぐに使いこなせるでしょう。その上で使い勝手が向上し、中大規模木造に対応したわけですから、バージョンアップは必須ですね。新規ユーザーには、引き続き初心者でも使いやすいように作られているので安心してお勧めできます。他の構造計算ソフトからの乗換は、kizukuriともstrdesignとも大幅に操作性は異なり、最初は戸惑うと思いますが、私のようになんとかなると思います(=経験者)。