HOUSE-DOCの新機能「手書き調査シートの自動読み取り」

2016年7月末に発売となったHOUSE-DOC Ver4。新バージョンとはいえ、実質、日本建築防災協会の評価更新バージョンです。マニュアルの変更がないことから、診断内容に差異はありません。しかしそれでは買ってもらえないとうことで新機能も搭載しています。その中でトップに位置するのが「手書き調査シートの自動読み取り」です。

HOUSE-DOCは従来より、良質の調査シートを印刷できます。もっとも使っていると自分でカスタマイズしたい!!という人もいると思います(=私)。非公式ではあるのですが、DRA-CADを使えば、用紙をカスタマイズできます(あの用紙はDRA-CAD形式です)。インストールフォルダにあるDRA-CADファイルを開けば種がわかりますね。変なマークを自社マークに変更など自由にできると思います。とじしろを入れるとか。

さて、肝心の自動読み取り機能のうち目玉の図面読み取りは正直使い物になりません。スペックから。

・等間隔のグリッドしか読み取れない→実質910グリッド等で均等のものしか読み取れない。455ピッチでとりあえずやって修正しますか??

・壁の種別に入力できない

・開口も指定できない

・左下から書かないグリッド名が・・・結局グリッド幅の問題もありグリッド名を振り直さなければならない。

とできないことずくしです。建物概要や一般診断の劣化度などは読み取れるんでしょうから、こちらは使えますね。でもはっきり言って自分で入力した方が早い・・・

そんな愚痴はともかくギミック的には面白いので早速試してみました。

scan-88 (Medium)クリックで拡大

はい。まず適当にペンや色や書き方を変えて、簡単な間取りを書いてみました。現場なのできれいに書けないはずなので、雑に書いています。丁寧だったら意味がありませんよね。そもそも。

読み取るのはスキャナ。今回はゼロックスの複合機です。

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そしてHOUSE-DOCを起動し調査シートの読み取りを起動します。読み取り結果は・・・

20160730090925クリックで拡大

はい。悲しい結果です。ボールペンなどで何回かなぞって・・・というのはなかなか認識しないようです。上の画像で赤くなっている部分が読み取れた部材です。

よく考えればわかることで、調査シートに書いたその他のメモに反応されては意味がないですからね。その点辛口に読み取るようになっているのかもしれません。

一番うまくいったのは赤のサインペンで書いた物。ちなみに色もほとんど関係ないようです。実際の調査シートには他の内容もいろいろ書いているわけでサインペンクラスでしか読み取れないのであれば、実質意味ないですね~。ギミック的に面白いのですが・・・。赤だけ読み取りとか何か工夫しないと誰も使わない機能になってしまいますねえ。

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はい。こんな感じで柱と無属性の壁が読み込めました!!!うまくいくとほっとしますが、うまくいかないとむかつきます・・・。

そんなこと言っていても他の耐震診断ソフトを常用せず、HOUSE-DOCを使ってしまうんだな。忙しい人間にとって、これほど高速に診断書を作れるソフトは他にないですからねえ。診断チェックも楽ですので、団体の診断書をたくさんチェックする方々にも好評です。新機能はもうちょっと頑張って欲しいですが、目立たないところは改良されていますし。

でも何かあっと驚く便利な新機能をユーザーは望んでいると思うので、今後も期待しています。