構造設計者が有罪?の波紋・・・東日本大震災での大型店スロープ崩落事故

日経アーキテクチュア3月2日の記事より

東日本大震災から5年。未だ復興とはほど遠いものの、被害地域を除けば原発が再稼働したり、オリンピックの話題が大きくなったりと、徐々にではありますが風化し始めたことに時の流れを感じる今日この頃。震災被害での裁判の判決が出ました。詳しくは上記記事をご覧ください。

東京都町田市の倉庫型量販店の立体駐車場のスロープが崩落した事故をめぐる判決で、業務上過失致死傷罪で構造設計(構造計算)を行った建築士に禁固8ヶ月、執行猶予2年の判決が言い渡され、被告は判決を不服として控訴したそうです。

刑事事件ですし確定もしていないので、なんともいえませんが地震による建物崩落で構造設計者に有罪判決が下るのは極めて異例です。朱鷺メッセの件を見てもこの手の裁判が非常に難しいものであることは伝わってきます。不起訴になった設計事務所がなぜ不起訴になったかもこちらには伝わってこず、設計ミスでもないと認定されているのに、構造計算のみを仕上げた構造設計者にだけ有罪・・・。見えない部分があるからかもしれませんが、非常に不可思議です。

罪に問われるかどうかの前に、情報の共有や打合せの大切さ、イレギュラーなやり方の危険さを改めて感じました。また耐震偽装事件のときと同じく1人にだけ・・・と感じてしまうのは疑り深すぎでしょうか?ただ耐震偽装事件と異なり、実際に人が亡くなっています。後生のためにも、きちんと情報公開して欲しいものです。