i-ARM評価版ファーストインプレッション

建築設計のBIMソフトの新作i-ARMの評価版が届いたので早速インストールしました。発売は今秋を予定しています。DRA-CADを作っている老舗ソフトウェア会社の新作ですので、期待している人も多いと思います。

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さて、ピボットEXPOで見ているのですが、少し進化しています。ただ製品版・・・としてはまだまだな感じです。ロードマップのようなものも入手しましたが、秋発売時点でも積み残しが残るようです。とはいっても、他社のBIMだって、初期バージョンは(以下略)なので、i-ARMが特殊なわけではありません。ただし、細かなロードマップがあることにより、このBIMの目指す方向性や、何を重視しているのか?がわかりやすく興味深いです。

付属のデータ(7階建てビル)を開くと、意外とキビキビした動作です。私の環境はCore i7-3770(3.4GHz)でメモリ16GB、SSD、Radeon R7 200と比較的高速の環境ですが、拡大縮小を含めストレスを感じません。同じパソコンにはGLOOBE2016やDRA-CAD、ARCHITREND ZEROも入っているのですが、それらに比べても機能実装が少ないとはいえ、キビキビ動きます。これを製品版でも維持できれば、素晴らしいと思います。ちなみに同じパソコンでVectorWorksやArchiCADも試供版で試してみたことがありますが、BIM系のソフトはデータ量が膨大なので、スピードが落ちがちです。果たしてデータ容量が大きくなったときどうなるか?が課題でしょうね。ちなみにサンプルは5MBありますから、ソコソコ大きなデータのようです。

拡大縮小などは、3D系ソフトを使ったことがある人なら戸惑わないでしょう。GLOOBEと異なり、グリッド変更がサポートウィンドウ内にあって、見えなくなる・・・といったこともなく(場所がもう少し選択できると楽ですが)、ストレスが溜まりません。ただこのソフトに移行する人は、JWWからも多いことを考えると、JWWの操作性を取り入れたDRA-CAD13のような配慮は必要だと思います。逆にDRA-CADの古い(新しいほうではない)操作性を踏襲しなかったことは評価できると思います。全体的に新しいユーザーインターフェイスで、DRA-CADと異なり、リボンメニューも洗練されております。特にリボンメニューのホームは考えられており、BIMというものを同社がどう捉えているのか?がわかります。

一方、未完成のソフトですから、画面廻りの作り込み不足は仕方がないのですが、オブジェクトプロパティやデータブラウザの挙動は、落第点であり、画面拡大縮小に応じて何らかの手を加えないと、かなりストレスが溜まります。この部分は各社味付けが違うと同時に、機能が同じでも快適さが大幅に変わる部分です。項目、配置などは問題ないので作り込んで欲しいところです。

入力作業は、チュートリアル(PDF)を元にやってみましたが、シンプルでいいですね。もっともCAD(特に2D)からの移行では、そこそこ慣れが必要だと思います。教育も含め普及には整備が必要でしょうね。

DRA-CADからのお馴染みのカスタムスナップですが、2Dだと満足ですが、3Dになると若干限界を感じます。複数選択をもう少しスムーズに切り替えられるか?カスタムスナップを複数持てるようにして欲しいこと、遠近感を利用したスナップなどを用意して欲しいな、と思います。スナップは一番利用する機能ですからね。

評価版ですが、概ねどういう方向に向かうかが理解できますし、入力方法がチュートリアルにより理解できるので、向き不向きはわかると思います。8月下旬には一般向けに評価版配布が始まる予定のようなので、興味のある方はぜひお試しいただければ、と思います。