木造建築士

昨日は、二級建築士試験(学科)。受験された方お疲れ様でした。私の取引先の息子さんも受験して無事に通りそうで良かったです。試験は受けてみないとわかりませんものね。といっても日頃の成果が出るのがほとんどですから、勉強していなければ落ちますし、勉強して理解度が上がっていれば受かりやすいのはいうまでもありません。

さて、私の事務所では二級受験はいなかったのですが、なんと「木造建築士」の受験者はいます。2級と木造の違いが分からない人(=私)も、一度試験問題を見てなんとなくですが理解できました。

基本的に専門学校出たりした場合、二級建築士を受験するそうです。それは受験者数ではっきりと現れており、H26年度では、2級の受験者数は20788人ですが、木造は492人です。ざっと1/40です。ただ、昔は大工さんが取る資格というイメージがありましたが、今では受験者数の約8割が24歳以下となっています。合格者の平均年齢でみれば、2級の29.1歳を大幅に下回る25歳。実務のみでの合格者割合は、2級が20.8%なのに対し、木造は10.9%。そして驚くべきは、職域別で学生・研究生の割合が、2級の場合13.3%なのに対し、79.5%と約8割とい大多数を占めることです。

できることの違いといえば、木造建築士は300平方メートルまでの木造2階建ての設計監理なのに対し、二級建築士は、RC造、S造もできますし(300平方メートル)、木造も1000平方メートルまでで3階建ても設計できます。木造も木造3階建てが多くなっている都内などでは、木造建築士では範囲が不足気味なのが理解出来ます。逆に二級建築士の要件でしか設計していない、建築士って意外に多くいると思います。特に地方では。一級持っていてもやっている分野は二級・・・ということも十分ありえます。難易度、学歴要件などを考えると二級建築士って一番合理的であり、木造建築士を選ぶ理由が少ないのも理解出来ます。

ただ、試験問題を見る限り、二級よりはかなり簡単です。特に製図はプランニングは必要ないので純粋な製図能力が問われます(二級はプランニングが必要)。また2級製図は木造が多いとはいえ、今年のように鉄筋コンクリート3階建てのような年もあります(個人的にはRCのほうが楽だと思います)。木造製図は、伏図が必要とはいえ、専門学校レベルの作図能力があれば、特に苦戦することはないです。そのため昨年の製図の合格率は71.9%と飛び抜けて良かったのも頷けます。

2級の総合合格率が20~25%程度です。木造は30~40%。やはり受かりやすいので、学生が受験する理由もわかりますね。ちなみに1級と木造は受験日が一緒です。準備期間が長く取れるのもメリットの一つです。2級はレベルが高い・・・と考えている人は木造建築士を受験してみるのも良いかもしれません。