木造3階建て簡易宿泊所の火事

またも痛ましい火事が起きました。川崎市の簡易宿泊所2棟が全焼しました。5名の方がなくなり行方不明者もいるかもしれません。

市は両施設が違法建築だった疑いが強いとみて、同市建築指導課や消防局は近く簡易宿泊所を調査するそうです。

まあ「疑い」じゃないと思います。消防の検査は受けていますが。ニュースによると1961年に築造されたときは、2階建てだったらしく後から?3階建てに増築、もしくは違法に3階建てにしてしまった可能性が高いようです。

耐火建築物(宿泊施設の3階建て)じゃないのは、建築士なら誰でも分かることですし、消防の検査もあったわけだから・・・ある意味温情なのか?わかっていても見逃していたのか?そこはわかりません。たぶんこの手の建物はまだまだあるはずです。

それよりも問題なのが、違法であれ何であれ、いくらなんでも火のまわり方が早すぎるのでは?ということです。改めて火の対策をしていない木造の怖さを思い知りました。3階建て云々の話ではないようです。初期消火ができる体制もスプリンクラーなど義務づけられている建物ではないのでついてなかったようです。もっとも安価に宿泊できるように・・・と考えられた設備ですので、改装なども必要最低限であっただろうな、と思います。

どうしても、何か改善するためには1つのことばかり気がかりになります。例えば地震が起きれば耐震性と。阪神淡路大震災を見るまでもなく、震災時は火災対策も重要です。しかし耐震診断を行い、補強案を作るに当たって、防火について言及する診断者はあまりいません。私も先日、必要な防火の性能がないことを指摘した木造3階建てがありましたが、その改善案はそれほど提案しなかった(これから提案しようと思います)です。やはり多角的に建築の専門家として指摘していかないと駄目だな、と感じます。