小学生がBIMに熱中!(ケンプラッツ記事より)

イエイリ建築IT戦略 小学生がBIMに熱中!設計事務所の社長が特別授業

この記事にはBIMの、特殊な事情が垣間見えます。いくら便利であり、いくら操作性が良くなったところで、なかなか普及しない・・・。

私は親が建築士でした。親の職場には物心がついたころからいたので、小学生に上がる頃にはドラフターである程度の作図ができるようになっていたし、中学生に上がるころにはCADというものを目の当たりにしていました。

国内初(メーカーHPより)のパソコンによる建築CADシステムである「まどりくん」を見たときに、コンピュータは凄いな~とおもったものです。その後MS-DOS版のアーキトレンド11も、今後の設計を・・・という点で夢のシステムだと思いました。

文系出身の私が、現在設計事務所の社長をやっていられるのも、こういう下地があるからです。そしてまだ高価だったCADをどんどん導入していた父の姿を見ていた記憶は現在も役に立っています。

そのためCADを使う事にまったく抵抗がなかったし、図面を見ることも同様でした。意味はわからなかったけど。アーキトレンドの代名詞である「自動立ち上げ」も慣れっこになっていました。

こうした下地があれば、使うときの障壁が少ないのです。

しかしBIMはどうでしょう?CADなどの概念がつきすぎたプロの建築士にとっては、参入の障壁があまりに大きいのです。難しいとかそういう問題ではなく。

そしてそれらの障壁がない、小学生は記事のように抵抗なく入っていきます。この記事にそのヒントがあります。そういう抵抗がない世代がこの業界にどんどん入ってくるまでBIMの本当の意味での定着はないかもしれません。

日本の建築CADが普及したことは、当然オートデスクなどのメーカーの力も大きかったですが、Jw_cadなどのフリーのCADの文化も非常に大きかったです。当時の非力なコンピュータを仕事で使えるようにした先人達の努力と足跡に尊敬の念を感じます。私もJw_cadの登場は学生の頃でしたが衝撃を覚えました。

そんなわけで、学生のうちからBIMに親しむこと、そして熱中すること、そういう環境を作ることが大切だと思います。そして人材不足なのですから、小学生のうちに、こっちの世界に興味をもってもらうこと。これも大切かと思います。この特別授業は非常に興味深く、今後も取り組んでいって欲しいですし、他の方々も是非取り組んでいただけたら、と思います。