後付けホールダウン金物「かぞくまもる」

日本語の特徴的な商品名でお馴染みのエイムより、後付けホールダウン金物「かぞくまもる」が発売されています。後付けホールダウン金物は、悪質リフォーム会社や知識のない施工店のせいで、悪評が高いのですが、商品自体の価値は別なところにあります。

きちんとした設計で、きちんと施工されればそれなりに効果が発揮できると思いますが、売る方の戦略などもあり、なかなか正確な効果が伝わりにくいのも事実です。

「かぞくまもる」の場合、引抜き体力は4.5トンを実証しているようです。これは市販の金物の45kNに相当するので、実際この性能が出るなら(後付けでは基礎の強度が必要なので金物自体が大丈夫でも基礎がもたない可能性が高い)非常に有用です。

従来の外から付けられる施工のしやすさを維持しつつ、緩衝材をいれ衝撃をコントロールできるようになっているのがポイントです。うまく稼働できるか?がポイントでしょう。

しかしながらネーミングで誤解を与えそうで怖いです。「かぞくまもる」というネーミングで、いかにも地震対策の決定版みたいな印象をうけます。特に災害時の倒壊防止の基本は足下から(確かにその通りです)といっていますが、壁が少なく地震に対抗できない建物にこのような高性能な金物だけを取り付けても無意味です。柱が引き抜けなくても倒壊してしまいますから。やはりある程度強力な耐力壁と基礎を組み合わせてこそ威力を発揮すると思われます。なので基礎の補強(もしくはこの金物に耐えられる強度の検査)やこの金物が本当に必要な箇所なのか?補強設計と照らし合わせて使用を検討する必要があります。

無意味に外付けホールダウン金物がついている建物をたくさん見てきました。高額な金額を払った割に効果がないのではもったいないです。施工者も診断者も、つけてもらう側のお客様も、ちょっと勉強が必要な金物ですね。効果的に使いたいものです。