HOUSE-ST1 Ver6の新機能 その5 個別断面計算機能の搭載

HOUSE-ST1は、図面を入力して、それを計算するという一貫構造計算に近い形のソフトです。しかしながら、どんな一貫構造計算でも、入力できない形はあります。そうすると途端に難易度が高くなって諦めてしまう人が多いです。これは悲しいことです。そしてちょっとの工夫でできたりします。

HOUSE-ST1は、そのちょっとの工夫がしにくいソフトでした。簡単ということと、機能がシンプルということで、逆に言えば出来ることが少ないソフトでした。まあ工夫次第でなんとでもなることも事実なのですが。

Ver6の新機能で、個別断面計算機能があります。何の魅力も感じないと言う方は、構造的センスがありません。この機能は、HOUSE-ST1に配置した部材以外(ここが重要!)に、個別に計算して出力する機能です。どのように搭載しているか不明ですが、説明を見る限り、二次部材計算のように個別に計算できる汎用性を持たせているようです。例えば、配置で入力した部材の条件を変えて検討してみたり、品確法の基礎や横架材のチェック、一貫でモデル化しにくい部分の個別計算など可能性が広がります。本来なら独立して提供すべき機能ですが、あえてHOUSE-ST1に搭載してきたところに意味がありますし、非常に楽しみな機能の1つです。

ここまで5回に分けて新機能を紹介してきました。もちろん他の新機能もありますが、全般的にマーケティング重視というより、実務者に必要な機能をVer5の反省から、一個一個見直して改良している感じがします。本来ならVer5でやってほしかった部分ですし、販売や営業的視点から見ればもう少し派手で売れる機能を搭載して欲しかった、ということもあると思います。Ver5が一般受けする機能を多数搭載し非常に魅力的に映った反面、期待倒れの部分が多数見受けられたわけで、今回のVer6の取り組みは評価してもいいですし、Ver5で??マークを付けた設計者も使ってみる価値はあると思います。

他社のソフトに比べて劣る部分といえば、ペントハウスの対応、金物工法などのマスタ類の整備、構造図に使いやすいCAD出力の整備など、まだ残っている部分はありますが、それぞれ工夫次第でなんとかなる部分です。意外にも高機能な他社のソフトも積み残しが多いので、使ってみて!!ということはよくあるのです。ホームページなどに多機能ぶりをアピールしているソフトは、意外と書いていないことに関しては駄目だったり、機能が名前倒れだったりすることがありがっかりさせられます(HOUSE-ST1もVer5はそのような機能がありました)。現在新機能でどのような建物が設計可能か?他社に比べてどうなのか?を検証しています。この結果も後日お知らせしようと思います。