HOUSE-ST1の歴史

現在書いている原稿で、HOUSE-ST1の機能の変遷をまとめているのですが、結構変化があったのですね。私が関わるようになってのはVer3からです。なまあずショップで構造システムのソフトウェアを扱うようになったので自然に・・・ということでした。当初はあまり興味もなかったのですが(昔の日記を見ていると感じます)、次第にその魅力と駄目な部分(・・・)に引き寄せられていきました。

Ver3は歴史的な変化があったようで(Ver2は知りません)、2006年末に発売されています。この前年に耐震偽装事件が発生し、その後確認申請がおりにくくなったり、法改正の動きが活発化しはじめてきたころです。HOUSE-St1も現在のように有名ではなく、木造構造計算といえばkizukuriが圧倒的なシェアを持っており、それを高機能だが扱いにくいと言われていたStrdesignが追っている感じでした。kizukuriも新計算法(グレー本)を搭載していましたが、残念ながら使いこなしている人は少なく、青本と呼ばれる旧計算方法を利用する人が圧倒的だった頃です。私自身もこの頃は青本を使う事がまだありましたね。HOUSE-ST1はグレー本に対応していましたが、機能的にはまだまだでした。しかしこのVer3で、現在のHOUSE-ST1の特徴ともいえる、3D表示、軸組図から柱や梁を選択して編集することが可能になるなど、初心者に向いた新しい形を築き上げていました。現在利用している人もこのあたりの機能を魅力と感じて購入した方も多いのではないでしょうか??

次のVer3.5は2007年末に発売。微妙なバージョン名でもわかるように、計算法の変更ではなく耐震偽装事件を受けた建築基準法改正に伴うもので、構造計算概要書を搭載しました。HOUSE-ST1にとって幸運だったのはまだVer3が発売されて間もない時期だったにも関わらず、宣伝できる機会も多く、その優れたユーザーインターフェイスが注目を集め、飛躍的に売れることになります。なまあずショップでもオリジナルマニュアルを作成、セット販売を開始し、数多く出荷したバージョンです。偽装事件を受け、構造計算を始めようという方に、価格的にもレベル的にも適したソフトだったと思います。

次のVer4は2009年夏。建築基準法ではなく、新計算法の発表(木造軸組工法住宅の許容応力度設計2008年版)によるものです。旧グレー本に比べ計算が易しくなり、適用できる住宅も増えました。迅速な対応で発売されました。計算方法の変更がメインで機能的なアップはわずかで、ある程度構造計算をやりこんだユーザーには不満が残る内容でした。しかしながら初心者が導入するのに適した構造計算という地位を確立し、非常に良く売れたそうです。

Ver5は、2011年夏に発売。Ver3.5、4と時代の流れによって発生したバージョンが続きましたが、Ver5は珍しく無風の時期。そのため恐ろしいほどの機能アップを図りました。まずリボンメニューに対応しユーザーインターフェイスに手を付けました。kizukuriが不可能な斜め方向の壁や梁の入力に対応したり、見つけ面積をCAD入力で出す機能、計算書の省略機能など非常に魅力的な機能を搭載しました。その反面、各機能、ユーザーインターフェイスのすりあわせが良くなく、Ver4までの快適さが減ってしまった感があります。

で、もうすぐ発売のVer6はどうなるんでしょうか??期待して待ちましょう♪