適切な構造を選ぶということ

夏休みを活かして、群馬・栃木を旅行してきました。いろいろ考えさせられる有意義な旅でした。リフレッシュできるかな??と思ったのですが、ちょっとモヤモヤが晴れず、今日は一日仕事&資料作成で引きこもり状態。

さて、見学した公共施設のなかに、気合いの入った大型木造建築物があったのです。デザイン的にも斬新で、木を表したこの手の建物はあまり見たことがなかったので、じっくり見ました。

しかし期待とは裏腹に、この建物が木造に向かないということに気がつきました。設計者の選択ミスでしょうね。私はこれと似た症状の建物を新潟で見ました。そこは補修がきかなくて、まだ新しめの施設にも関わらず廃館になったのです。水回りで木造を使う場合は、最新の注意と、もし傷んだ場合の補修方法を予め考えておく必要があると思います。構造計算で大丈夫だからといって、ボルト部分に雨がたくさん当たるような形状は避けるべきで・・・。

その建物は軒が大きく出て内部的に雨が当たらないはずなのですが、梁の部分には雨が当たりやすく、比較的新しいにも関わらずと長期的に心配です。もちろん部材は十分に大きく、安全性は考えているようには見えるのですが。そしてデッキの足下も木を使っていて、中には腐ってぼさぼさになっている箇所もありました。まあ修繕計画をきちんと考えて、点検もしているみたいなのですが・・・見落としなども当然あるわけなので、できれば避けたい形状・構造選択です。

建物は長期間安全に立ち続けなければなりません。短期的に地震に安全!ということを追求するだけでなく、長期的に安心して使い続けられるように設計する必要があります。我々も気をつけなければ、と感じます。