テックワンP3の施工性

今回、Guwuで初めてテックワンP3を利用したのですが、先週無事に上棟しました。金物工法の良さを改めて感じましたが、他の金物工法に比べて決定的な優位性は感じられませんでした。逆に他の金物工法の施工経験や設計経験があれば、苦もなく施工できると思います。今回はSE工法の経験のある棟梁や施工会社の方々と一緒にやったので、特に大きなトラブルもありませんでした。現場指示はこちらでしなくても大丈夫だったので、上からずっと眺めていました。パラパラ写真にしてまとめた動画をyoutubeに上げています。

それでも在来工法だけしかやったことがない施工店だと結構苦労すると思います。アンカーボルトの位置、土台・大引きとアンカーボルトの干渉、施工手順、ドリフトピンの打ち方、etc・・・写真やビデオを多く撮りましたので、現在検証中です。

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SE工法に比べてピン数は多いものの、細いので施工はかなりやりやすかったと聞きました。数か施工性か?というところでしょうか?またクレーンで部材を運搬して空中で取り付けを簡略化していたので今回は良かったのですが、敷地が狭かったり人手だけでやろうと思うとかなり苦労します。柱は簡単に自立しますが、今回は階高が異常に高いの心配していましたが、こちらも自立して施工は可能でした。今回ホールダウンは一部に汎用のものを使いました。金物工法では意外な方法ですが、平屋程度ですとこれは悪く無い選択です。元々数も多くありませんし、設計に無理がないからです。2階桁を取り付けた後、1階桁を・・・というのは避けた方がいいかもしれません。出来そうですがスペースなど考えてからやらないと無駄な手間が増えそうです。ピンの入れ忘れなどのチェック方法も課題です。

 

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同日中に屋根下地も作りました。今回はLIXILのダントツルーフパネルを使ったのですが、こちらは施工性がイマイチ。だけど短時間で屋根下地と断熱材が同時に施工できるんだから、多少の問題は・・・と感じました。実際施工している職人さん達の話を聞いていると評価は二分していました。今回、この施工が初めての方が多かったこともあるので、経験積めば問題なさそうです。それよりも短時間(午後の数時間)で施工が完了したことに驚いていました。そして翌日雨が降ったのですが、まだルーフィングなどなくても雨漏り一箇所もなし!意外で現場からも驚きの声が聞こえてきました。この屋根のおかげで上棟式も屋根付きで行うことができました。途方もなく高額(今回使ったのは140のほう!)。また棟梁より、この灼熱下でも小屋裏での作業がそれほど厳しくなかったということを聞きました。性能も予想通りでていそうで嬉しい限りです。後日サーモグラフィーでチェックしてみます。

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今回、目玉の1つであるテックワンP3プラスのトラスも事前に組んでクレーンでつり上げて取り付ける・・・という非常に短時間で出来そうな工程、しかも3本だったので特に施工で面倒なことはありませんでした。注意点はあるものの、こちらも苦戦せずに出来そうです。今後いろいろな架構にチャレンジしていくのに心配事がまた1つ消えました。

ここまで、総じて大きなトラブルもなく、良かったです。梅雨明けの灼熱の太陽下で強行軍で作業をしてくださった皆様に本当に感謝しております。もっともこのような時期での作業は本来避けるべきで反省材料でもあります。施工からのフィードバックで今後、さらに施工性を上げるにはどうすればいいいか?土地などの状況が悪い場合は?など検証すべき点も多くあります。何しろ今回は敷地の条件が抜群でしたからね。このような条件下での仕事は滅多にありませんから。構造的にも、シンプルに作りましたが、もっと良い方法はないか?もう少し模索しています。テックワンP3プラスという先進的な金物を活かすためにも他の部分の架構は重要です。社内でも検討していこうと思います。