木造でのビスの利用

ビスは釘に比べしっかり留めつけられるメリットがあります。しかしデメリットも多いです。

木造の耐力壁の場合、N50などの釘を使いますが、数年前まで、大工さんがビスのほうが効く!と勝手にビスで打ち付けていたことがありまして、頭が痛かったのですがさすがに最近はないですね。

通常のビスの場合、地震力を受けた場合、粘りがなく簡単に折れてしまったり、粘りがないので合板や柱を痛めてしまったり、あまり良いことがありません。それでも改良されて、カネシンの耐力壁ビスなどは、特殊な焼き入れによってビスに粘りを与えたり、フランジによってバリやささくれを押さえたりした商品も出てきています。確かに釘は抜けやすいので、若干の抵抗がある釘以上、ビス未満の商品が欲しいところです。

といっても、金物では既に幅広くビスが使われています。作業効率も上がっていますし。壁だけがビスを使わない・・・というのも確かに変です。釘の保持力が長期にわたって効き続けるか??というのも案外わからないものです。何しろ施工にバラツキがあるもので。

施工ミスや、劣化があっても使い続けることができ、性能を維持出来ることが望まれます。耐震の安全性についても複数の手段で安全をできるだけ確保する、という設計方法が必要だと思います。高倍率耐力壁だけに頼るのは怖いです。それだけ施工精度が求められますからね。また強度の違う耐力壁の併用も、そのまま加算していいのか?疑問です。

日本建築学会から「木質系耐力壁形式構造に関するQ&A」という本が発売されています。耐力壁について比較的平易に、いろんな方が疑問に思っていることを回答してくれています。一度目を通してみることをお勧めします。