HOUSE-ST1 アップデート(5.0.2.4)

そろそろVer6の話も出てきそうな予感はするのですが、久々のアップデートです。といっても細かなバグフィックスがほとんどです。

Ver5は機能的に完成度が高くなった反面、操作性はどん底に落とされ、細かい部分が放置されたある意味残念なバージョンで終わりそうです。Ver5が発売されたときの期待度から考えると、その落差が思いっきり大きいです。そのことは販売でも現れており、終盤まで売れ続けたVer4に対し、終盤は思ったより売れなかったです。

ユーザーインターフェイスの部分でリボンメニューを採用した、他のあらゆるソフトに比べて、最下位に位置するぐらい操作性が悪かったのが悪印象の理由だと思います(あくまでリボンメニューに絞っています)。ほぼ似たインターフェイスのHOUSE-DOCが順当に進化を遂げたのと正反対です。ユーザーに一番不評だったのが、基本データのタブ。従来のVer4ではダイアログ内で、kizukuriのように設定の行き来ができたので手間がかからなかったのに対し、Ver5はリボンメニューで各設定が独立しました。これはこれで良いのですが、「建物概要」のダイアログから「荷重条件」などのダイアログに閉じてから移行せねばならず、非常に面倒でした。せっかくのリボンメニューの手軽さを自らつぶしてしまった格好です。HOUSE-ST1はダイアログが似合わないソフトなので、HOUSE-DOCのようにサブウィンドウのほうで、設定画面が切り替わる仕様のほうが向いていると思います。ちなみにHOUSE-DOCはほとんどが右側のダイアログで設定できるので入力中も思考の中断がないし、図面が常に画面に出ているので非常に便利です。もっとも一部無意味なダイアログが表示されて辟易させられますが・・・。あとST1は、屋根入力、見付入力が特殊になっており、これを独立したタブとしたのはいいのですが、どうも並び順が良くなかったらしく、入力中戸惑うことが多かったです。ユーザーはわかっているのに失敗を繰り返すことから、ちょっと改善が必要そうです。

DRA-CADもそうだったのですが、ユーザーインターフェイスは非常に重要です。DRA-CADの場合はカスタマイズ性が強いので、まだ大丈夫な部分があるのですが、HOUSE-ST1にはカスタマイズの余地がありません。ショートカットもほぼないに等しく、再計算もわざわざクリックしなければなりません。他のソフトみたいにF5で計算とか割り付けてくれたり、カスタマイズできるとずいぶん便利なのですが(DRAはカスタマイズができるので大丈夫♪)。

他にも壁倍率が画面に表示されないのでせっかくグラフィカルなのに一目でわからないとか、HOUSE-DOCのように重心がグラフィカルにわからないとか、せっかくのサブウィンドウの軸組やパースも準耐力壁や垂れ壁表記などができずに宝の持ち腐れです。

一方、機能面でライバルに肉薄し、上級者でも実務である程度使えるようになってきたのは明るい方向でした。しかし思ったより改善が進まなかったのも事実で、Ver6への課題が残る結果となりました。機能的には金物工法への対応、CAD変換の一層の充実化、ペントハウスへの対応、3DのCADへの転送、プレカットとの連携、タブレットへの対応など、まだまだ充実すべき点は残っています。

ライバルソフトが停滞している時期だったので余計悔やまれます。そうしているうちに、新興勢力がパワーアップしているので、HOUSE-DOCのときのように遅れをとらなければ、と感じます。