巨大地震の前後と関係(関東大震災まで)

一部の地震通と呼ばれる人たちは、大地震のあとに大きな地震が多いとかいっています。実際過去のデータを見れば、確かなようです。東日本大震災ほどの巨大地震であれば、最近の日本の地震の規模は非常に小さいものばかりです。なので心配する人が多いのも分かるのですが・・・。

比較的新しい時代で見れば、1854年の安政東海地震でしょう。いうまでもなく地震史上最後の東海地震です。周期説の根拠ともなっている地震ですが、研究対象でありながらひたすら根拠を崩し続けています。ちなみにこの半年前、安政伊賀地震が発生、この地震で1500人以上がなくなっています。安政東海地震の翌日には安政南海地震が発生。こちらも非常に大きな被害を残しました。

さて、その翌年は、地域を変え、安政江戸地震(M6.9)で下町を中心に4000人以上が亡くなりました。さらに翌年安政の八戸地震という津波を伴う大地震が発生しています。そしてその2年後安政の飛越地震が発生しました。このように死者がでる地震が立て続けにおこるのです。ちなみに距離が離れているじゃないか!と言う人がいるかもしれませんが、地震学上は近所のようです。因果関係はともかく、トリガーになった可能性は否定できません。

その後の巨大地震といえば、1891年の濃尾地震。言わずと知れた史上最大と言われる内陸地震です。死者は7000人以上で大断層を生じたものです。

そして1896年の明治三陸地震。地震の被害はなかったが津波で死者2万人以上の大被害がありました。同じ年に陸羽地震という東北で死者を出した大地震が発生。東北地方内陸部で発生した最大規模の地震です。翌年には宮城県沖地震、三陸南部沖地震、日本海中部地震というM7級巨大地震が頻発しました。1899年には紀和地震(三重県南部)、日向灘地震が発生しています。そして1900年には宮城県北部地震。1901年には青森県東方沖地震。1902年には青森県東部地震。一部の例外を除き東北地方を中心に大地震が頻発しました。

1904年には種子島南東沖地震、1905年の明治芸予地震により、広島や愛媛といった珍しい地域に巨大地震が発生。1909年には宮崎県南部地震。全体的に地震が多かった時期ですが、西日本にも巨大地震が頻発した時期でした。1911年には沖縄、与那国、熊本と巨大地震が頻発。特に奄美大島近海の喜界島地震はM8クラスと巨大でした。1914年は言わずと知れた桜島地震。桜島の噴火中の地震で九州内陸部では最大級の地震。この噴火で大隅半島と桜島が陸続きとなります。このあとも奄美大島・石垣島・種子島で地震が頻発します。その後少なくなり1921年の石垣島南方沖、1922年の島原地震と続きます。

1909年 房総半島沖地震。これはM6クラスの地震が頻発しました。同じ年は姉川地震。姉川河口の湖底が数十メートル深くなりました。家屋の全壊率が高かったです。

1914年は秋田県南部地震。明治三陸地震以降の東北の大地震の数は異常であり、このころもまだ発生していました。1915年は三陸南部沖地震。

1916年には、地震が少なかった関西で、兵庫県南東部地震が発生。神戸付近の直下地震でした。

1918年あたりから関東地方に地震の発生域は移っていきます。1918年の択捉島沖地震はM8クラスの巨大地震で大津波が発生しました。同じ年に長野大町地震、1919年は十勝沖、茨城県沖、1920年は択捉島南東沖、福島県浜通。

1921年は、茨城県南部の龍ケ崎地震。1922年には東京湾で浦賀水道地震、と関東地方で比較的大きな地震が頻発します。1923年は千葉県東方沖、などM6クラスが頻発、そして9月1日に関東大震災を迎えます。

というわけで、関東大震災までざっくりと説明しましたが、その間に巨大地震が非常に頻発したことがわかると思います。濃尾地震は内陸地震の最大、桜島地震は、九州内陸部最大級ですからある意味特殊なのかもしれません。時期的なグループとしては1854年の安政東海・東南海地震を中心とした地震、1896年の明治三陸地震を中心とした東北地方の地震、1911年の喜界島、1914年の桜島地震・噴火を中心とした地震、1923年の関東大震災を中心とした地震と分けることができそうです。東北、東海、九州、関東と日本のほとんどを含む地域に発生しているわけです。たまたまかもしれませんが、その前後に大きな地震が頻発している時期があります。これらを見ると、東日本大震災の余震の規模があまりにも小さいことに疑問を持つ方が多いのも理解できると思います。

今が、その時代の再来の周期なのか??私にはわかりません。ただ似ているのは、桜島が大きな噴火をしていること。直前の大地震が東北地方の地震であること。まあそれくらいしかないのですけどね。そもそも科学的な時代に周期説をそのまま信じるというのはどうか・・・と思いますが、傾向はわかるかもしれません。