天文を古くからやっていると、一番大きな恒星は、ぎょしゃ座のイプシロン(伴星だったっけ??)と覚えたような気がしますが、あれは星ではなく・・・とかまだまだ解明されておりません。
現在では、さいだん座のW26(1998年観測)が一番大きいとされています。1万6000光年とそれなりに遠いのですが、直径は太陽の約3000倍だとか。赤色超巨星に分類されているが、上記記事で紹介されている論文では、W26は不安定化し、外側の層が流出していることがわかったそうです。これはこの星の寿命が近づいていることを示しているそうです。
さて、思い返せば、オリオン座の有名な一等星「ベテルギウス」もこの手の話がありましたね。ベテルギウスは、地球に近く、みかけの視直径では太陽以外の恒星でもっとも大きいです(W26ははるか遠方ですから)。しかも不安定で超新星爆発の可能性があり、地球への影響も予測されています。
天文の数字や時間の経過は、巨大過ぎて実感できません。ただそのようなスケールで物事を考えてみるのも面白いです。狭い地球の小さな島国の・・・小さなところで汗かいて働いている!!わけですからね。