
取り扱うのはアメリカ望遠鏡メーカーの老舗(現在は中国♪)セレストロンのTravelScope50です。導入理由は、地上観察も可能な45度正立プリズムがついていること、軽量でリュックと三脚がついていて、すぐに持ち運べて見ることができることです。ちなみに英語のプラネタリウムソフトも付いています。他の販売店が書かないのは何故でしょう??なかなか優秀なパッケージです。
対物レンズは50mmのアクロマートレンズ(貼り合わせが見える(汗;))、焦点距離は360mmなのでF7.2です。理論上、この口径でも強力な色収差は発生します。コーティングもモノコートですが、まあ十分そうです。筒内の処理は遮光が・・・とか言うレベルではないと思います。設計ミス??と思われる遮光環ですが、案外迷光が少ないです。結果オーライな設計です。何よりも非常に軽量です。
一通りチェックしましたが、とりあえず使えるようです。特徴としてスリーブが細いのですが、付属接眼レンズはアメリカンサイズ。よってアダプターが必要になります(汗)。アダプターは付属していますが、ピントが合うか??です。もっとも45度正立プリズムを使う前提で作られているので心配無用です。しかも45度正立プリズムは接眼部が始めからサイズアップしているので、まあ便利。こんな商品あるんですねえ(素直に感動)
接眼レンズは、珍しいハイゲンス(H)。このクラスの屈折には十分な性能でしょう。でもこんなチープな商品は見たことがありません。軽いというか・・・。8mmと20mmが付属しているので、それぞれ45倍と、18倍です。バードウォッチングには適していますし、星雲星団には十分でしょう。ファインダーもついていますが、ハイゲンスの見掛け視界(30度!)を考えると導入もこれが限界かもしれません。ちなみに3倍バローレンズが付属しているので100倍近辺まで上げることが可能です。まああまり意味がないですが、月だけは月面旅行の気分が味わえるので試してみる価値はあります。
ファインダーは光学式のものがついています。このあたりはまじめです。あまりしっかりしていないので、毎回合わせる必要がありそうですが、目安としては十分すぎます♪
三脚は軽量コンパクト。カメラ三脚なのでカメラも普通に搭載できます。しかも水準器がついています。ある意味便利。市販されている三脚に比べて非常にチープですが、軽量ですしとりあえずはいいでしょう。もし弱いな、と思ったら他の三脚をお試しください。
リュックは、望遠鏡、三脚、付属品を入れても十分余裕があるので、良い感じ。もちろん高級感は皆無ですが。山登りなどでも十分軽いパッケージなので女性にもお勧めです。日本語の説明書もついていますし、平行輸入と異なり二年間の保証書もあります。
全体的に小型軽量で持ち歩きやすい望遠鏡で、45度地上プリズムの恩恵で、バードウォッチングから天体観察まで幅広く使える良いパッケージです。性能はおもちゃの域を出ないのですが、そのおかげで持ち歩きやセッティングがしやすいというのは十分な武器だと思います。スペックと商品構成から見え味はあまり期待していなかったのですが、特に20mmアイピースの場合は相性が良いのか、思った以上によく見えました。
なまあずショップで発売中です♪