東京デンコーのS造・RC造の一貫構造計算ソフトのACE許容が7年ぶりのバージョンアップ!!ACE許容3となります。耐震偽装事件で一気に構造計算ソフトがバージョンアップしてから、だいぶ時間が経ちます。その間にあまり変化がなかったのも事実で、各社の構造計算ソフトのニュースって本当に少なかったです。構造計算ソフト開発の老舗の東京デンコーも、耐震診断ソフトや木質系のリリースがメインでした。
 さて、久しぶりのバージョンアップですが、法改正とかがないので、基本的に機能アップや操作性の改善などがメインです。デンコーユーザーがずっと願っていた、配置画面の固定というWindows時代とは思えない仕様が、ようやく改善され、画面の拡大縮小が可能になりました。これがある意味一番大きい!!事項ではないでしょうか??またA4縦の出力帳票に変更します。
 入力も芯鉄筋や多段配筋入力に梁、柱が可能になり、S造の露出柱脚も大幅に種類が増加。CSV出力もようやく可能になり、柱脚の設計が楽になりそうです。またセンターの偏心率に対応したり・・・と結構充実しています。
 ACE許容といえば、マウス操作主体のユーザーインターフェイスを早期に導入し、変換CADとの親和性、計算がとてつもなく速いなど、魅力的な構造計算ソフトでした。現時点でも他社ソフトに比べて優位性がたくさんありますが、悲しいかなシェアはあまり高くはありません。今回のバージョンアップで魅力は更にアップしています。構造計算ソフトを買おうと思っている方は、選択肢の1つとして考えてみてもいいのではないでしょうか??
 

投稿者 しろなまず

建築設計やっています。スマホやソフトウェアが好きです。