富士ゼロックスの黒歴史??家庭向けインクジェット機を出していた!!

 シャープと違って、完全に失敗!というわけではないのですが・・・。あの富士ゼロックスも家庭用となるとあまり得意ではなく、SOHO向けといってもレーザープリンター、複合機もあまり・・・という感じを受けます。その昔、家庭向け・SOHO向けのインクジェットプリンター・複合機を出していたことを覚えている人は少ないはず。
 2000年秋に、満を持して投入したのは家庭向けにデザイン重視のJet Wind Eシリーズ。SOHO向けのJet WInd Bシリーズ、複合機のWorkCentreシリーズ。シャープより強気で2001年に国内シェア10%獲得を目指すという気合いが入った計画でした。
 ちなみに、当時店員をしていた私は、WorkCentreシリーズ(たぶん1150J)がかなり売れていた記憶があります。Jet Windは売れませんでしたね・・・。
 シャープと同時期??と思うかもしれませんが、これは富士ゼロックスとシャープと米Xeroxがインクジェットプリンタエンジンを共同で開発し、生産するという提携があったわけで、富士ゼロックスが先行して商品を投入しました。というわけで相当気合いが入っていました。
 Jet Wind E40は女性向けのデザインで、実際かなりかわいかったです。キャノンとエプソンは無粋でしたし、HPは完全に事務機でしたからね・・・。カラーバリエーションが秀逸でパールオレンジ、アッシュグレー、パールホワイトと3種類投入していました。インクは6色と流行に乗りましたし、稼働音もまあまあ静かでした。価格も比較的安かったです。ただ画質が・・・エプソン・キャノンに敵わなかったし、スピードでHPに負けていました。そしてあっという間に撤退。WorkCentreなどビジネス向けに特化していきました。
 WorkCentreは2000年初に発売されたWorkCentre1150Jが売れました。理由はキャノン・エプソンが複合機を出していなかったこと、HPは出していたものの、正直デザイン的に・・・でした(私は持っていました)。店員の評判もWorkCentreのほうがよく、店内向けの簡易印刷もWorkCentreでした。しかし低価格化が極端に進む市場と逆行し、家庭向けからSOHO・ビジネス向けに舵を切ったのが悪かったのでしょうか?WorkCentre2150Jは高性能でしたが価格が非常に高かったので一般のパソコンショップの店頭にはあまり並びませんでした。ちなみに標準添付でDocuWorks 3.0Eが付属していました!!今から考えると先見の明がありますね。2002年にA3のビジネスタイプのWorkCentreB900という低ランニングコストのマシンを投入するものの成功したとは言いがたく、その後継機は発売されず保守も2010年に終了しています。
 正直、私もシャープやゼロックスの戦略は成功すると思っていました。キャノン・エプソンの互換インクの問題やHPのインクの高さなど、つけ込む部分は沢山ありました。低価格なインクジェット複合機は新分野で十分勝機はありました。事実HPは複合機ではかなり有利に販売を進めていましたし。シャープも他社をよく研究した機種を投入していましたし、ゼロックスもデザインを含め、かなり頑張った感じがあります。なのに・・・成功しませんでした。ただゼロックスもレーザープリンターではこの分野に近年製品を投入してきていますので、是非とも継続して成功して欲しいです。