低炭素住宅の話題が増えてきています。なぜか建築士の間ではあまり聞かないのですが(涙)。簡単にいうと、二酸化炭素の排出を減らす工夫をした住宅のことで自治体が認定する。具体的には、断熱性を高めたり、省エネ型のエアコン、照明を使い、節水型トイレや、壁の緑化などを統合的に行うのです。
 当然施工費は高くなります。ただし光熱費は異常に安くなり(まあ本来は、お金ではなく炭素なんですが)、住宅ローン減税が大きくなったり(2014年には更に大きくなる予定。消費税とのからみか??)、フラット35の金利引き下げ(当初10年間0.3%)も期待できます。
 もっとも、住宅メーカーは長期優良住宅をやっているわけで、そう対応が難しいわけではありません。しかし街の建築家などは、あまり慣れていない人も多く(マニアックな方は最先端を行っていますが)、ちょっと心配です。もっとも計算だけ外注するという方法も確立されており、あとは設計内容だけ注意すれば・・・と敷居が下がっているのも事実です。
 原発反対!とかいっても、総量で電気消費量を下げなければ、難しいのも事実。石油燃料を使った発電をもっと減らさないと環境問題も立ちゆかなくなるという側面もあり、我々も低炭素化に寄与しなければなりません。電気代が安いのは嬉しいことですが、それ以上に環境に配慮できる気持ちをもって設計できたら、と思っています。

投稿者 しろなまず

建築設計やっています。スマホやソフトウェアが好きです。