30センチの大望遠鏡が124800円?


Kenko(ケンコー)天体望遠鏡スカイエクスプローラー・ドブソニアンSE300D(伸縮式30cmドブ)

 小さい頃誰もが欲しがる天体望遠鏡。私も小学生のとき両親にねだって買ってもらいました。しかし一般の人が始めに購入する6センチの屈折(今だと8センチかもしれません)では、月は十分満足できるのですが、都会では・・・実は余り見るものがありません。土星の輪や木星の模様など一通り見てしまうと飽きてしまいます。これは小さい望遠鏡の限界でもあり、都会で天文を続ける難しさでもあります。
 しかし時代は変わりましたね。私の持っている25センチ反射(ホワイティドブ)は、昔の8センチクラスとほぼ同じ価格でした。そして、口径の暴力とはよくいったもので、安価なのにとてつもなく見えます。普通に300倍くらいまで倍率が上げられたのはびっくりしましたし、100倍で月を見ると目を痛めるほどまぶしい(ムーングラス必須)のです。
 さて、その25センチは移動限界だと思っていたのですが、頑張れば更に大きな望遠鏡を持ち歩けます。特に折りたためるドブソニアンはその可能性を高めてくれます。ケンコーの30センチドブソニアンのSE300Dは、伸縮式で車で簡単に持ち運べそうです(ホワイティの25センチに比べればかなり重いので気合いが入った人向けですが)。30センチともなると一昔前の天文台クラスですね。価格も12万円台から販売されているみたいです。
 ちなみに25センチのホワイティドブだと木星の模様はうじゃうじゃ見えます。土星の輪の隙間(カッシーニ)も楽勝です。土星の衛星もうじゃうじゃ出てきます。オリオン大星雲もシミみたいではなくなります。球状星団はかなりリアルで宇宙に行った気分になります。
 もちろん取り扱いには小口径と違った注意が必要ですし、光軸もシビアだし、導入も慣れが必要です。しかし大口径でみる宇宙はひと味違います。これから冬になり空気もきれいになりますので、挑戦してみるのもいいかもしれません。

作成者: しろなまず

建築設計やっています。スマホやソフトウェアが好きです。