ラクイラ地震予知失敗で専門家らに禁固4年求刑(イタリア)

 2009年4月に死者309人を出したイタリア中部ラクイラ地震で、発生を予知できず住民に警告しなかったとして過失致死罪で起訴された専門家7人に対する裁判があり、25日、7人にそれぞれ禁固4年を求刑した。判決は来月23日までに言い渡される見通しだという。
 訴えられたのは、地震予知や被害評価を行う学識経験者ら当時の政府委員会メンバーら7人。ラクイラで頻発していた微震の分析を地震発生の6日前に実施しながら、大地震になる可能性が低いと結論付けたことで、甚大な被害が出る事態になったとして昨年5月に起訴された。(時事通信2012年9月26日)

 とんでもない危険をはらんだ裁判だと思う。これでは未知の危険に挑もうという研究者がいなくなってしまいます。それと同時に彼らにも十分な責任があるということを自覚し研究し発表して欲しいという希望もあります。
 日本も地震国なので、比較的大規模な予算が地震研究に割り振られています。その割に成果がでていないというのも事実です。もちろんそれだけ難しい問題なのは理解しているでしょうし、理解しているからこそ長年研究を続けているのでしょう。そして長年の研究が将来実を結ぶと信じているからこそ、研究者も地道に研究していると思います。
 8月に発表された何十万人も死ぬかもという、素人でも言えそうな、ある意味守りに入った発表もありました。自分たちのせいにされる!と思うと過大に被害を見積もるものです。なぜなら、被害想定が甘いといわれたくないからです。
 イタリアのケースが有罪になると、テレビとかでも学者は更にコメントしにくくなりますね。気象庁も同じです。だからといっていい加減なことは言って欲しくはないです。個人的に自然現象、特に地震に関してはイタリアのように刑罰を処して欲しくはないです。ただ責任の取り方やルールは必要なのかもしれません。難しい問題です。