性能試験はお金と時間

 ある、木造の金物や壁の試験を行う試験場を見学した際、担当者からどんな依頼が多いのか?という話を聞いたことがある。自分で考えた耐力壁や金物の強度を測定したい方ももちろんいるのですが・・・施工の現実的な納まりを考えてそれで耐力がでるのか?を確認したい方が意外に多いとのことです。
 私が見学していたときもそうでした。守秘義務なので書けませんが。ただ、例として24ミリ合板を敷き詰めた上に筋かいを作る(つまり土台に筋かいの下端を直接施工しない)場合の強度など。あまり考えないことですが、たぶん耐力は違うでしょう。根太レス工法の跳ね出しバルコニー上の構造用合板耐力壁(正確には耐力壁とはいえない)も。もし46条で加算できなくても、試験上である程度の耐力が出れば構造計算では使えるかもしれない??と考える人もいるでしょうか?それらを実験で確認したいという人たちがいても不思議ではありません(あくまで考え方の例です)。
 いつかは試験場で自分が考えたものを試験してみたいな。ちなみに、お金はかかりますし、予約状況にもよりますが、研究者じゃなくても性能試験を依頼することはできます。試験方法や試験体の制作方法は本などに載っていますから案外手軽です。まあ、お金がかかることがネックかな?ただ耐力壁の強度を試したいなら木造耐力壁ジャパンカップなどに出ることも考えてみるといいかもしれません。これは試験結果も添付してくれますからね。まあ設計者には荷が重いかも・・・。

作成者: しろなまず

建築設計やっています。スマホやソフトウェアが好きです。