構造指摘で悩む

 建築確認申請って微妙な立場だと思う。許可じゃあないし。本来なら設計者が責任を持って設計しているものが、建ちますよ!ってある程度確認するのが本来の姿ではないか?と思った時期もありましたが、あの偽装事件以来、建築確認審査が厳格化されました。しかし現場検査は実はそれほど厳しくなく、実際に建っている建物が法に本当に適合しているか?は怪しいところです。もっとも建築物はそこまで厳しくする必要がないのかもしれませんが。
 そんななか、本日の構造の指摘。木造なのですが、母屋下がり部分の耐力壁は低減しなさい!例外は認めませんという指摘を受けました。最近は低減しないことが主流になってきています。それは新グレー本を根拠としている場合が多いです。また東京都のオレンジ本には低減を書かれていますが、床倍率の算定~で除外できる云々が書いてありますねえ。いたずらに低減すると金物が過小評価されるので・・・という議論は過去いくらでもされました。議論も認めないところは初めてです。うちのやり方が気に入らないならば他に行け!みたいでした。民間確認機関でここまで高飛車なところは少ないですねえ。ちなみに今回は段差になっている部分に水平に24ミリ合板を張って剛性を確保していますし、その上に通常のタルキ+合板も施工していますから、通常よりも遙かに強いはずです・・・。社内規定だそうです。例外は認められないようです。しかも耐力壁の高さの比による低減・・・・時代遅れだし危険だとは思わないのですかね?
 あと片筋かいの使い方。左右必ず対で使いなさいとさ・・・。加力方向によって耐力の差をつけているグレー本時代にはあまり効かない指摘。つまり奇数の筋かいは認めないということだ。確かに各通りでは左右同じにしないと効率が悪いのはわかる。その指摘なら従うが、各階全体で一緒にしろ!と意味がわからない。ねじれ補正などもあるし、通りが違えば、建物に影響する力も変わってくるのにねえ。ちなみに今回片筋かいで奇数になったのは、単純に耐力壁線の確保と、屋根の水平負担を減らすため。壁量は十分です・・・。壁量のギリギリではやりませんよね。まあ国のルール自体があいまいなので、確認検査機関もある程度自分でガイドラインを作っておかないと厳しいのは理解しています。他にも「設計者はそこまで配慮していないでしょ」みたいな指摘が。全部集成材で設計しているのにKD20を明記しろ!だって。設計者を見下していますねえ・・・。
 今日は疲れているので議論は止めました。結構変更しなければならないなあ・・・。ブツブツ。