時代遅れの構造計算の指摘

 某耐震偽装事件のおかげで、建築確認の構造の審査がかなりまともになりました。これは法令の強化のおかげというより、現場での教育、指導課や民間確認機関の審査担当者の努力もあります。もちろん厳しすぎるケースや、解釈の違いに悩まされることもありますが、良い方向に向かっていると思っています。
 しかしながら、未だ時代錯誤の審査をする方がいて困ることも。法令を読んでいない方、誤字脱字しか審査しないようなふうに見受けられる方、などなど。法令に書いてこないことを平気で強制してくる方など。最近では、木造の耐力壁評価を母屋下がりの場合、低減をしろと半ば強制されました。金物が危険側になると説明しても駄目でした。結果、計算書はそのまま、低減した計算書を添付し、金物は元の計算で、という形に落ち着きました。相手は納得していないようですが・・・。新グレー本読んでいなかったので、体裁を繕った感じ・・・。木造の外周の鉄筋はD16以上じゃなきゃ駄目!なんて指摘もありました。2-D13は駄目なんだろうか??(押し込みましたが)。またJAS規格の構造用集成材を使っているのに、KD20を書け(JASの構造用集成材は含水率15%以下だったような??)とか??
 このような指摘に従っちゃ駄目だと思います。こちらも知識をつけ、指摘した方に説明し、納得してもらわないと。逆に我々が間違っていたら素直に教わり、お互いがレベルアップしていかないといけないと思います。

作成者: しろなまず

建築設計やっています。スマホやソフトウェアが好きです。