木造の構造計算で一番面倒なのが、床・天井のふところの幅。通常意匠設計者も施主もできるだけ天井高を確保したいもの。しかしながら、建築物の場合、高さ制限、斜線制限などによって高さが制約されているので、その範囲内でやりくりするのです。そこで構造に依頼するとき「希望的観測」でふところを決めてしまう場合があります。そこで構造屋は、できるだけその「希望的観測」にあうように梁がけをしていきます。しかし不可能なことが多い。その場合、梁型を出したり、最悪間取り変更で対応したりします。でもそんな対応をせず、一方的に「このサイズであわせて」という強引な設計者がいます。無理な物は無理です・・・。
ですから、はじめからある程度の構造計画をしてから間取りを考えて欲しいのです。広い空間が欲しければ、当然スパンが飛ぶので大きな梁が必要です。そのあたりをうまく考えないとせっかくのプランも台無しですから。
ですから、はじめからある程度の構造計画をしてから間取りを考えて欲しいのです。広い空間が欲しければ、当然スパンが飛ぶので大きな梁が必要です。そのあたりをうまく考えないとせっかくのプランも台無しですから。