設計事務所の人員計画

 建築設計事務所というのは、サービス業であり物を仕入れたり販売したりしないし、他の経費が非常に少ないという特徴があります。だから一人でやっている場合、多くの売上を上げにくい(一人でできる仕事量の問題)反面、経費があまりかからないので、売上が上がらなくても損失が他の仕事に比べて少ないという特徴を持っています。ちなみに物販もやっているは、と多角経営化を進めている某事務所には当てはまりませんが(・・・)。
 そのため、設計事務所では忙しい時は人不足が、忙しくないときは人余りが・・・と問題になります。これは永遠の課題でしょう。他の経費が少ないということは人件費率が高いということであるので、人数がそのまま経営の負担になるのです(なんかコンサルタントみたいな発言で嫌いです)。
 私はコンサルを目指していた頃(かなり昔)、各設計事務所で共同で人材派遣会社を設立し、それぞれの忙しさに応じて共同でその人材を相互に使うシステムの研究をしていました(最近、そのレポートの一部が発見されました)。それなりの規模になれば、小さい設計事務所が集まればなんとかなるという収支計画も立ちました。問題は全体が忙しく場面と全体が暇になる場面です。あと費用が明確に出てしまうので、どんぶり勘定的な設計事務所になじむのかが問題になりました。その他いろいろな課題はありましたが、今の時代にもなかなか面白いシステムだと思います。
 通常の人材派遣会社(登録型)だと派遣されないときは、何もしていませんが、この場合、その人材派遣会社の社員の立場を維持します。定常型派遣とでもいいましょうか。システム系に多い方法です。常にトレーニングしたり・・・(そのあとは研究の成果なので言えませんが)でほかの業務をやったりと。で、必要な場面が登場したらその腕を振るいにいきます。助っ人ですな。もちろん業務によっては登録型派遣も混在してもかまわないかもしれません。
 もしかしたら、もうあるシステムなのかもしれません。ちょっと人材派遣から遠ざかっているもので・・・。政府やお役所がいろいろ雇用に対して手を打ってくれるそうですが、民間も一工夫必要です。人材派遣もまだまだ工夫ができると考えています。