内藤多仲

 この名前を構造設計屋さんは、本当は知らなければならないのだが、案外知らないのではないでしょうか?「ないとうたちゅう」と呼びます。1886年生まれの日本の建築構造技術者で「耐震構造の父」とも呼ばれた方です。
 東京帝大を卒業後すぐ、早稲田大学に創設されたばかりの理工科の講師となり、26歳で教授となりました。早稲田の大隈記念講堂や通天閣、東京タワーなどの構造設計で有名ですね。日本初の壁式鉄筋コンクリート造でも耐震性の高さを関東大震災で実証しました。かなり昔の方ですが、現存する建物が多いことでもその功績の大きさが感じられます。実務能力を磨くことも大切ですが、建築の歴史や流れ、文化など建築家が学ぶべき事柄は数多くありますね。