木造構造計算ソフトの新顔は??

 久々に木造構造計算ソフトの新製品が発売されました(諸事情により名前紹介は控えます)。帳票は同社の耐震診断ソフトと同様に見やすいです。特に新グレー本の参照ページが出るのと、各計算の解説が入るのは親切です(サンプルPDFより)。これから学習する人にはいいかもしれませんが、実務で使うと面倒かもしれません。帳票が増えすぎますし。ちなみに梁の計算も1本で2ページ食います。それより不利にならない梁をグループして印字できるようですが、確認機関で通用するかどうか・・・。
 計算では、スキップフロアのゾーニング対応や、登り梁、勾配天井への対応、斜め壁への対応など新ソフトらしく意欲的です。入力は同社耐震診断ソフトを使っていれば迷うことはないでしょう。親切ですがまどろっこしく高速に作業するには辛いです。また画面表示が複雑すぎて修正が面倒です。このあたりは耐震診断よりも機能が多くなったので仕方がないのかもしれませんが、一工夫お願いしたいところです。
 耐震診断ソフトと必要オプションを持っていれば安価ですが、すべてを一から買うと結構な金額です。
 初物としては印象はいいです。正直突っ込みたい部分もたくさんありますが、それは今後改良されると思います。しかしこの手のソフトが完成に近づくのは数年必要という過去の印象があります。確認申請の手続きによるフィードバック作業を繰り返さないと、日本のバラバラな審査には対応が難しいのです(これはソフトの問題ではありません)。ユーザー数を増やし、情報をバックしてもらえる仕組みも大事です。メーカーのユーザーを育てる姿勢と仕組みと技術も重要です。